『タイガー&ドラゴン』 第10話。〜品川心中の回〜

『タイガー&タイガー&タイガー』ぐらいに改名した方がいいんじゃないでしょうか・・・・・・?

若しくは『トラトラトラ!』とか。今回は小竜が虎児の代わりに高座に上がるっていう竜二にとっては下手すりゃ最大の見せ場だったかもしれないのに、それがまぁ見事に虎児の逮捕劇に持ってかれちゃって全然印象に残ってないんですが・・・・・・。視聴者には最後の虎児の笑顔とどん兵衛さんの涙が強烈に目に焼きついたんじゃないでしょうか。今も頭の中は虎児が出所した後はどうなってるんだろう?ってそればっかりですよ。
残念なのは小竜の噺『品川心中』があまり面白く感じれなかったことかなぁ。心中=集団自殺っていうリンクが上手いだけで、メグミが自殺志願サークルの集団自殺に巻き込まれるって話はそんなに面白い話ではなかったような。それと多くの人が書かれていたように小虎の落語の二番煎じっていうのは否めないし。あと、ドラマ本編で言われてたようにこの『品川心中』ってオチがいまいちだしねぇ。というかオチてないしね。そのオチのまんまで落とした小竜の落語は面白いと思えなくて当然な気も。岡田君、ここでの落語が一番リラックス出来て話してたように感じただけに残念でした。岡田君は『芝浜』の回の時もそうだったけど、女性の話し方が上手いですよね。色気があります。


虎児が凄く良かった事については沢山の人が書いてますし、もう『トラジ最高ー!』の一言に尽きるので、私は銀次郎の事についてでも書きましょうか。ウフフ天邪鬼なんです。
銀銀については、私が大好きな塚本君が演じてるってだけで自動的に好きなキャラだったんですけど(タイドラは全部好きキャラだけどね)この10話を見て凄く好きになりました。思慮の足り無さからいちいちトラブルを持ち込んでくる所は苛々もするんですけどね;今回も皆が必死に虎児をカタギにしようと頑張ってるのに、銀銀1人だけ虎児をヤクザとして焚き付けてたし。でも、あれが銀次郎らしさなんでしょう。銀次郎にしても、竜二にしても若さ故の甘さと矛盾を抱えていて、そこからトラブルを起こして行く損なキャラクターだと思うんですけど、私はどっちもその甘っちょろいダメさが大好きですよ。ダメ男大好きなもんで。
虎児と銀次郎というより、塚本君と長瀬君の話になってしまうんですが、虎児と銀次郎の2人だけでウルフ商会に殴り込みに行くシーンは短い時間で色んな感情や情報が濃縮されてる名シーンだったと思います。映画見てるみたいだった!虎児が銀次郎に敬語で話してる所から、既に銀次郎は虎児の舎弟では無くなってたんだよねー。今まで全く喧嘩した事も無かった様子の坊ちゃん・銀次郎が必死にヤクザに立ち向かってる所なんかも泣けるし、その銀次郎を懸命に助ける虎児も本当に格好良い。あまりの格好良さに震えました。わーなんて良い舎弟関係なんだろーとジンときてた所に「兄貴じゃねぇだろ、虎だろ」。ガッビーン・・・・・その言葉は反則ですよ虎児アニキ。また、このセリフを言う時の長瀬君の表情が鬼気迫る中にも優しさがあって。それを受けた銀次郎が「・・・虎・・・・」って言った瞬間(これまた塚本君の表情が色んな感情が篭ってて絶品)涙腺がドーンとヤラれました。だって、ここで完全に虎児と銀次郎の舎弟関係がTHE・ENDになっちゃったんですもの。わーん!私、大好きな2人が演じてたのもあるけど、虎児と銀次郎の舎弟関係好きだったんですよー。すっごい寂しかった。その後は泣きながらも逃げる銀次郎に虎児のとびきりの笑顔とどん兵衛さんの泣き顔のトリプルコンボでもうもう泣きました。

予告の中に居た銀銀は別の人になってて、更に寂しい。いや、銀ちゃんも成長しなくっちゃいけないんだけどねぇ。ダメダメ銀次郎のトラブルを解決する母親的な虎児の関係が好きでした。虎児は銀次郎にいい事一杯言ってたしねぇ。あー寂しい。でも、きっと最終回は良かったって思える終わり方になってると思います。心配なのは竜二だけだ。(苦笑)