『赤い運命』

結局、最後までお付き合いで見てしまいましたが・・・・・・最終話がなぁ。途中まではイロモノ的に楽しんで見てたんだけど、最後まで見てガックリきた典型のドラマですわ。主人公がイイ子過ぎるのは、まぁ、昔のドラマだし、主人公を演じてたのが、かの山口百恵なので仕方ないにしても、なんで最後に玉木宏とくっつかないんでしょうか?いくらイイ子でも、自分の好きな相手に、いずみ(イジワル役の子)を好きになってくれって・・・・・・これを健気と思えってか。彼氏にもいずみにも失礼だよ。どっ白けでしたよ。元々の原作がそういう展開なのかもしれないけど、ここは変えるべきじゃなかったのかなぁ?あと、取って付けたような戦争批判は要らなかったです。エピローグで平成の直子といずみが出てきたのは、リメイクのオリジナルだよね?あれも要らないなぁ。「2人の戦いは始まったばかり・・・・・・」(とか何とか)ってへーちゃんのナレーションの意味は?2人の父親はともかく、あの直子といずみが何と戦うというんでしょうか。イロモノはイロモノとして徹して欲しかったな。
しかし玉木宏は・・・・・・・・・・あの彼氏は一体何の為に存在したのか。ヒロインの心の支えはいつも2人の父親だし。私、前に玉木宏を相手役と書きましたが違いましたよ。ごめんなさい。綾瀬はるかの相手役は榎木孝明船越栄一郎でした。玉木宏は衝撃の真相を知る度にヒロインを傷付ける事を言って、そしてすぐに「僕は弱い人間です」(3回は聞いた)と愚痴り、そしてヒロインに「僕には君が必要なんだ」とのたまい・・・・・・・それを何度も繰り返して、繰り返して、最後に結局、ヒロインに「いずみの支えになってあげて」・・・・・・って。ホント、この男の存在意義って。ヒロインと結ばれるならまだ救われたろうに、あんだけ、ヒロインに振り回されて、いずみや榎木孝明、ふなこっさんに振り回され・・・・・最後にフラれるって。しかも他の女を好きになってあげてって薦められるって。それで、何も言わずに引っ込んじゃうって・・・・・・・・・可哀想!!こっちのがよっぽど悲劇ですよ。救いよう無いですよ。
もうね〜〜〜自殺しようとしたいずみを助けるシーンなんか、あまりに玉木宏の扱いが酷くって驚きましたヨ。屋上から落ちそうになったいずみの手を取って必死に体を支える榎木孝明。それをフェンス越しに心配そうに見ている玉木宏(はよ助けろ)。玉木宏が動いた!・・・・・・・・と、私はここで、宏はフェンスをひらりと越えて榎木孝明と一緒に「ファイトーいっぱぁああつ!!」といずみの体をどっこいしょと引き上げるのかと思ってたんですが、宏は違いました・・・・・・・屋上の真下の家のベランダからいずみの足を掌で押し上げるという暴挙に出ました・・・・・・・・・・・ななななんでやねん。そんなもん、下の階に下りる方が時間掛かるだろー。もし、下の人の家がお留守だったらどうするんですかい。しかも下から足を押し上げるってなんて地味な助け方。(泣笑)榎木孝明がにいずみの腕を支えて引っ張り上げて、玉木宏が下から押し上げる・・・・・・おかしい。絶対、おかしい。若い男がそんな役でいいのか。ま、そんな宏の活躍?のおかげでいずみは榎木孝明に無事に引き上げられたんですが。(この辺の格好良いショットは全て榎木が持っていってた事は言うまでもなく)そして宏はその後・・・・・・何故か、ベランダからひゅーんと落ちてしまいました。ええええええ!!!!!!真下ではいずみが落ちてもいいように、近所の奥様方が簡易のマットを作っていたので、宏は助かりましたが・・・・・・・・・・・なんでここで宏が落っこちる必要があるのか。謎です。次に宏が出てきた時は足を骨折して松葉杖で登場でした。あーあれで怪我しちゃったんだぁ。(遠い目)そしてここで、ヒロシはヒロインにフラれました。松葉杖姿で。踏んだり蹴ったりとは正にこの事を言うとです。。。。ヒロシです。(古)
そうなんです。この玉木宏が演じてた男の役は全て良い所を船越栄一郎榎木孝明に持っていかれるという、ただの引き立て役なのでした。このドラマで一番可哀想だったのは、ヒロインでもいずみでもなく、玉木宏でした。あ、渡辺いっけいも相当酷い扱いだったけど、ちょっと笑えたのでまだマシなんですが、ヒロシは笑えない・・・・・・・・・・・・ホリプロがこの相手役を自家発注しなかったのがよーーく分かりました。そら、こんな役を妻夫木君にはさせられんわなー。まーホリプロも『赤い疑惑』で藤原竜也を使った後、ヒロインの相手役をさせられるほどの俳優が妻夫木聡ぐらいしか居ないんですけどね。でも、次の深キョンの『赤い衝撃』は妻夫木君じゃないだろうな〜きっと。『赤い疑惑』も『赤い運命』も数字的には大失敗だろうし、ここで妻夫木君を使うのは・・・・・・・・・・・ってそれでも使うのがホリプロか。
しかし、この『赤い運命』の相手役が妻夫木君じゃなくって本当に良かった。玉木君には申し訳ないけど貧乏くじ引いたなーって。この役って、例えば自分の大のお気に入りの俳優さん(塚本君とか小栗君とか妻夫木君とか)が演じてたら、相当、はらわた煮えくり返ってたと思うんですよねー。考えただけで恐ろしいです。だから、玉木宏ファンには「お気の毒に・・・・」としか声の掛けようが無いんですが。お疲れ様でした。見た目は一部の隙も無く、格好良かったですよ、と一応フォロー。