『Mの悲劇』第4話。

美沙の復讐の理由の全貌が明らかになった訳ですが、やっぱり全部分かっても大した事無かったな。
衛に対して復讐心を持つ美沙の気持ちは分からないでもない。でも、この『分からないでもない』っていう中途半端さが面白さを薄くしてんじゃないかな?
どうせ作り物なんだから、復讐の理由は誰しも「そりゃ、復讐もするわ」と同調出来るものか、それか「ありえねぇ」と全く同調出来ない理不尽なものか、極端な方が面白かったように思います。まぁ、このドラマにとっては美沙の復讐の理由なんぞは大したこっちゃ無いのかな。
このドラマの見所はゴロちゃんの滑稽なまでのうろたえっぷりなのかな。どこまでも怪しい蔵の介&妖しい成宮君を楽しむべきなのかな。

Mの悲劇』の1話を見た時に、韓国映画の『オールドボーイ』をモチーフにしたのかと思いました。主人公が全く理由の分からない事で全く知らない相手からとんでもない復讐をされる・・・・というのは『オールドボーイ』に凄く似てます。
この映画は復讐の凄まじさに対してその理由の呆気無さ、理不尽さ。しかし、その理不尽な復讐者の悲痛さが分かる所に面白さがあったんですよね。
オールドボーイ』と『Mの悲劇』を比べるのもあれなんだけど・・・・似たモチーフで凄く面白い作品を観た後だから余計に退屈に感じるのかもしれませんね。でも、『オールドボーイ』はとても日曜日の9時で放送出来るような話じゃないから、比べるのが間違いってもんだ。

美沙の復讐って題材だけなら、ワンクールも持たせるのは辛いかなぁ。どういう方向に向かうんだろう?このドラマ。
まさか途中からゴロちゃんとハセキョーの恋愛になったりして?見たくないような見たくないような。