『吾輩は主婦である。』 第1週。

さすがにこのドラマはリアルタイムでは見れないので、一週間分(5話)をまとめて見ました。いや〜、面白い。色々な意味で面白いドラマでした。これさ〜まず、私はCMに驚いたわ。(笑)見事に洗剤と保険のCMしかないんだもん。今まで手出しした事がない昼ドラの世界っつーのをね、なんかその匂いをあのCMのラインナップでお腹一杯嗅いだ気分。すげー柔軟剤の匂いプンプンですよ。そんな未知の枠にあの磯P&クドカンが。なんか全然、想像つかないし、設定とか、キャストの一部に凄い深夜臭がする・・・・・大丈夫かいな?って心配してたんですが、それは1話の竹下景子がウォーキングしてる絵でふっ飛びました。竹下景子が凄くいいんですよ。重要なんです。クドカンの作品の中に居ても違和感ない上に、あの人がいるだけで日なたの匂いがするんですわ。唐突に斉藤由貴とミッチーが歌ったりしても、尾美としのりが変な役で出て来ても、池津祥子が赤いトレーナーの女のまんまで出て来ても、竹下景子が居るから安心出来る。彼女が居ると見る側の軌道修正が勝手に利くんですよね。これは昼ドラ!って。『タイガー&ドラゴン』の西田敏行的、『いるだけで安心感』。スゲーさすが三択の女王。その内、はらたいらが本人役で登場するに篠沢教授に全部。(自爆)
斉藤由貴のキャスティングも大成功だろうね〜。あのとぼけた空気はなかなか出せないよね。ありゃ素だよ。(笑)ま〜スケバン刑事を思春期にリアルタイムで見ていた身としては、斉藤由貴が中学生の子供を持つ主婦の役をやっても全く違和感無いのはすこーし悲しくもあるんですが。時間とは残酷よのぉ〜。でも、斉藤由貴って基本的に全然変わってませんよね〜。イメージが昔からそのまんま。変わったのは肌年齢ぐらいか。(それ重要)この斉藤由貴がいい感じにお昼の時間にも、クドカンの間合いにも合ってていいんですよね〜。んで、及川光博王子ですか。彼がTHE・クドカンワールドの最後の砦っていうか。あの生活臭の無さをうまーく活かしてますよね。ミッチーが居るから、なんだろ?昼ドラの空気を保ちつつも、ちょっと一味違う感じなのよ。ミッチーが居るだけでさ。でも、THE・ミッチー像みたいなのはちゃんとお茶の間に確立されてるから、マニアックになり過ぎないのよね。その辺のバランスが絶妙〜〜。磯Pやクドカンって、ただ、人と違う変わった事したい人達っぽく捉えられがちかもしんないけど、多分、本人達は如何に、沢山の人に楽しんで貰って、且つ、自分達も楽しめるかってのを新しい企画の度に綿密に計算してると思うんだよね〜。必ず、前までの反省点を踏まえていて、でも、やっぱ懲りない部分も一杯あって・・・・・みたいなのが愛らしいです。決して自分達だけが満足出来たらいーや、なんては考えてないんだろうね。ま、結果がそう見えちゃう場合もあるんだろうけどさぁ。(苦笑)今回の『吾輩は主婦である。』は二人の凄い本気を感じました。特にクドカンはやっぱスゲーわ。才能ある人は違うわ。どんな尺度でも自分の持ち味を出せるんだよ。すげーわ、やっぱ。あんだけマニアックの塊みたいに言われてる人が昼ドラ書いてんだもん。違和感無いんだもん。(笑)1週間分を一気見して感じたのが、『これは夜に見るドラマじゃないなー』って。私は土曜日の真っ昼間に見たんだけど、これはやっぱお日様が出てる時間に見るべきだわ。せんべいでも食べながら。で、ちゃ〜んと、ながら見出来る話になってんだよねー。真剣に見なくても話が分かんの。真剣に見た方が面白いのは勿論の事だけどね。

第1週はみどりが夏目漱石に取り憑かれる以前の家族の姿が中心に描かれてました。これ、5話分使ってきっちりと描いたのはいいね。矢名家にも愛着が湧くし、ゆったりと作ってあるから1話ぐらい飛ばしても大丈夫に出来てる。40話ってながーい尺をどういう構成で進めて行くのかも見所かな。第1週のクオリティをそのまんま最後まで保てたら、それはそれは新しく素晴らしい昼ドラの誕生かもしんない。これ見たら、クドカンにはまた『ロケットボーイ』みたいな普通の青春劇も書いて欲しいなぁと思ったりして。
このドラマ、全く悪い人が出て来ない、つーか、いい人ばかりしか出て来ないんだけど、それもいいなぁって。超ほっかほか家族ですよ。元々、クドカンの作品っていい人と変な人しか出て来ないんだけど、今回のは特にいい人ばっかりーって。毒がまるで無いの。竹下景子の姑なんて有り得ないよね〜あんないいお母さん。子供なんかもイイ子過ぎるよね。(笑)でも、それが見てて楽しい。これが作り物だって割り切って見る楽しさなんだなぁ。こういう家族いたらいいなーって。ドラマの世界の全てのキャラが可愛くて優しくて愛しくて、それで面白いんなら言う事なしだもん。これ、2時間の映画ならまだしも、長く引っ張るドラマだと、話にメリハリがなくってつまんなくなっちゃうんだけど、(だからドラマではステレオタイプの悪役がよく出て来るんだな。悪役は簡単に『事件』を起こしてくれるからね)これはいい人ばかりでも楽しいし、事件も一杯起こるんですよね〜。先に1話飛ばしても見れるゆったりとした展開みたいに書きましたが、事件は多発してますよね。(笑)展開も実は結構早かったりしますねぇ。たかしが2話で会社止めて、次の3話では引っ越し、4話で郵便局に再就職だもんなぁ。展開早ぇ〜。でも、置き去り感はない。作り物だもん、展開早くって当り前だわって。この『作り物だと割り切る』楽しさが昼ドラなんだろうなぁ。私は昼ドラにハマった事が殆どなく、唯一、ハマったと言えるのが大昔にやってた『愛の嵐』『華の嵐』ぐらいなので、昼ドラにはトンと縁がないんですよ。『真珠夫人』『牡丹と薔薇』とかも見てないし。でも、こういう如何にも作り物的なものを楽しんで見るっていう感覚もいいなーって。ファミリードラマにしても、ドロドロ愛憎ドラマにしても・・・・・・年のせいか。


ダラダラと書いてたら、ツボポイントを書く隙が無くなったな〜。あ、娘役の東亜優ちゃんがかいいね!透明感があるのにちゃんと日常的でさ。喋り方も凄く可愛い。最近、ホント年のせいか透明感のある女の子に弱い。YUIちゃんとか、蒼井優ちゃんとか目に入れても痛くないぐらいに可愛いと思っちゃう。(笑)それと本田博太郎ね。あれ、卑怯だわ〜声だけで存在感あり過ぎだわ。え〜と・・・・あ、ツボ、ツボ・・・・ツボポイントね。私が好きなのは手紙をうっかり間違って開けちゃったっていう演技をみどり&ちよこ&やす子でやるとこと、ちよこさんが無断で送ったたかしの履歴書の写真。あの子供の頃のたかしの写真が貼ってる履歴書に大爆笑。それと〜〜・・・・・清水圭か。(笑)『K,SHIMIZU』のサインで清水圭からと決め付ける所で大笑いしてたら、本当に清水圭からの手紙だったっていう2段オチ。凄い笑ったよー。その内、清水圭が本人役で出てくるにはらたいらに全部。(ガチ)

毎日クドカンの世界が味わえるこの贅沢。でも、私は、1週分をまとめて見ようかなー。このドラマはそういう視聴スタンスのが自分に合ってる気がする。でも、第1週の続きが気になるんだよね〜我慢出来ず見ちゃいそう。(笑