最近観た映画。

あ〜〜ジャンゴは公開日までに間に合わなかった。ごめんなさい。夜。上海はまぁ、来週公開のようなので参考にして頂けたら。結構、両方とも私にとっては面白くなかったんですけど、これも自分の目で確かめてみないと分からないですしね。観たい!って人はやっぱ自分の嗅覚を信じて観に行った方がいいかと。特にジャンゴは賛否分かれそうですし。ただ、私はオススメはしません。しかし、『夜の上海』ってどこがターゲットの作品なんだ?モッくん主役なのは、まぁ、いいとしても・・・・・・・でも、あんまり恋愛映画の主役で観たいって思う人じゃないよね。(笑)それに、何故、日中合作映画なのか。中国の女優も俳優も日本で馴染みの薄い人ばかりだし。中国で大人気のヴィッキー・チャオだって日本じゃそんなに有名じゃないしね。モッくん以外の脇役の他キャストもテレビで馴染みの人ばかりで、映画としての集客力は無い感じ。今、旬の人は誰も居ない。それでただの恋愛映画ってね。あんま世間でも注目されてないし、何でこの映画が全国ロードショーなのか分かんないな〜。

夜の上海』  ★☆

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ。試写会で観ました。クエンティン・タランティーノ以外はオール日本人キャストなのに、全編英語っちゅー、何ともそれだけでイロモノ感の漂う映画。何かのテレビで桃井かおりが、この全編英語っつー事に付いて、日本が世界に向かう新しい一歩みたいな事を言ってましたが、よーく考えてみ?この映画って、仮にハリウッドで作られたら、ディカプリオやジャン・レノだのが、日本語でサムライ映画をやるようなもんですよ。それが仮にそこそこ日本語上手くっても、やっぱ下手くそでも、日本人からしたら、外人がカタコトの日本語で刀を振り回して、仁義とか侍道を語る・・・・・・・そんな映画、まともに観れないでしょ?そんだけでイロモノ映画。真面目にストーリーとか求めたりはしないでしょう。ま、そういう事なんです。この映画を英語圏の人が観たら、そういうお笑い映画として観られるのだと。だから、真面目に作ってはダメだろうし、観る側も真面目に観てはいけないんだろうけど・・・・・・・・・・・・・思ってたよりも、真面目に作られてたような気が。だって、監督が三池崇史だしさ〜〜〜〜もっと素っ頓狂なバカバカしい、エログロの映画なのかって思ってたら、なーーんか、悪い意味で三池色が薄くなってたような。こんなアホらしい題材、もっとバカバカしくめちゃめちゃに作っても良かったと思うんだけどね。意外とちゃんと作られてて・・・・・・・・・・そこが面白さを半減してたような。あと脚本が悪い。こんなイロモノ映画にまともなストーリー性なんざ求めてないんですが・・・・・・・・・・・・・・何だろ?肝心なツボを外してるのよね。多少は荒削りで矛盾もあってめちゃめちゃでもいいんだけど、単純にワクワク惹き付けられない。これ、前情報無しで見たので、エンドロールで脚本をチェックしたんだけど、NAKA雅MURA・・・・・・・あれ、これどっかで見た事ある名前だ・・・・・・・・・・・・?あーーーーー!!『どろろ』の脚本家だ!!!アイツだ!!って試写会場で叫びそうになりました。んで、プロフィールを調べたら、映画『ドラゴン・ヘッド』の脚本も書いてる・・・・・・・・ギャース。皆さ〜ん!この映画はかの悪名高き『ドラゴン・ヘッド』の脚本を書いた脚本家が書いてますよ〜!『どろろ』も書いてますよ〜〜!!ってこれで少しは参考になったでしょうか。NAKA雅MURA(なんじゃ、この名前)ってこの脚本家。この人、お話を書く上で、何か一番大事な物が抜けてる気がする。この脚本家の作品はなるべく避けたいもんだ。あ、でもこの映画の魅力って豪華キャストだよね。本当凄いキャスティング。 伊藤英明佐藤浩市伊勢谷友介桃井かおり香川照之石橋貴明安藤政信木村佳乃松重豊塩見三省石橋蓮司堺雅人田中要次小栗旬クエンティン・タランティーノ香取慎吾・・・・・・・・・・このキャストだけで何本映画が作れるんだ?って思うぐらいに豪華キャスト。ま〜〜贅沢な事。しかし、これだけのキャストなんですけど、大なり小なりそれぞれに見せ場はあった気がします。この映画、決して評価は出来ないんだけど、私が一番嫌いなキャストの無駄遣いっていう事はされてなかったように感じたので、そこは評価したいですね。それぞれどの俳優ファンが見てもそれなりに満足出来ると思います。んで、どの役者もそれぞれ楽しそうに演じてるのは伝わってくるしね。友情出演みたいなもんで出番が少ない小栗君でもちゃんと印象に残る役どころだったし。ただ、主役である伊藤英明が下手すると一番印象が薄いかもしんない。(苦笑)この濃い〜〜メンツで顔は濃いが役者としてはとってもうっすい伊藤英明が主演って大丈夫なんかな〜〜って思ってたんだけど予想通りの埋もれぶり。(笑)でも、作品的にもあんま主役をがっつり描くって感じでなく、脇役萌え〜な映画だったんで、伊藤英明の主役起用は確信犯だったのかもしんない。他の脇役はどれもこれも濃かったな〜〜。この映画で一番オイシイ役どころはやっぱ伊勢谷友介でしょうかね。めっちゃめちゃカッコ良く撮られてました。これは伊勢谷ファンなら5回は映画館で観る価値あるぞってぐらいに。元々、ものすご〜〜い完璧に近い麗しいルックスの持ち主の方だと思うんですけど、今回の映画ではそこを存分にクローズアップして、物凄く美しく撮られてました。そしてオイシイ役だった。佐藤浩市は面白い役どころでした。ただ、佐藤浩市って本当に沢山の作品で観てるんで、『今まで見た事のない佐藤浩市』っつーほど変わった役では無かったですけども。それなら、堺雅人とか安藤政信のが新鮮な感じかな。安藤君は今までに無いかな〜〜〜しかし、あんだけルックスがいいのに、見事にそれを潰して・・・・・・もったいないお化けが出そうだなや。しかし、ギャグパートの香川照之石橋貴明のシーンがどれもこれもダダ滑りだったのが残念かな〜。この映画、笑いのシーンがどれもこれも寒いのも頂けないんだよなぁ。香川照之はやり過ぎで、『夜の上海』の竹中直人を思い出しました。(苦笑)桃井かおり姐さんは凄かった。ネタバレになるから凄かったってしか言えない。意外としっかりとタラちゃんが出て来たのはちょっと驚きましたね〜。もっとチョイ役なのかと思ったけど。キャストはそれぞれ良かったんではないかと・・・・・・・・・・・・・・・・ただ、私は、本当に今まで木村佳乃を綺麗と思った事が無いので、木村佳乃に登場人物の男性キャラ殆どが夢中になるっていう設定には?でしたが。これは完全に好みの問題ですけども、もっと、ここのヒロインが私的に惹き付けられるキャストだったら、もっと楽しんで観れたかも。それだけ重要なキャストって事で。英語の上手いとか下手とかって、英語が1ミリも喋れないので、私にはよく分かりませんが、日本人から観ると、全編英語の映画ってのはこれはこれで面白い。ただ、アメリカ人から観たらただのコントだろうな〜コレ。(笑)


夜の上海。これも試写会。感想なんぞなるべくは書きたくない映画なんですか、モッくんの舞台挨拶を見てそれが大変興味深かったんで、ちょっと書きたくなりました。あれ見てなかったら完璧スルー対象だったと思いますが。(苦笑)生の本木雅弘はそらもうカッコ良かったよー。ちょっと離れて見ると、外人みたい。あとね、芸能人だからとかではない異質のオーラがあった。なんか普通でないっつーのか。あの顔が既に非日常なんだけど、(笑)それだけでなく、何だろ?狂気って言うのはちょいと大袈裟だけど、きっと街で見かけたら、『この人、なんか変な人だ』って思うかなって。超絶オトコマエなんだけど、凄く変でした。あら女にモテるだろーなー。でも嫁も変でないとついてけないだろうなーそれで内田也哉子なんだ!と激しく納得。ま、そんな感じの年齢不詳の天然バリモテ男前を生で見れて超満足。そのモッくんの舞台挨拶だけ観て帰りゃ良かった・・・・・モッくんを追っかけて映画の前に飛び出してった追っかけみたいに。(苦笑)普段ならそんな事する輩は映画を侮辱すんなと鉄槌食らわしてやりたくなるんですが、今回はアンタらが正解。あ、でも、モッくんの超ぶっちゃけ舞台挨拶のおかげである意味物凄く楽しんで観れたかもしんない。あんね、この映画、あんまし評判良くなくってさ。日中合作映画なんで中国では先に公開されてて、向こうでの評判がどうなのかは知らないけども、この映画をモッくんが非常にお気に召してなくて、中国の舞台挨拶をバッくれたって風の噂を耳にして・・・・・・・・・・・これはヤバい作品なんではないかって思ってたら、モッくんが上映前の舞台挨拶でぶっちゃけるぶっちゃける。「あまり期待しないで下さい」「期待しなければ少しマシに感じるかも」「ある程度、役の説明をしないとよく分からないと思うので、先に僕が説明します」「監督とあまり演技についての疎通が出来てなかったので、この作品の自分の演技を出来れば見られたくない」・・・・・・・・・・と出てくるわ、出てくるわ。下手すると、「この映画面白くないので観ないで下さい」って言い出しそうな勢いでした。おいおい・・・・・・・・・主役がそんな事言っていいのかよ〜〜と思いつつも、前情報であんまり評判が良くないのも知ってたんで、私は嘘の吐けない人なんだって好感を持ちましたけども。モッくんがあんまりにも謙虚(?)な発言を繰り返すんで、その結果、思ってたよりは面白く感じたって観客も居るかもしれんし〜。でさ〜、ここまでモッくんが言うってまぁ、本当に期待出来ないんだろうなって思ってたら、大方の予想通りに酷い映画でした。これ何が悪いって、多分、監督のチャン・イーバイは日本人の事好きじゃないんだろうね。(笑)もう、日本の役者のパートがどこもかしこもめちゃめちゃ陳腐。マジでチンプって言葉がピッタリです。しかも、全然、意味が無いんですわ。特に、日本人二人のやり取りばかりの西田尚美塚本高史のシーンが何から何まで全てお粗末で、本当に観るに耐えないって感じでした。この二人のシーンが映画の所々で挿入されるんだけど、途中ぐらいから、物凄く鬱陶しく感じて、私、塚本君のファンなのに「出てくんな」って思いましたもん。(苦笑)ホント、何だろ?この二人のパートは、演技も学芸会みたいだし、脚本もどこの中学生が書いたんだ?って、あまりにお粗末過ぎて涙が出そうなぐらい。モッくん、舞台挨拶の時に、自分の演技を観られたくないって言ってたけど、そんな事言ったらこの二人はどうなるんだ?とちょっと同情。(苦笑)西田尚美塚本高史もそれなりに経験も実力もある筈なのに、何故だか、まるで経験の無いド素人を連れて来たみたいな演技になってました。で、他の日本の役者も相当酷い。竹中直人なんて、可哀想なぐらいに『THE・竹中直人』の超ステレオタイプ版の演技をさせられてて、観てるこっちが恥ずかしくなったもの。なんて勿体無い使い方を・・・・・・・あと、他の役者は無駄遣いっつーのか、出て来る意味すら分からない。和田聡宏とか、何の為に出て・・・・・・サム・リーは香港の役者だからか?こちらも本当に無駄遣いされてた。私、モッくんも塚本君も、和田君も、そしてサム・リーも好きなんで、この映画の男性出演陣は私的に超ツボで、かなり楽しみにしてたのに・・・・・・・・・・・・・・塚本君の演技が大好きなのに、とんだ学芸会演技は見せられるわ、和田君、サム・リーは出て来る意味すら無いわで、踏んだり蹴ったりな映画だったわ。(泣)しかし、そんな日本&香港の役者は総倒れだったんだけど、中国の役者の出るパートはどれも丁寧に、キャラクターもしっかり描かれてました。なので、基本的に、ほぼヴィッキー・チャオとのシーンばかりの本木雅弘も割とまともに描かれてたように思います。本人は全然お気に召してないようですが、そこはさすがモッくん。きっちりと基準値以上の演技で役を演じてたと思います。とにかく、簡単に言えば、ヴィッキー・チャオばっかりが魅力的な映画なんだよね、コレ。んで、中国のシーンは凄く力を入れて撮られてるのが手に取るように分かるの。画も凄く綺麗だし、主演のヴィッキーの役の心理描写は丁寧。だからね、いっそ、モッくん以外の日本人の役者は無しで、モッくんとヴィッキーとディラン・クオと主役の女の子の弟だけで作られて、その上で1時間20分ぐらいの上映時間の映画だったら、結構、良い作品になったんではないかと思うんですよね。私の評価もそれなら★2つは上がりそう。(笑)でも、この監督、CM出身らしいけど、長編に向いてないのかもね〜。編集の仕方がすっごく悪いのよ。なのに無理矢理群像劇にしようとしてるのがね〜。所々はいいシーンがあるんだけど、作品としてお粗末な物になってました。ま、この映画が面白くないのは監督の自業自得だわな。役者の持ち味を潰すっていう、監督としては一番やってはいけない大罪を犯してるので、私としては、チャン・イーバイは全く評価出来ませんわ。イーバイ監督は、これからずっと、中国の俳優だけで中国映画を作っていったらいいんじゃないでしょうかー。


私的にあまりオススメでない映画の感想を書きましたが、本当はオススメ映画の感想を書きたいんですけどね。でも、良い映画って感想難しいね。(苦笑)「イイ!」ってしか出て来ないし、いい映画って何の先入観も無く観て欲しいから、本当に感想書くの難しい。ま、でも、出来れば短めのオススメ文でちょっとずつ書いてはいきたいですけどね。