『野ブタ。をプロデュース』 第2話。

いやーこれは面白いわ。自分の好きじゃないもの(学園イジメ、主役2人など)ばかりなんで、1話は手探りというか意地悪な見方してたんだな。これは単純に痛快だわー。イジメを題材にしてるのに、なんかカラっとしてるのが見てて気持ちいいんですよね。それは多分、救いの部分が沢山あるからだと思います。信子には救いが一杯ある。修二や彰の存在は勿論、教頭先生も救いを求めれば手を差し伸べてくれる。孤独ではない事。それと、イジメがそんなに陰湿じゃないんですよね。若い子ってもっと陰湿で残酷だと思うんだけど・・・・・・この辺はリアルじゃなくって逆に見易いですね。ホント、イジメのシーンって苦手なんで;
それと、山下君のウザさにもう慣れちゃった。(笑)あれは今頃『IWGP』のキングに感化されたおかしな子だと思えば可愛いもんです。山下君と高橋克実のやり取りが面白いんで大分ウザさが薄められてるかなー?可愛いですよね。彰の存在は話の重さを緩和してくれてていいかも。超金持ちって設定も『プロデュース』には大事よね。ドラマオリジナルキャラとしては、十分に存在意義があると思います。そして、修二・・・・・・・あまりに良い奴過ぎる・・・・・・というか出来過ぎる奴なので、私的に面白みに欠けるんですが、信子の救いである修二に救いの手が無いのが気になる所ではあります。1話の柳の木のような心の拠り所ね。信子もプロデュースだけでは10話も持たせるのがキツイと思うので、中盤〜後半と修二や彰の内面を掘り下げていくのかな?彰は変なまんまでいいかもしれないけどね。ああいうキャラはあんまり変わらない方がいいかもね。シレっと父親の後を継いで大社長になってるとか。修二については、プロデュースしてる中で徐々に成長させるのか、ガツンと大きな事件に遭遇させて変わらせるのかは分からないけど・・・・・・・その辺は木皿さんの手腕に期待です。
しかし、亀梨和也君は見事に美味しい役ばっかりですね〜〜『ごくせん』に『金田一少年の事件簿』にこの『野ブタ。をプロデュース』外れ無しですなぁ。だから、彼自身についての判断ってしかねるんですよね。あまりに役に恵まれ過ぎてて。この『野ブタ。』にしても、ある程度普通に演技が出来て、それなりに男前だったら、正直、誰が演じてもかなり魅力的な役だと思うんですよ。その辺がね〜〜・・・・本人について興味が湧かない所ではありまする。見た目もかなり髪型で誤魔化されてると思うしね。しかし、この桐谷修二はかなり魅力的ですよね。先に書いたように、今の所、完璧過ぎるので少々つまらない部分はあるんですが・・・・・・これが崩れた時にこそ良さが出るような気がします。プロデュースされる信子の変わり様も楽しみですが、修二の変わり様も楽しみ。
前回、プロデュースされる側の堀北真希ちゃんが可愛過ぎるのが気になっていた点ではありましたが、髪型が変わって、すっかり可愛くなっても、まだまだ問題点が改善されてないというのがしっかりと描けてましたね。外見が可愛くなっても、中身が変わらなかったら、イジメからはなかなか抜け出せないんですよねー。この辺、凄く堀北真希ちゃんが上手く演じてくれてました。自分の役を良く分かってる感じですよね。だから可愛いくなったのに、まだ苛められ続けてるのに説得力がある。彼女の存在が一番の肝なのかな〜〜?プロデュースされる側に説得力無ければ、修二の存在が生きないですもんね。この役は堀北真希で良かった。あの人形は堀北真希ちゃんにソックリなのに、物凄く不気味に見えて、信子そのものを上手く形取ってあっていいですね。見た時、噴き出しました。小道具の使い方上手いなぁ。
あと、このドラマの中で、もしかしたら一番の『悪』の存在かもしれない岡田義徳の演ずる横山先生。小心者というか、生徒に無関心で、信子が苛められてると分かってても我関せず。でも、義徳君が演じてると嫌な奴ではあるんだけど、ほんのちょっとの『可愛らしさ』というか『温かみ』というか、1ミリぐらいの『のりしろ』的な許せる部分があるんですよね。そこが絶妙というか、凄いなぁと。あの先生の存在ってホント絶妙。

今のイジメはそこまで陰湿ではないけれど、これから、信子や修二にははっきりとした悪意が攻撃をしてきそうですね。第1話で修二自身がそのような事をナレーションで言ってたし。2話でその悪意の存在が少し見えてましたね。あれは・・・・・・やっぱ、あの娘なのかなぁ。修二の彼女。あんまり暗くならなければいいなぁ。