バンクーバーオリンピック 男子フィギュアスケートフリー 偽リアルタイムTV観戦までの道程。

いや、感動をありがとう。男子フィギュアについて語りたい事が沢山あるのですが、先に私がいかに苦労してこの日本人として記念すべき男子フィギュアを見たかを書かせて下さい。回りくどくてすいません。だって苦労したんだもんよ〜。
ショートプログラムの時に書きましたが、何せ遠きカナダのバンクーバーで開催されてるこのオリンピック、一般社会人泣かせの時差で、丁度、仕事に出掛ける頃からメインが始まり、帰る頃に全てが終わってるという・・・・・・・・・嫌がらせみたいなタイムスケジュールなんですけどね。だからさ、ショートプログラムの時なんて結果を大体知って見たんですけどね。それでもドキドキしながら。そんで勝負のフリーの時にニョキニョキっと「ライブで見たい」という気持ちが強くなり、こりゃ、もう、仕事休むか?とまで思ったんですが、さすがにそれは・・・・・・・・・と思い浮かんだのが、NHK-BS1の録画を何の結果も知らずにずっと見続けたらそれは自分にとって十分ライブ観戦になるのでは?と。しかし、今の情報社会の日本でこの任務を遂行するのはかなり難しい事でした。まず、パソコンでネットが全く出来ない。IEを立ち上げた瞬間にどこぞのポータルサイトにもオリンピック速報が出やがるし。ポータル以外だって油断ならないもんで、会社で一切ネットを繋げませんでした。本当は調べ物をしなければならなかったのに午後1時以降は全く使わなかったもんね。そして、もう一つ、これが一番の情報元の携帯のニュースフラッシュ。ちょっと時差はあるけど、必ず速報ニュースを流してくれるいつもなら有難いニュースフラッシュもこの時ばかりは敵でしかなく。携帯の画面を全く見ないって事が出来そうになくって(つい癖で開けてしまいそうだから)、ずっとゲームアプリ画面にしてました。メールもずっと溜めっ放しで、充電して満タンだった電池がその日の夜に残り1になってたわ。(笑)そして、一番怖かったのが、電車の中です。誰がその話題をふいとするか分からないので、なるべくイヤホンの音楽に集中してたんですけど、そんな時ほど隣のおばちゃんの会話がやたらクリーンに聞こえてヒヤヒヤもんでした。あ、意識するってこういうのを言うのか、って。そして、家に帰ってからも難関が。録画を見る為のテレビです。つけた瞬間にどこぞのニュース番組が一報を流してるか分かりません。6時台というのは非常にデンジャラス。テレビつけたらほぼこのニュースをやってると思った方がいい。なので、私は目をつぶりながらリモコンではなく直接テレビの上部のボタンで音を最小にして、ニュース番組を見る事なく、(チラっと視線に入った画面は氷の中に真っ黒の人影がいたので今になって思うとライサチェクだった模様)それからやっとBS2の録画を見ました。その時点で夕方6時半でした。で、全く早送りをせずにプルシェンコまで見終えたのが10時過ぎ。そうです、私は日本中が高橋大輔の銅メダルに沸いてるのを全く知らずに、夜10時にやっと「ヤッター!!」と歓喜の叫びを上げてたのです。夜7時半頃にアドリアン・シュルタイスの世界観に困惑し、8時半頃に小塚崇彦の4回転に感動して、9時半頃に織田信成のアクシデントにアワアワしてた私です。凄い時間差だ。
でもね、苦労して見た偽リアルタイム観戦は興奮したよ〜〜。色んな内臓がキューってなった。もう心臓なのか、胃なのか、肝臓なのか、よ〜分からんとこがキュってなるんですよね。特に高橋大輔の時はもう体がわなわなしてました。興奮してなのか、緊張してなのか、ずっとぷるぷるしてました。めっちゃ願いましたよ〜〜〜ダイスケガンバレダイスケガンバレて。録画のVTRに向かって。もうとっくに終わった演技なのにさ。(笑)でも、そのきゅーーってなった分、高橋の銅メダルの瞬間、物凄い感動を味わえました。これはもう癖になるぐらいのアドレナリンの分泌量で。でも、その他の部分でも一杯いーーっぱい感動出来たのね。本当にありがとうって言いたいです。特に日本男子3名。ありがとう。高橋の銅メダルも勿論凄いんだけど、日本人3人ともが8位入賞を果たしたって本当に凄い事だと思うよ。そして3人とも記録と共に記憶に残る演技をしてたと思います。世界に日本フィギュアすげーと知らしめたんではないかなと。そしてその他の世界の選手にも感動のお礼を言いたい。記録よりも誰よりも記憶に残ったジョニー・ウィアーよ、ありがとう。フィギュアの未来の為に復活してくれたエフゲニー・プルシェンコもありがとう。あなたがこのオリンピックに出てなかったら・・・・と思うととても怖いです。(苦笑)他の選手も一杯ありがとうです。

次は女子・・・・・・・女子の時にこの偽リアルタイム観戦を出来る気がしないわ。色んな意味で。でも、全部見るよ!