救命病棟24時 第8話。


凄い。
何が凄いって前回を見てなくても全く問題無かった。(笑)何の疑問も引っ掛かりも無く普通に見れましたよ。前回の話って必要無かったんじゃないの?とか見てないクセに言っちゃうよ。

今回の話はなかなか上手くまとまっていたと思います。それぞれのキャラクターがそれぞれに動いてたし、それを取りまとめる主役2人のバランスも良かった。1人の心肺停止のお婆ちゃんが転がり込んで来た事から、それぞれの問題が浮き彫りになって連鎖していくんだけど、最後、そのお婆ちゃんが目覚めた時には、問題が綺麗に収束されている展開はなかなか見応えがありました。震災による精神的な疲労、失踪していたホームレスの家族問題、どれもありがちなエピソードの積み重ねではあるけれど、綺麗に絡まってましたもんね。
これぞ群像劇の醍醐味だなと。あと、やっと『救命』って感じがしましたよね。(笑)徳井優の泣きの表情が良かったなぁ。

この回だけを切り出すと全く問題無かったように思います。ただ、この話が3話目ぐらいだったらね。普通に「面白いなー」と感心出来たかも。しかし、もう既に8話ですよ。何が遅いって今更、進藤先生の凄い所見せられてもっていうのが一番。もしかして前回の7話に凄い所が満載だったのかもしんないけどそれでも7話だしな。遅いっつーの。
今回(もしくは前回)の話は手術のシーン満載でゴッドハンド進藤先生が大活躍!で喜んでる人も多いかと思うんですけど、進藤先生に思い入れの無い私からしたら、今頃、凄い所を見せられてもねってしか。何だよ出し惜しみかよ!って。
私、前までのシリーズを殆どまともに見てなかったから、進藤先生はほぼ、これが初見なんですよ。初見の私から言わせて貰うと、進藤先生って腕は確かなんだろうけど、やたら偉そうな医者にしか見えないんですよね。これじゃ、日比谷先生とあんまり変わらない印象だよな。
だって、そうじゃない?進藤先生の凄さって『進藤先生だから』ってしか語られてなかったでしょ。前回からのシリーズを引き続きに見てる人は進藤先生ってだけで、名医ってプリンティングされてるかもしらんけど、このシリーズから見た人間には『なんか凄い人らしいよ』ぐらいアバウトにしか伝わって来ないんですもん。だから、今回、進藤先生が他の医者や看護婦に偉そうな事を言う度に、『お前何様じゃ』と思ってしまいましたよ。手術終わった後には、あー凄いんだーって納得は出来たんだけど。遅いって。前回見てたら今日の進藤先生の印象って違ったのかなぁ。どうやら7話は予想してたような松嶋旅情編スペシャルじゃなかったみたいだしね。

どうもね。この『救命病棟24時第3シリーズ』は前までのシリーズと違う事をしようと躍起になってるように見えるんですが、肝心な所で前までのイメージに頼りきりというか。このシリーズから見た人にも進藤先生が凄いってもっと早く分からせて欲しかったよ。

菜々子はともかく、進藤先生もそんなに好きになれないから、いまいちのめり込んで見れないんだよね。次回は今まで殆ど良い所が無かった河野兄医師がメインでしょうか。あまりに損な役どころなので、ちゃんと描いてやって欲しいな。兄メインって事は弟・小栗君も一杯出てきそうね。グフフ。その次こそは大泉洋をメインにしてくれるんでしょうな。大泉メインが無かったら、フジテレビは北海道民の全てを敵に回す事になるよ。私も敵に回りますよ。よく分かんないのにライブドアを応援しちゃうよ。