『ヴァン・ヘルシング』

ヴァン・ヘルシング』 ★☆
製作国:アメリカ 公開年:2004 配給:ギャガ=ヒューマックス 上映時間:133 分
監督:スティーヴン・ソマーズ 脚本:アレン・ダヴィオー
出演:ヒュー・ジャックマン/ケイト・ベッキンセール/リチャード・ロクスバーグ/デヴィッド・ウェンハム/ウィル・ケンプ他

上映してる時に都合がつかなくて観に行けなかった映画。楽しみにして観たんだけど・・・・・つ、つまんねー!!
良かった、映画館行かなくって。

何がこんなにおもろないのか考えてみたんですが・・・・ストーリー?いや、こういうアクション娯楽劇なんて所詮、ストーリーなんて添え物的存在です。話が良く分からんでも面白い映画は沢山ありますよ。
キャラクター?いや、これが主役のヴァン・ヘルシングにはそれなりに魅力があったんですよ。ただのヒーローってだけではない、ちょっと頼りない所も見せつつも、やっぱり頼りになるというヴァン・ヘルシングというニューヒーローをヒュー・ジャックマンは魅力的に演じてたように思うし。何より、『ロード・オブ・ザ・リング』でファラミアを演じていたデヴィッド・ウェンハムのカールってキャラが面白くって可愛くってすっごく良かったの!この映画の拾い物は間違いなく彼ですよ。
じゃ、モンスター?いや、モンスターもそんなチャチじゃなかったしな。この映画なりのディテールのアレンジがしてあって面白かった。変身シーンはちょいと気持ち悪かったけど。


・・・・・・・あれ?
あ、そうだそうだ!ヒロインが好きじゃないぞ!!
ケイト・ベッキンセールっつー『パール・ハーバー』(観てません)に出てた女優さん。
この人のどこがいいのか全然分からん・・・・・私にはベッカムの嫁にしか見えんぞ。
そのベッカム嫁風女優が演じるヒロインが何か全然よく分からんキャラでした。やたら文句多いし、ヒステリーだし・・・・・・・お姫様の品が無いしな。あれならドラキュラの嫁のが100倍可愛いし綺麗だわ。


※※※※※※※※以後ネタバレあり※※※※※※※※

ベッカム嫁(違う)が強そうなのは認めるわ。彼女は主役のヴァン・ヘルシングよりも丈夫そうでした。ばっこばこ物にぶつかっても、上から落ちても殆ど掠り傷も無し、勿論、鼻血など無しです。デコから血が出るくらい?
そんな鉄のような女が最後あのぐらいの衝撃だけで死ぬかね・・・・・・?目が点になりましたもの。この女、ぜってぇ死にゃしねぇって思ってたのに・・・・・あれだけで。たったあれだけで。
最後、煙がベッカム嫁の顔の形になった時には開いた口が塞がらなかったですよ。エンディングロールを見ながら久し振りにガックリと肩の力を落としました。また、つまらないものを観てしまった・・・・・(@五右衛門)
ヒロインに魅力感じない映画ってこんなにキッツイもんなんですね。ここで100点満点でいう60点マイナス。

それと、監督とテーマが合ってなかった事かな。
この映画、中世のヨーロッパが時代背景で、日本人にも馴染みあるモンスター達が一杯登場します。
ドラキュラやフランケンシュタイン、ウォーでガンスのオオカミ男など、藤子不二雄先生によって日本でもお馴染みのモンスターの他に、ジキルとハイド氏までも。
そのせいか、全体の雰囲気は中世のゴシックホラー調なんですよね。舞台や衣装、画面の暗さなどは『インタビュー・ウィズ・バンパイア』とかあの世界。
でも、監督は『ハムナプトラ』のスティーブン・ソマーズですよ。この監督の映画は『ハムナプトラ』とか『ザ・グリード』とか・・・・面白いんだけど、かなり大味な印象。私は両方共、おバカなB級映画として好きなんですけどね。
そんなB級アクションホラー監督には、ゴシックホラー調の画面って不似合いなんですよねー。画面の重さに監督の持つB級テイストが合ってないんだな。そんな訳で、監督で20点マイナス。

100点満点中20点の映画です。
その20点のうちの15点はカールに捧げたい。
なんか続編ありそうな雰囲気で終わりましたが・・・・・映画館には観に行かないと思います。
それと『パール・ハーバー』もこのまま観ないと思います。