『神はサイコロを振らない』 第1話。


先に見た直後の感想を書いたんですが、1話の時点では、まだ、自分の中ではぐっと来る場面が無かったんですよね。特にアッチとヤッチのやり取りの所ではぎくしゃくした感じに見えたんですよ。これが10年長く生きた人間とその10年をたった30分しか生きてない人間の差なんでしょうけどねぇ。でも、そのあまりの温度差についていけなかったんですよ。今、見ても、やっぱあのシーンはぎくしゃくっていうか、ちぐはぐに見えて違和感は拭えないんですが・・・・・・でも、これは後々に生きてくシーンなんだろうなぁって思ったりします。とにかくね!先を早く見せろ!って。(笑)初回は何だろ?物語の長ーいネタ振りって感じで、あれもこれも気になる所ばかり。アッチやヤッチやソッチ(いないよ)の他にも、10年という年月をほんの30分で越えてしまった402便の乗客のそれぞれのこれからが凄く気になる。その辺、乗客達の抱えてる背景も興味を惹かれるものばかりだったから、余計にね。ヘンテコな物理学者の大杉漣の弟子的な存在の学生が乗客の中に含まれてるのも気になるし・・・・・明星“テポドン”真由美の『お笑い芸人を目指してた』って設定と、その相方で今は結婚して家庭を築いてる市川実和子の関係ね。あれは辛いよ。現在を生きる人と過去から一瞬で現在に越えてきた人とのギャップに皆、色々と苦しむんだろうなぁ。10年って微妙だよね〜〜。特に、この平成の10年って時代の流れが緩やかで微妙だわ。文化があんまり変わってないからさー。時代に取り残されてる感は殆ど無いんだろうけど、その分、余計に人間としての10年の月日が際立つんだと思うんですよね。見た目の変化、心境の変化・・・・・その10年のギャップ。そのギャップを乗り越えてく話なんだろうと思ってたんだけど、『402便の乗客に残された時間は9日』とな。うーーわーーーカウンターパンチ喰らった。そんな話とは全然知らなかったよー!ホント叫びそうになった。いや、ちょっと「ウソー!」って叫んでしまいました。(恥)
このドラマ、始まる前から上に書いたような、時間差のギャップを乗り越える話だと予想はしてました。だから、ファンタジーっぽいとは微塵にも思ってなかったし、その辺は予想通りで嬉しかったんですが、まさか時間制限まであるとは。これから先、見るの辛くなんないかな・・・・・・・あんまりに悲劇だと見てて辛いなぁ。でも、小林聡美を主役としてキャスティングしてるという時点で、そんな悲劇にならないと勝手に信じてます。きっと、前向きな話なんだろうと。えーもう、勝手に。(苦笑)そりゃ、苦い部分も一杯いーーっぱいあるだろうけどさ。でも、きっと。
俳優陣はどれもこれも芸達者でハマってるし、何も文句はありません。山本太郎が地味に良いよね〜〜〜私は『氷壁』の太郎よりも断然こっちの太郎。いかにも優しさの滲んでる危険さの無い男を演じる山本太郎って凄く良いと思うの。毒気が抜けてて。あと、武田真治ね。あのニートの弟ってさー物凄くリアルよね。あ、いや、小林聡美のヤス子(38)と菊介(31)の未婚の姉弟の関係か。この30代って世代のこういう人達って今、凄く多いような気がするのよね。なんか物凄くリアルに感じたわぁ。あの設定。また、ホント武田真治がどうしようもないって感じで演じてて上手いんだよね〜〜。それと、気になる存在は岸辺一徳演ずる上司かな。あの人の言ってる事は凄く正論。そしてヤス子も間違ってない。この2人の対決?が気になる所。きっと、この2人は良い関係になれそうな気がするのよね。あ〜〜〜〜気になる人ばっかり!気になる関係ばっかり!!早く次見せて!