最近観た映画。

あー最近、映画を全然映画観てないや。というか、映画の出来ウンヌンよりも、単純に、これおもろ!好き!!って嬉しくなるような映画に出会ってないなぁ。だから余計に映画不足に感じるわ。何か、古い作品でもオススメありますか?友人のオススメで観た『シコ、ふんじゃった』は面白かったなぁ。案外、昔の作品で有名な物でも観てなかったりするので。

『BABEL〜バベル』 ★★★☆

トゥモロー・ワールド』 ★★★☆

『そのときは彼によろしく』 ★★

エコエコアザラク R-page/B-page』 ★★☆

パイレーツ・オブ・カリビアン〜ワールドエンド』 ★☆


『BABEL』に付いては後で書きます。私は好きです、この映画。『そのときは彼によろしく』は詳しいレビューは(id:mo_co:20070522)にて。

パイレーツ・オブ・カリビアン・・・・・・・・・・・・私が幾ら面白く無いと書いても、皆やっぱ観に行くでしょ〜?(笑)つか、観に行く人の3分の2は「別につまんなくってもいいや〜」って気持ちで観に行ってる気がするなぁ、この映画。お祭り映画だよね。そんだけパワーのある作品にあれこれケチ付けたって意味無いしねー。ただ、3作目にして、このシリーズの全てがどうでも良くなっちゃうような、急激な冷めを私は体験しましたがね。もーどーでもえぇわと。本当に好きな人はこれ2部作として終わらせておいた方がいいのかもしんない。キャラ萌え映画がキャラ萌えじゃなくなってるんだもんなぁ。あ、オッサン萌えはありますが。つか、オッサンどもしか魅力が無いのよ、この映画。(苦笑)キース良かったっす。カッコ良かったっす。オイシイ役っす!ま、一番オイシイのはキャプテン・バルボッサジェフリー・ラッシュだけどね。3部はキャプテン・バルボッサファンなら十分楽しめると思います。悲しいかなチョウ・ユンファは別に・・・・って感じ。あんま意味無かったなぁ。ゲストキャラはまぁいい。しかし、本来、ワールド・エンドで一番オイシイ役回りであり、オイシイ筈のオーランド・ブルームがてんで良く見えないんだもんねー。ウィル・ターナー間抜け過ぎだわ。(笑)あと、エリザベスも身勝手な女にしか見えない。お前ら勝手にやっとれって感じ。ジョニデはいい意味で隔離されてる存在なんでまぁ、あれでいいんじゃない?ああ・・・・・・せっかく1、2部で築き上げて来た物が・・・・・・・・・とにかく、脚本ダメダメ。描き方も悪い。途中、何が起こってるのかサッパリ。思わせ振りに出て来るキャラも存在意義無し。しかも放りっ放し。監督もよー分かっとらんのと違うか〜?ってぐらい映画内で何が起こってるのか良く分かりませんでした。んで、どうでもいいシーンが意味無く長いんだよ〜〜それが2時間半も続くんだぜ〜?拷問かいな。これは私、なんぼジョニー・デップ大好き〜とか、オーリー命!ってミーハーファンでもキツかろうと思います。オッサン(おじいちゃんに近い種類)好きなら迷わず観て!それは問題ない。(笑)いや〜〜今、思うと、『ロード・オブ・ザ・リング』はとても良く出来てた。3部作はやっぱ締めが大事だなっと。あ〜〜これは観て失敗した。『スパイダーマン3』を観れば良かった。こっちのがシリーズ的にも好きなのに。でも、ついつい『パイレーツ〜』を選んでしまった。そんだけの勢いが、今、この映画にはあるんだな。観ようかな〜って思ってる人、こんな記事読んじゃってもやっぱ観るでしょ?(笑)でも、クソ長いので覚悟しといた方がいいよ〜〜途中でこれいつまで続くの?って飽きてくるから。私が出来るって、内容には期待しない方がいいというアドバイスぐらい。健闘を祈ります!


トゥモロー・ワールドは、設定が凄く面白いです。世界的に子供が全く生まれなくなってしまった近未来のお話。その設定だけでも心惹かれるものがあるんですが、それに対する肉付けが面白いんだな。何て言えばいいのかな・・・・・・・・なんかめっちゃリアルなんですよ。本当に子供が出来なくなったら、世界はこんな感じになっちゃうんじゃないかなって。普通、こんな荒唐無稽な設定だと、映画的や作り物的に考えると、もっと大袈裟にって言ったらおかしいんだけど、『子供が出来ない』って絶望的な状況下で社会はパニックになって大戦争にでもなって劇的変化を遂げてるんじゃないかって安易に考えがちだと思うんですが、この映画はそうじゃない。割とフツー。(笑)淡々としてるの。それが逆にリアルっちゅーのかね。人類がそれを受け入れてるっていうのとも違うんだけど、諦めにも似たというか・・・・・・・どうしようもない絶望の中、ひっそりと暮らす者もいれば、社会を変えようとテロリズムに身を置く者もいたりと、それぞれのスタンスの生活がある。映画の中で静かに絶望へと世界が動いてるの。確かに世界は変わってしまっているが、それは大袈裟ではなく、日常の中で静かに迫り来る終わりを嘆いてるのね。それが余計に絶望的に感じるのね。その辺が、やたらリアルなのよ。これ、そんなに製作費の掛かってない作品だと思うんだけど、映画の中の世界を構築する事において凄く良く出来てると思うわ。スタッフのセンスなんだろうなぁ。ただ、もうちょっと話の進行を分かり易くして欲しかったかな?途中、何回も、何でそうなるの???って思う部分が一杯あって、付いてくの大変だった。大筋は分かるんだけど、登場人物の次の行動の理由がちと分かり辛い。それぞれの人物の行動が唐突に感じる部分が多かったかな。役者は『シン・シティ』でも漢!と書いておとこ!だったクライヴ・オーウェン。(どうでもいいんだけど、この人の名前を一発で書けた事がない。オーゥエンとかオーウエンとか)生まれた時から肉しか食ってねぇだろ!的バタ臭さ爆発のクライヴ・オーウェンは全くもって私の好みのタイプの男性ではないんですが、このオッサンがカッコえぇんだわ〜〜って。大根ぐらいおろせそうな鋼みたいに硬そうな青ひげも素敵☆。クライヴ・オーウェンを知らない人に分かり易く説明すると、役所広司ニコラス・ケイジショーン・ペンラッセル・クロウを丁度同じ分量ぐらいでこねくり倒して伸ばして丸めて焼き上げたらあんなオッサンになるのではって人です。(余計に分かり難い)ジュリアン・ムーアはちょっと歳取っちゃったね。(苦笑)相変わらず綺麗は綺麗なんだけど、痩せ過ぎちゃったのか、首の辺りから歳を感じるようになっちゃたったな・・・・・・・・いや、好きだけども。主人公が出会って行く人々にも短いながらにそれぞれドラマがあって面白い。そして悲しい。僅かな時間しか出て来ないキャラにもそれぞれの人生が透けて見えるような。一筋縄ではいかない、甘くない話だけど、僅かな希望もある。いい映画だと思います。それだけに、もうちょっとだけ繋がりを分かり易くして欲しかったかな。そういや、この映画を観てから余計に少子化問題を意識するようになったなぁ。そんで、この前にあんな日記書いたんだけども。ある意味、いい教訓になる映画だわ。非現実な設定だけども、起こり得ない話でもないし。似たような未来は間近に迫ってるのかもしんない。


エコエコアザラク R-page/B-page』は強力な力を持つ黒魔術師の女子高生・黒井ミサが主人公のホラー映画。ホラーと言ってもグロ度は低めだし、『呪怨』みたいな驚かせ系のお化け屋敷ムービーでもない。ちょっと苦手な人でも観れる作品と思います。「R-page」「B-page」の二本に分かれていて、別の映画なんですが、一本の作品として評価させて頂きます。私、初代の『エコエコアザラク』(吉野公佳菅野美穂)が超好きでして・・・・・・でも、2が全然面白くなかったので、あんまりこのシリーズを率先して見て来なかったんですが、今回の新作は予告編を観て面白そうだなってのと、近野成美が割りと好きなもので観ました。これ、「R-page」「B-page」分かれてるけど、前編・後編って事ではないんだよね。多分、「R-page」から観た方が順序的には良いと思うんですが・・・・・そこの所はパッケージにはっきりと明記されて無かったし、予告みたいなのも無かったので、どっちから観ても良いという事なんでしょうか。私は順番通りに観たんですが、ま、逆から観ても問題無いかな?とは思いました。でも、普通に楽しみたい方はやっぱ「R-page」を先に観て、そっから「B-page」を観た方が良いとは思います。これな〜〜〜〜どう評価したらいいのかな?悩むなぁ。ビジュアルイメージとか、世界観の作り方とか、低予算にながらに良く出来た作品だし、役者も結構いいんですけどね。まず近野成美がいい。ただ、如何せん、話が分かりにく過ぎる・・・・・・・・・・あと、ホラーだからしょうがないんだけど、ボソボソ喋っててセリフが本当に聞き取り辛い。BGMの音量に対して、セリフのボリュームが小さ過ぎるんじゃないかなぁ。あと、やっぱ皆が全体的にボソボソ喋り過ぎだし。活発な役で、映画のオアシス的存在の柳沢ななのセリフは何とか聞き取れた(それでも声が小さいような)んで、もうちょっと全体的に聞き取り易くして欲しかったかな。だから余計に話が分かり辛いのかも。んでも、セリフを全部きっちり聞き取った所で、状況の説明が無さ過ぎるので、やっぱ意味不明な部分が多いかもしんない。ある程度、自分で、こういう意味かな?と補足しながら観ててても、ちょっとしっくり来ない部分が多いんだよね。でも、まぁ、世界観はなかなか良かったです。このスタッフなら、次回作あっても観ようかって思えるぐらい。でも、ホント、次回作を作るならもうちょっと説明描写を付け加えて欲しいかな。監督の頭の中にはちゃんと世界が出来上がってるんだと思うんですが。近野成美いいね〜。端正な顔ではない割と普通顔の人だけど、表情の作り方が上手いというか凄く綺麗なので引き込まれる。画面映えする人かも。そうそう、以前に1回だけ原作の漫画版の黒井ミサを見たんだけど、原作では黒井ミサって割と明るいんだよね。私は初代の吉野公佳版の黒井ミサしか知らなかったのでものっそ暗いイメージだったから驚きでした。近野成美版は原作に近いのかも。割と普通の女子高校生っぽくも描かれてるし。可愛らしかった。他の役者も皆良かったなぁ。女の子が皆、超可愛いんで、ビジュアル的にも満足満足。篠井英介とか野村宏伸とか伊藤裕子とか割と有名所も抑えてるし、虎牙光輝も印象的で良かったな。マジにちょこっとしか出て来ないけど、IZAMも強烈だったわ。(笑)キャストは皆ハマってる。これは続編作るんでしょ?(笑)