ドラマ『のだめカンタービレ』とマンガ雑感。


ちょっと今更なんですが。
実は現在買い続けてるマンガってのだめだけなんですよね。昔はマンガ好きだったんだけどな〜〜今は何が流行ってて何が面白いか全然知らない状態です。『ワンピース』が凄いブームだった時期ぐらいで私のマンガ界はストップしてます。だから『デスノート』も人気なのに読んだ事ない。『21世紀少年』は連載終了したら一気に読んでやろうと目論んでるんですが、連載が終わったのか終わってないのかも知りません。(調べろ)実写映画化をするのは知ってるんですけどね〜。これは誰が出演ってよりも誰が監督すんのかが気になりますね。
んで、のだめなんですが、新刊出たら必ず買ってるんですけど、新刊が出る日まではチェックしておらず、本屋に行って新刊があれば買うってスタンス。勿論、続きを楽しみにしてるんですが、次はいつ発売なんだろ〜〜?ワクワクvみたいな感じではないの。新刊があればすぐに買うんですけど。そんなにガツガツしてないんですよね。でも、のだめを好きなのは大好きなんですよ。ダ・ヴィンチでのだめ特集した時は買いましたし。このマンガのストーリーと空気がとても好きなんですよね。

で、これがドラマ化までして、今、巷で大人気な訳ですよ。実際、あのドラマはマンガのドラマ化としてはとても理想的な出来で、人気があるのも頷ける良作でした。キャラクターを演じる上野樹里玉木宏瑛太小出恵介もツボを外さず演じてましたもんね。他の脇キャラも1人1人とても魅力的に描かれてて、フジのドラマの良さがとても出てました。私はその中でもサエコ上原美佐が特に好きだったんですが。皆がマンガっぽい演出に合わせて楽しそうに演技してましたよね。その演技を越えた楽しさが画面からもビンビン伝わって来ましたもの。最終回の演奏シーンは感動物で。あの演奏シーンで有終の美を飾ったのも良かったですね。ま、フジのこったからあそこまで成功して評判良ければ、続編を絶対作りそうですが・・・・・・・・・あの後の原作の展開を考えると、あそこで終わりにしておいた方がいいでしょうけどねぇ。
ドラマは凄く良く出来てました。・・・・・・・・・・しかし、そんなにときめかなかったんだよなぁ。最終回にも感動したし、とても良いドラマだと思いましたが、割と淡々と見てたんですよね。私、このドラマ化に当たって、自分でも驚いたんですが、ドラマ化するって聞いて何とも思わなかったんですよ。いいとも悪いとも。のだめを上野樹里が演じるって聞いても、合ってればいいな〜ぐらいな感じで。千秋を玉木宏が演じるって聞いてもそうなんだ〜〜って。物凄く素で受け留めてました。そんで気付いたんですよね〜〜〜毎回、買って楽しんでるマンガなのに、あんまりこだわりを感じてない事に。おっかしいな〜〜?大好きなんだけどね?なんか前に『動物のお医者さん』がドラマ化した時も同じような感じだったかなー。あれも凄く好きで全巻持ってるマンガだったのに、ドラマ化される時も、良いとも悪いとも感じなかったんですよね。あれに似てる。『動物のお医者さん』も普通に見てましたしねぇ。いや、これはマンガに思い入れが無いって言うんじゃないな・・・・・・・・・面白いって思うから、買ってるんだけど、中のキャラクターにあまり固執してないんですよね。のだめも千秋も峰も黒木君も好きだけど、そんなに思い入れが強い訳じゃなく、『のだめカンタービレ』って作品の中に居るから好きなんですよ。それは『動物のお医者さん』のハムテルや二階堂にも言えるかな。あ、漆原教授だけは別枠で凄く好きでしたけど。(笑)
だから、のだめのドラマは凄く良く出来ていたんだけど・・・・・・・・・・・実はちょっと退屈だったんですよね。キャラクターに思い入れが無いと、ただのドラマの登場人物で見ちゃうんだけど、ドラマはかなり原作に忠実というか、そのまんまだったんで、先が全部分かってしまってたんですよ。だからドキドキしない。本当、原作の流れを全然変えてなかったよね〜〜あそこまでやるとお見事だと思うんだけど、キャラクターにそこまで思い入れが無いのに話を知ってしまってるってのは、これは如何ともし難い。勿体無いな〜〜〜って思いますよ。のだめドラマは原作知らずに見たらめちゃめちゃ面白かったと思うもん。ドラマとしてハマれたと思うんだけど、何ともどっちつかずのスタンスになってしまって、一番損してるパターンなんですよね。
いや、マンガってもうちょっとのめり込んで読むものかもしんないけど、のだめに関しては、不思議なぐらいに淡白で自分でも驚いてます。何でだろ〜〜?凄く好きなのに。のだめも千秋も好きなんだけどなぁ。でも思い入れはそんなに無いんだよね。しかし、玉木宏って俳優は極端だよね。(笑)今まで作品や役柄に全然恵まれてなかったのに、突然、物凄い当たり役に当たって。のだめのおかげで知名度も人気も凄く上がったんじゃないかしら〜〜実際、千秋様をしっかりと演じてたと思うしね。あれは大抵の原作ファンは喜ぶと思いますもの。スマスマでも素の好青年っぷりがとても素敵だったし。(はぁと)ただ、今回はあまりに色々と恵まれ過ぎてるので、これまた役者としての評価がし難い所。今まではあまりに役に恵まれ過ぎずに評価出来なかったんですが、今回は恵まれ過ぎて評価出来ない。極端過ぎるわ。(苦笑)しかし、彼ぐらいビジュアルがいいと普通の役がやり難いってのもあるし・・・・・・・・・まぁ、次回作でどんな役をするか楽しみです。玉木君にとって千秋役は高い壁になるだろうなぁ。


少女マンガの・・・・・・・・というか女性が描くマンガのキャラクターってストーリーが重視されてるような気がするんですよねぇ。ストーリーの為にキャラクターが居る。ちゃんとキャラクターも魅力的に作られてはいるんだけど、あくまでシナリオを動かして行くナビゲーターだと思うんですよ。で、反対に男性の描くマンガっていうのは、キャラクターありきというか、先にキャラクターを考えて、そのキャラクターが動いて話を作っていくって感じかなぁ。まず、キャラクターありき。ドンってキャラクターが立ってるのが少年マンガって。ま、浦沢直樹みたいにどっちとも属さない、どっちとも属すというような人も一杯居ますけど。浦沢直樹は完全に別枠だもんなぁ。あれはマンガの枠を越えてるもの。
のだめなんかは、とてもキャラクターが立ってるように思うんだけど、キャラクターに対しての作り手の特別な執着みたいなものを強くは感じないんですよね。主人公ののだめと千秋はまぁ、思い入れも深いのかもしれないけど、やっぱりそこまで固執してないように思うなぁ。だから、書きたいストーリーに必要の無いキャラクターは、例え人気があったとしても無意味に出したりしない。ストーリーありきなんだろうなぁって。ここの所、ずっと、のだめと千秋と黒木君とその他外人勢しか出てこないもんね。(笑)峰とか真澄チャンとか人気のキャラをサービスで意味無く出したりするよりはいいとは思うんだけど、昔のキャラクターが全然出て来ないのは少し寂しくもあります。でもまぁ、出てこなくても全然面白いんだけどね。二ノ宮知子のマンガはホント面白いな〜。佐々木倫子にしても、あの湿度の低さ、独特の間は凄いですよね。マンガなのにそこが妙にリアルだよなぁ。あの間が。

でも、私はドラマでも映画でもストーリー重視よりも、キャラクター物の方が好きなんで、少年マンガの方が好きだったりします。今は少年マンガは全然読んでないんですけど。一度、ハマっちゃうとダーーって全部読まないと気が済まないから手が出せないんですよね。そうだそうだ、昔ハマったマンガで『うしおととら』って作品があったんですが、このマンガを描いた藤田和日郎って方がそのキャラクターモノの最たるって感じで。ほんのちょっとの脇役の1人1人にも物凄い愛情を注いで描いてるな〜〜っていうのがビンビン伝わってくるんですよ。すっごい愛情タップリで見せ場タップリで。でも、ストーリー運びも面白くってね。荒削りな絵柄も魅力的で。大好きなんですよ。『からくりサーカス』が終わったようなんで、全部読んでみたいんだけどな〜〜時間と金が。(泣)だから、藤田さんの作品なんかがもし実写化されたら、キャスティングに対してあれこれ言うだろうな〜。あれは絶対、実写化無理だけど。『ドラゴンヘッド』より更に無理だわ。

この少女マンガと少年マンガ・・・・・・・・・・女性と男性の話の作り方の違いって映画やドラマの脚本にも言えるかな。私はキャラ物が好きなんで、男性が書いた脚本のが好きだなぁ。クドカンなんてキャラ物の最たる者だよね。(笑)ま、女性でも限りなく男性脳に近い人もいるし、簡単に一括りには出来ないんだけどさ。