『ゼブラーマン』

ゼブラーマン』 ★★☆
製作国:日本 公開年:2004 配給:東映 上映時間:115 分
監督:三池崇史 脚本:宮藤官九郎
出演:哀川翔/鈴木京香/内村光良/市川由衣/近藤公園/大杉漣/渡部篤郎/他


う〜〜〜〜ん惜しい。面白くなかった訳じゃないんだ。いや、面白かったんだ。ん〜〜〜〜でも惜しいなぁ。
前半すっごく面白かったのに、後半になって意味が分かんない事だらけになって。話のスケールが大きくなり過ぎたのかな?収拾がつかなくなったって感じ。あと、後半は妙にシリアスになるんですよね。そこが重たかったかな。
哀川翔さんのダメ親父キャラがすっごく良かったんだけどね〜〜〜。鈴木京香のファンサービスもお見事だったんですけど。なかなかエェ体してまっせ。
渡部篤郎が面白いくらい渡部篤郎だとか(まんま『ケイゾク』の真山刑事でした)柄本明の贅沢な使い方とか、見所は満載なんですけどね〜。ホント惜しいなぁ。
やっぱクドカンってムラのある人だよね。クドカンだから面白いってのもあるけど、クドカンだから面白くないってのもあると思う。脚本が他の人だったら、もっと小奇麗にまとまった気がするし。でも、クドカンじゃなかったら、『ゼブラーマン』なんてバカげたキャラクターは出てこなかった訳で。「オレの背中に立つんじゃねぇ!!」・・・・くだんねぇ!!
まぁ、『クドカン』だからって気合いを入れて見るんじゃなくって、哀川翔主演100本目のお祭り映画だと思って肩の力抜いて観て下さい。お祭りだと思えば楽しめると思いますよ。何も理由とか考えずにくだらねぇ〜って笑い飛ばせたらなかなか楽しい映画ですよ。
こんな映画でもちゃんと三池監督の悪趣味っぷりは健在でした。意味なくグロいんだよね。(笑)そんでその表現がいっつもチープなんだよねー。だから憎めないのかなぁ?三池監督の映画をあんまり面白いと思えないのに、なんか三池監督が嫌いになれないというか、むしろちょっとL・O・V・E(死)なのは、どんな映画でも三池色に染めてしまうオレオレっぷりなのかも。あのTHE・オレ様流は凄いよね。この映画もテイスト的にはクドカン映画ってよりも三池映画って感じだもん。何でもオレ流に染めてしまう男・三池崇史。恐るべし。