『結婚できない男』 第1話。


これって、視聴率が20.3%もあったんだねぇ。この前、めざましで軽部が嬉々として報告してたのを聞いて驚きました。スゲーじゃん、阿部チャン。瞬間最高視聴率が生ケツってのがこれまた素晴らしい。
肝心のドラマの内容は・・・・・・・・・あら、意外と面白かったわって。私が火曜日10時枠のドラマとあまり相性が良くないので、期待してなかったのもあるかもしれないけど、なかなか楽しめました。結構、良く出来たドラマじゃないの。脚本がいいのと、その脚本を安定感のあるキャストがユーモアを交えて素直に演じてる点が好感度高いです。正統派な大人のラブコメディーですね。ケツで締めだったけど。(笑)
阿部寛の何が凄いって立ってるだけでも変なオーラが出てる事。後ろ姿を見ただけで「あ、コイツ変」って分かる感じ。あれが計算している立ち姿だったら彼は相当凄いなぁ。あのデカい体を上手い事面白い方向に転換させてるよな〜〜腹痛でうずくまってる所なんかやたら小さくまとまってて、それだけでおかしかった。あと、結婚できない男・信介の言動がね、変な所で妙にリアルなんですよね。『ブレードランナー』好きの男は『未来世紀ブラジル』に『時計じかけのオレンジ』を推すよな〜〜とか、チョイワルおやじ・高知東生のHPをチェックして一方的に敵視してるとことか。高知のHPのデザインがおっかしかった!細かいとこがちょびっとリアルなんですよね〜。だから、高層マンションの隣を壁伝いに移動する『ルパンみてぇ〜』な無茶な行動とか、極端過ぎる偏屈ぶり(あれでは社会人として生きていけません)も何とか許容出来たかな。ただ、夏川結衣演ずる一応?ヒロイン・早坂夏美の独身女は『1人ラーメン』とか『1人まん喫』とか無理矢理『1人●●』をやらせ過ぎでしたけど。んな立て続けに1人●●するか〜?って。信介にしてもにしても、ちょっと極端な描写が多かったかも。でも、あまり不快感を感じなかったのは役者達がコミカルに演じてくれてたおかげもあるかなぁ。まぁ、第1話っていう事でこういう内容で話が展開していくんですよ〜っていう方向性を明確に示してるんでしょうけどね。だから細かなちょいリアル描写が生きてたかしら。
今の所、阿部チャン演ずる信介の味付けが濃過ぎて、他のキャラクターはやや薄味というか影が薄いですよね。その辺いい感じに個性が出て来ると、それぞれの会話も面白くなって楽しくなりそう。信介がいない場面でも面白さを保てるかがこのドラマの鍵かもね。ちょっと、ヒロイン達が役者を含め地味なんですよね。特に夏川結衣高島礼子がキャラ的に被ってる部分が多くて。主要キャストでないキャラクター達は尾美さんにしても三浦理恵子にしても高知にしても個性的で面白そうなんだけどねぇ。
さて、塚本君。普通〜の男の子の役。『タイヨウのうた』のような純粋一直線の高校生でもなく、奇抜な格好のニートでもなく、働く普通の青年。ちょっと軽めのどこにでもいそうなキャラ。想定の範囲内ではあるけど、案外、こういう役って今まで演じてなかったような気がします。塚本君の個性を発揮するにはちょっとクセが無さ過ぎな気もするけど、でも、こういう普通の役をこなすのも大事なんじゃないかな。何よりこういうメジャーなドラマに出演する事自体無かったので、色んな人に顔を知って貰うのは彼にとって良い事なのかも。塚本君って割りとマイナーな作品にしか出てないもんねぇ。何より、塚本君演じる英治ってキャラは凄く重要なポジションなんですよね。役的に美味しいとかは抜きにして、彼が居るのと居ないのでは、このドラマの雰囲気がガラって変わる気が。それは信介ってキャラへの見方になるんだけど、英治ってイマドキの若い助手が信介の偏屈な性格に呆れつつも彼を尊敬し、付いてきているというだけで、信介という人物の人となりが分かる。高島礼子演ずる沢崎摩耶もそうだけど、同性のイマドキ青年っていうのがポイントなんですよね。だから信介が幾ら偏屈な言動をしても、本当はイイ人なんだと安心して見れる。英治のポジションは軽そうで案外大事なんだな。さーて、塚本君のファンとしては、ポジションだけでなく、キャラクターとしても美味しくなっていってくれる事を願っちゃうんですが・・・・・・・ま〜気楽に楽しみましょう。