『東京タワー』

『東京タワー』 ★☆
製作国:日本 公開年:2005 配給:東宝 上映時間:126 分
監督:源孝志 原作:江國香織 脚本:中園ミホ
出演:黒木瞳/岡田准一/松本潤/寺島しのぶ/宮迫博之/余貴美子/岸谷五朗

恋はするものじゃなくて、落ちるものだ――――――。

かましわー!!


この前の金曜日、映画『東京タワー』を観てきました。上映してから結構経ってるのに客の入りはそこそこで、世間様では『大ヒット上映中』なのだなと感じました。友人は水曜日のレディース・ディはチケットが売り切れてたと言ってましたし。そら、映画館の90%は女子でしたものね。
金払って観に行って、こんな事言うのも何ですが、この映画を観て、「はふ〜ん!こんな恋してみたい〜!」と本気で思える女子はいかほどいらっしゃるのでしょうか?出来れば少なくあって欲しいです。いや、でも江國香織の原作はベストセラーなんだよなぁ・・・・。

観に行ったのは、ぶっさん・岡田准一君がこんな寒っい映画でどんな羞恥プレイを受けてるのか確かめにと。これの予告観た時、震えましたもんね。笑えて。
それと、寒いセリフあったら使わせて貰おうかなって。面白いの無いかなぁって。
響鬼の「鍛えてるんです」みたいな(ちょっと違うような)あの「鍛えてるんです」は一度でいいから日常で使ってみたいです。でも巨大蜘蛛倒すくらいのミラクルを起こさないとダメなんだよなぁ・・・・。


すいません。肝試し感覚で観に行きました。
カユ〜いセリフにどんだけ耐えれるか。
バブルからピタリと時が止まったようなゴージャスライフを直視出来るのか。

途中で2回ぐらい映画館を出たくなりましたが、ちゃんと全部観れましたよ。
寺島しのぶのおかげで。
お見事でしたよ寺島しのぶ。彼女1人だけ空気が違うんですよ。さっぶいこの映画に良くぞ出てくれましたしのぶ。寺島しのぶが居なかったら私は半分持たなかったな。

岡田&黒木の部分は普通につまんないの。
もっと「さっぶー!!」って笑えるようなモンだったら良かったんだけど、そういう笑える寒さは少なくって、ただナルシストなくだんない男と女のバブリーなぐちゃぐちゃした恋愛を見せられるだけなんですよ。
唯一、吹き出しそうになったのは、クラッシックコンサート会場にて唐突に泣いてる透(岡田君)が、コンサートを終えて言った「綺麗な物を見たり聞いたりすると勝手に涙が出るんだ」(みたいな)セリフかな。あれは私の心のメモに・・・・・いつ使うんだ。
この2人のエピソードは笑えなくって苛々するだけだったわ〜〜。黒木瞳なんてただのワガママ女だしね。
まぁ、岡田君の綺麗な顔を鑑賞するには良いかもしんないけど。

でも、その代わりに寺島&松本コンビが良かったのよ。
寺島しのぶが出てくると空気が変わるというか・・・・・急にサイコスリラーになります。私はいつ、寺島が松潤を包丁でぶっ刺すかとドキドキ見てました。刺しはしなかったけど、最後にとんでもない事をやらかしてくれますよ!しのぶは。


寺島しのぶだけに500円は払えるかなぁ。
観たい人はレンタルで十分だと思いますけど、岡田君と松潤のキレイ所2人の顔を大画面で観れるって事で映画館でお金払う価値はあるかも。実際、映画館に足を運んでた女子の半分以上はそれ目当てだったろうし。(笑)
でも、行くんならレディースディにしといた方が。

あと大画面でしのぶのフラメンコシーンは観て欲しいかも。ド迫力。