『saw』

『saw』 ★★★☆
製作国:アメリカ 公開年:2004 配給:アスミック・エース 上映時間:103分
監督:ジェームズ・ワン 原案:ジェームズ・ワン 脚本:リー・ワネル
出演:ケイリー・エルウィズ/ダニー・グローヴァー/モニカ・ポッター/リー・ワネル/トビン・ベル/ケン・レオン/他


スタッフと出演者を書いてて気付いたんですが、脚本の人が出演もしてるんですね。リー・ワネルって人。閉じ込められた男の若い方の人なのね。なかなか才能ある人だなぁ。
これって続編やるんですよね・・・・・・・正直、何をどう続編にするのか分かりませんが。タイトルのみで全然続いてないストーリーなのかもしれないしな。これは私が何の前知識も無く観て、凄く楽しめた(逆に言うと、ちょっとでも前知識があると醒めてしまうかもしれない)映画なので、感想の殆どを『続きを読む』にしまっておきます。






=======※以後ネタバレあり=======



最初、この映画は『CUBE』のような密室シュチュエーションホラーだと思っていたんですが、半分は当たりで半分は外れでした。『密室シュチュエーション』には間違いは無いんですが、でも舞台は密室だけじゃなかったんですよね。密室に閉じ込められた2人の他に、犯人を追う刑事の描写も並行して描かれてます。つまり、『CUBE』のようにずっと密室で話が展開するのではないんですよ。だから『密室』とは言いながらも、そんなに閉塞感は無いんです。こう・・・息が詰まるようなね。だから緊迫感が薄いんですよ。『CUBE』は観てる間、ずっと体がピリピリしてたもんね。あれは息苦しい映画だった・・・・・・シュチュエーションホラーの傑作です。んで、犯人を追う側の刑事にもあんまり緊迫感が無い。特に犯人を追い詰めた時の行動なんて「アホか」と思いました。あまりに迂闊過ぎる。・・・・・・・・・とまぁ、ストーリー的には結構穴だらけで、話がよく出来てるとは言い難いんですけど・・・・・・・・でも、役者の演技でかなり救われてるというか。シュチュエーションホラーって役者の演技に頼る部分が大きいと思うんですけど、この作品の役者さん達は皆良い仕事してますよ。特に密室に閉じ込められた2人の男のやり取りは秀逸。監督の映像へのこだわりもなかなか。
私はあの大どんでん返しにやられたクチです。こういう映画ってさ、オチはどんなんだ?驚かせてくれよ〜〜とイジワルな見方で観ちゃうんですよね。画面を観ながらも、頭の隅っこでオチをあれこれと予想する。驚かせてくれよ〜〜って。んで、この映画の大どんでん返しには見事に驚かされたんですわ。えー、もう「うーーわーー」ってなりました。この映画のラストを予想出来た人って結構居るのかな?居るだろうなぁ。私は全く予想出来ませんでした。もしかしなくてもアホですか?
結局、終わり良ければ全て良しなんですよね。だけど、もう1回観て楽しめるかは微妙。んー、でも、役者の演技も映像も良かったので、また観てもいいかな。続編は・・・・・・・・・どうなんだろ?ジグソウってキャラの犯罪だけを描くんであれば、ただのホラーになっちゃうしなぁ。 監督も脚本も違う人みたいだし。レンタル待つか。