『弁護士のくず』 第3〜6話。

片桐はいりがゲストの第3話はなかなか話が捻られてて面白かったです。九頭弁護士のシンデレラ論が片桐はいり演ずる小説家志望の女の仕掛けた罠に通じるとはね〜・・・・・つか、はいりがを逆に盗作女をハメてるなんて思いもしなかったんで、かなり驚きました。3話は二転三転するストーリーに引き込まれましたねぇ。1時間ドラマにしちゃ、かなり練られたストーリーだったんじゃないかしら?私はラストはてっきりはいりが盗作女のゴーストライターにでもなるのかと思ったんだけど、それじゃ、後々に悲劇が待ってるだけだもんねぇ。浅はかでした。(苦笑)九頭先生の判断が一番正しいわ。あと、九頭弁護士と武田君と加藤さんの微妙な関係もはっきりと見えてきたし。うん、この3話はかーなり面白かった。2話の時、ちょっと九頭先生の言葉が説教臭く感じたんですが、3話は飄々とした言葉の中に物事の核心をズバリ突いてる部分が見えてめちゃめちゃ格好良かった。
その分、平田満がゲストの4話はちょっと失速・・・・・・・犯人も最初の方で分かっちゃったし、話の筋もミエミエでワクワクしませんでした。九頭先生が用意してた証拠もかなり無理があるしねぇ・・・・・AVの女優に対するインタビューなんて信憑性が無さ過ぎだし、あんな大事な証拠物件を警察が調べてないっつーのもちょっとおかしいし。その辺の綻びが気になってちょっと楽しめませんでしたねぇ。弁護士モノなのに、法廷劇になると面白くなくなるっつーのは、ちょっと問題アリかもしんないけど、それでも各キャラクターを見てるだけでも楽しめるのよね。やっぱ、九頭先生と武田君のやり取りが最高。いいよね〜〜この2人の会話。武田君が世話女房的ポジションになってしまってるのも楽しいわ。
5話は九頭先生が子供を引き取った事にビックリ。本当にそんな展開になるなんて予想もしてなかったから、あれは驚いた〜〜〜!原作は全く知らないんだけど、原作もそんな展開なのかな?いや、あの展開で子供を引き取るっていうのは画期的ですよ。新しい。(笑)子役の子が自然で可愛かったな〜〜九頭先生の子供への接し方が不器用過ぎて可愛かったです。ほんと良い先生だよね。で、今回はあんまり九頭先生と絡みがなかった武田君。武田君は武田君でしっかりと猿岩石の親権問題に取り組んでて、ちゃんと親子の関係を修復してたり・・・・・・とソロ活動でしっかりと成長を見せてくれました。伊藤君、こういう実直で不器用でちょっとドジっ子っていう役をやらしたら天才的に上手いよね〜。主人公のトヨエツも伊藤英明高島礼子星野亜希モト冬樹北村総一朗と皆がハマり役。よく考えたら、このドラマってメインキャストが少ないんですよね〜〜それが成功してんのかもね。
6話は沢村一樹にあまりにゲイフラグが立ち過ぎてて、逆に裏があるんじゃないかと勘繰ってたら、やっぱりゲイでした。(笑)なんか深水君と沢村さんって物凄く本物臭く見えて、ちょっと引きましたヨ。本物のゲイカップルを見た訳ではないんですけど。でも、2人が幸せになってくれてよかったよ。深沢敦が『はるか17』と丸っきり同じキャラで登場。それを言ったら『マンハッタンラブストーリー』からずっと“よしおちゃん”キャラか。もしかしたら、今、現在、日本で一番オカマキャラを演じてる俳優かもしんない・・・・・・・。深沢さんのオカマは可愛いからいいや。まー裁判に勝ったからって、それで幸せになるとは限らないんですよね。しかし、無実の男を痴漢に仕立て上げた女2人の手口には薄ら寒いものを感じました・・・・・・・・あれ、現実でも簡単に起こせそうな犯罪の手口ですよね。あー怖い怖い。

段々と視聴率が尻上りに伸びてるみたいですね。この作品は良く出来てると思うので、視聴率が上がってるのは素直に嬉しい。多少『海猿』効果っつー感は否めないですけど。