『タイヨウのうた』観て来たよ。

試写会で観て来ました〜。単刀直入に結果を申しますと剛球。あ、違った号泣。
いや、最後の方まで全然泣かなかったんですよ〜この『ギャルサー』で2話連続泣いた私が。あ、今どさくさに紛れてものごっつ恥ずかしいカミングアウトしてしもた。ちなみに『ギャルサー』の泣きどころは、4話では戸田ちゃんが泣いて矢口を庇った所で、5話はあまりに進之助が可哀想で。(痛過ぎ)も一つ言うと『ハチ公物語』では家のトイレで声を出して泣きました。ぐおーーっつって・・・・・・・犬は反則だよ犬は。・・・・・ま、そんな要らぬカミングアウトは置いておいて・・・・・・・そんな涙腺が鬼緩い私なんですが。この『泣き祭り試写会』(なんとかならんのかこのタイトル)とまで銘打たれたこの映画で最後の方まで泣かなかったんですよ。両隣の友達はグズグズ鼻を啜ってるのに。つか、会場内の人の半分以上が映画の中盤からは正に『泣き祭り』状態だったのに!『ギャルサー』で泣くこの私が泣かないなんて・・・・・・あ、誤解無いように言っておきますが、泣かなかったからってつまんないっつーことは全く無いです。それは後でゆっくり説明しますが。なんかホンワカした気持ちになってたんですよね〜。時々、岸谷五朗が「泣け〜泣け〜」と言わんばかりに私の涙腺のツボをうぉりゃっと刺激してくれましたが。五朗反則だよ五朗。しかし泣かなかったんだい・・・・・隣では友達がどうやら号泣中。なんとなく、斉藤由貴の「あ〜卒業式で泣かないと〜冷たい人と言われそう〜♪」(by『卒業』)というフレーズが頭の隅に。(古い古い!)私の涙腺はおかしいんじゃないかと。ま、おかしいのは間違い無さそうなんですが。
でさ〜こりゃ泣かずにミッションコンプリートじゃね?って思ってたら、エンドロール手前・3分前ぐらいになんか涙がボロボロ出て来まして。しかも自分でも何で泣いてんのかよく分からんのに涙が滝のように出て来ました。その後はエンドロールなんてまともに見えない状態。2時間溜めてた涙が一気にだーーって出ました。ダムが決壊したみたいに。結局、明かりが着いたらボロ泣き状態の見るも無残な三十女が・・・・・・・・。しかも、観終わった後に一人になって思い出し笑いならぬ思い出し泣きをしてしまうという始末。おおぅ・・・・・一体どうなってんだい、私の体で何が起こってんだい。ミステリー。なんかね、映画の場面思い出すと泣けるんです。その思い出すのが笑えた所ばっかなんですけどね。この映画、『泣き祭り』なんて言ってるクセにかなり笑えるんですよ。『泣き笑い祭り』に改題した方がいいんじゃないかっつー感じで。爆笑っていうんじゃないけど、クスクス笑える部分が随所にあってね。おもろいんですわ。泣きどころってーより笑いどころのが多いかも。いや、多いわ確実に。そういうさ、映画のキャラクターに笑わされた場面とかキャラクターが楽しそうに笑ってた顔とか思い出すと逆にすっげ泣けてくるんですよ。今も微妙に目が湿っております。ちょっと突付いたらいつでも泣ける状態。何が起こってんだい。
この映画、ボディーブローみたいな映画なんですわ。実は泣ける映画っつー割りにここ!って明確な泣きどころが無いんですよね。一発KOみたいな強力パンチはありません。あ、ちょっとヤバ気なシーンは2、3箇所あるけど、そこの演出も極めて抑え目だからそんなに泣かそうって感じじゃない。しかもどのキャラクターもとぼけた感じなんで、全然、重苦しくなんないの。泣きポイントなんだけど、ここ泣きポイント!っていうのではないんだな。その代わり、常に切なさのボディーブローがのっしのっしとあって。こういうほうが後々でキますね。一発KOは回復早いけどボディーブローの連打は後に来る。切なさっつーか、刹那さって言うのかね。瞬間瞬間、期限のある時間を出来るだけ明るく生きようと、皆が前に向かって進んでいってるの。それは『死』っていうのも共になんだけど。でも、それをはっきりと感じるというのでなく、頭の片隅に感じる程度っていう演出も心憎い。この辺、弱冠・25歳の小泉監督にしてやられたって感じ。(笑)時々、難病モノの映画って忘れるぐらいに、楽しいシーンも一杯あるんですよ。それがねー・・・・・・そら難病ものだから事件は一杯起こるんですが、それもなんとなく良い方向に進んで行ってるような錯覚に陥るっていうのか。先に待ってるのは悲しい結末だって分かってるのにね。なんだろ・・・・・・頭の隅にそういう『死』っつーものを意識しつつも、何故か凄く前向きになっていける・・・・・・・・・・・そこがなんていうのかな〜〜あーなんか捨てたもんじゃないなぁって。この映画で泣くとしたら、悲しみってよりもやっぱ歓びなんかなぁ。自分でも訳分からんと滝のように涙流してた訳ですが、決して悲しみではなかったです。ただ、寂しいって気持ちはあったかな。あーもう、映画が終わっちゃうって。どのキャラクターも生き生きしてて、YUIもほんと可愛くって。塚本君も可愛くって、岸谷五朗も可愛くって。お母さんも友達も本当にいい人達で。ホンワカな気持ちで一杯になりました。この映画、YUIの歌が凄く良いと言われてますが、それだけじゃないんですよ。え〜もうYUIの歌が良いのはもうもう本当に本当に良いんですけどね。でも、決して歌だけじゃないの。いや〜清々しいイイ映画だった。これはレビューちゃんと書きたいな。