『あずみ2〜Death or Love〜』試写会。

あずみ2〜Death or Love〜』 ★★☆
製作国:日本 公開年:2005 配給:東宝 上映時間:110 分
監督:金子修介 原作:小山ゆう 脚本: 水島力也 /川尻善昭
出演:上戸彩/石垣佑磨/栗山千明/小栗旬/北村一輝/遠藤憲一/高島礼子/平幹二朗

試写会で観て参りました『あずみ2』。
試写会という事で出来るだけネタバレはしないように感想を書きたいと思いますが、全く予備知識を入れたくない人は読まないで下さい。


『1』より100倍はストーリーがちゃんとしてました。キャラクターが一杯出過ぎてゴチャゴチャしてた感のある『1』よりもすっきりと観れたし。話が分かり易かったです。
ただ・・・・・・・・・・・・・地味なの。
『1』より良い要素はてんこ盛りなのに、誉める所も一杯あるのに、『1』より面白かった!って何故か手放しでは言えないの。
北村龍平恐るべし・・・・・あんなムチャクチャな映画だったのに、決して面白く無かった筈なのにインパクトは絶大だったもの。話の内容なんか殆ど覚えてないんだけど、皆の死に様は強烈に目に残ってるんですよね。オダジョの死に方も凄かったし、成宮君の死ぬ時の表情は今も忘れられない。金子君、小橋君の死に方は悲しかったなぁ。
こんな事言うのは不謹慎かもしれないけど、どのキャラも皆、美味しい死に方でしたよね。『あずみ』は美味しく死んでナンボの映画でした。どんだけインパクト強く死ぬかにかかってたような。逆にそれだけの映画っちゃそれだけなんだけど。
北村監督は話が粗だらけなんだけど、映画として盛り上げる構成は上手かったように思います。
んで、『あずみ2』なんですが・・・・・・死に方が皆、地味なんですね(笑)そのキャラが死ぬ理由とか、必然性とか、『1』よりも全然ちゃんとしてるのに・・・・ちゃんとしてるからこそ、地味なのかなー?別に『あずみ1』は好きな映画じゃないし、北村監督もそんなに好きじゃないのに・・・・・私は正直、『1』のが楽しめたかもしんない。この意見言うのかなり恥ずかしいし勇気が要るんだけど。
あ、そうそう・・・・『あずみ2』は最後の最後で話が失速したように感じました。一番盛り上がる場面の場所の置き方が悪かったような・・・・・・やっぱり最後って大事だよねぇ。

『1』はストーリー度外視のキャラクター見せ場オンリーの映画でした。この辺、ちょっと『キャシャーン』に通ずるモノがあるんだけど、私は大抵の人が酷評する『キャシャーン』もそんなに嫌いじゃないんですよ。割と楽しんで観ました。逆にダメだったのが、『バトルロワイヤル2』あれは観てる時間を苦痛に感じる程ダメでした。この3作品は映画サイトなんかじゃ、どれも似たような評価だったと思うんだけど。それでも、バトロワ2がやっぱ一番酷かったかな?
『あずみ』も『キャシャーン』もキャラ萌え映画なんですよね。キャラを如何に格好良く描くか、魅せるか。そればかりを追求した映画なんです。内容なんてありゃしません。ストーリーなんて二の次どころか、三の次ぐらいです。でも、私は『キャラもの』に弱いんですよね・・・・・・・・・・キャラが立ってたら話がメチャメチャでもある程度許せてしまうんですよ。つくづく、作品を真っ当に評価出来ない人間だという自覚はあります。

あずみ2』に関しては、『1』より面白かったって人の方が多いと思うんですよね。そう思う人の方が普通だと思うんです。ただ、こう・・・カッと熱くなるものが無いのが残念な所です。もっとキャラクターの描写を深く描いてくれてたら、死ぬ場面も活きたように思うんですが。

出演者としては、上戸彩ちゃんの魅力はさすがと言いますか。とても可愛かったです。自分を『オレ』と呼んで上戸彩に勝てる女は居ませんよ。アクションもなかなか良かったですよ。ちゃんとあずみが強そうに見えました。主人公のあずみが強く見えないと成立しない映画ですからね。(笑)しっかりと主役の存在感がありました。
それと、小栗旬君ですか。小栗君については語らないといけないでしょう・・・・・・・・・・取り合えず、小栗君がちょっと気になる(はぁと)な存在という人は絶対、観に行って下さい。確実にノックダウンされて帰って来れますから。え?髪型が変?そんなモンは映画で動いてる小栗君見たらミジンコも気になりませんよ!主役があずみなら、小栗君の銀角が準主役でした。だから、石垣君の名前が2番手にあるのに違和感を感じましたもの。あれは小栗君ファンも、石垣君ファンでも納得出来ないかもね。石垣佑磨君については・・・・・決して悪く無いんだけど、『1』で派手に死んでた方が美味しかったかもな・・・・・という酷い感想を持ってしまいました。本気でごめんなさい。石垣君のながらは愛嬌あって可愛いかったので、もっと活躍して欲しかったんですよ、私は。
栗山千明ちゃんは彼女の持ってるイメージを最大限に活かせてたなと。大画面に映る顔は恐ろしく綺麗でハッとなりました。大画面に映える顔ですよね。
あとは、お江与様・・・・・高島礼子様ですか。凄かったです。まず、戦闘モードの姿が凄かった。一歩間違ったら、ギャグだよね、アレ。途中、極道の妻たちを彷彿させるような場面もありました。『1』で言う所のオダジョ的存在。妖しく怪しいみたいなね。今回一番インパクトがあったのは間違いなく彼女です。彼女、いつの間にあんなに存在感のある女優さんになったんでしょうか?

しかし、私が一番ズキューンとヤラれちゃったのは・・・・・遠藤憲一でした。
エンケンのキュラが超可愛くってもう。あのエンケンが可愛いんですよ?信じられないでしょ??でもキュンってなっちゃうんですよ。私が、死なないで欲しい、せめて長生きして欲しい・・・・と思ったのは、石垣君でも小栗君でもなくエンケンでした。エンケンが危ない目に合う度にハラハラドキドキ。強そうな相手に立ち向かおうとしたら「金角逃げて!」と心の中で叫ぶ始末。まさかエンケンに胸キュンになるとは・・・・・・金角LOVE仲間募集。




あずみ2』は『あずみ』を楽しめなかった人ほど楽しめる映画だと思います。ある意味真逆。私が出来る評価はこんなもんです。