最近観た映画。


うきゃっきゃー気付いたら1ヶ月近く更新して無かったわ〜〜。ドラマは一応、松子とのだめとアカネ(・・・)と笑える恋なんてしたくないとたまに役者魂を見ておりますが、その他は全然見てません。見続けてるラインナップからして物凄い負け組の自信があります。アカネ見てっぞー。たった一つの〜はあれからどうなったんでしょうか?気になるようで気になりません。あ、菅野&岡田のSPドラマはちゃんと録画して見ました。役者としての岡田准一のこれからが益々楽しみだなーっと。あと、昨日の硫黄島のドラマは期待してたんだけど、あまりの陳腐さにガッカリ。あれならドキュメンタリーにした方が良かったね。市丸さんがあの状況下でルーズベルト大統領に宛てて手紙を書いていたという事実に大号泣でした。『硫黄島からの手紙』は今週中に観に行きたいです。

間宮兄弟』 ★★☆

ホテル・ルワンダ』 ★★☆

カミュなんて知らない』 ★★★☆

『ブース』 ★★★

スクラップ・ヘブン』 ★★★


ワールド・トレード・センター』にしても『ホテル・ルワンダ』にしても、実際に起こった事を元にした映画なんだけど、このテの映画って地味〜〜になっちゃうのよね。どうしても。特に『ワールド・トレード・センター』は想像していた映画と全然違ったって人多いんではないでしょうか。これって誰かを救ったとか、凄い事を成し遂げたとか、そういう具体的なヒーローは一切出て来ない映画ですからね。そこには極限状態で生き伸びようとする人間の姿と、愛する人の無事を祈る家族という人間ドラマがありました。派手なドカンやバカンはありません。これ監督がオリバー・ストーンなんだね〜。なんか最初の風景の撮り方からして、ぽいな〜って思ったらそうだった。(笑)とてもオリバー・ストーンらしい、人の心を中心に描いたいい作品でした。そこにヒーローは居ないけど、沢山の人間の善意が存在してて。淡々と描かれてたんですが、ラストの辺りは涙、涙でした。やっぱ、9.11事件は凄く身近っていうか、印象に残ってる事件だったので、そういう部分でも胸に迫るものがありましたねぇ。これは9.11を肌で体験したアメリカの人が観たらもっと重く感動的な映画なんだろうなぁ。しっかりと描かれていてお勧め。
逆に物足りなかったのが『ホテル・ルワンダ』。これ実際にあった事件なんだけど、どうも、ピンとこないというか、メッセージが伝わって来ないっつーのか・・・・・・・淡々と観てたら淡々と終わってしまいました。いや、内戦の悲惨さや愚かさはそれなりに伝わって来たんですけどね。でも、この映画なら実際のドキュメンタリー映像を見た方が心を動かされたかもなぁ。この映画、何かこれって感想も出て来ないんだよなぁ。評判の良い作品のようですが、私はいまいち。期待外れだったわ。
間宮兄弟』、これは評判良かったんで期待したんだけど〜〜ダメだったわ。やっぱ私には森田芳光監督作品が合わないのかもしんない。今までもそんないいな〜〜とは思えなかったんだけど、これ観て特にそう感じました。『39〜刑法第三十九条』はいいと思えたんですがね。これ、ストーリー的には決して悪くなかったんですよね。役者も間宮兄弟役の佐々木蔵之介にしても塚地にしても良かった。一歩間違えたら気持ち悪い兄弟をギリギリの線で可愛いに留めてましたし。ドラマ版の『タイヨウのうた』のせいでかなり苦手意識が出てしまった沢尻エリカもこれは可愛いと思えたし、地味〜〜な役の常盤貴子もいい感じでした。役者はそれぞれ良かったんですけど・・・・・・なんだろ〜〜〜演出っつーのか映画が持ってる空気が気持ち悪いんですよ。なーんかワザとらしくって面白く無いんですね。所々に入る訳の分からない演出にも辟易だし。あーいう、監督のオナニー的な意味不明の演出は止めて欲しいなぁ。森田芳光にしても堤幸彦にしてもそこが苦手なんですよね。ハマる人にはハマるんかもしれないけど、そういう部分で凄く冷めちゃうんだよなぁ。これ『UDON』同様、違う監督で観たかったかも。あと、間宮兄弟を可愛いと思えるか気持ち悪いと思えるかで、かなり評価が分かれる映画だと思います。私は半々でした。(笑)
カミュなんて知らない』。これ衝撃でした色んな意味で。すんごいこの映画が好きで是非皆に観て欲しい〜〜って言うんじゃないけど、これ、ちょっと色んな人に観て欲しいな。で、感想聞きたい。なんか強烈なんですよ。これは好みが分かれるっつーか、実際、私自身もこの映画好きか嫌いかよく分かってません。でも、すんごいインパクトが強くって、また何年かしたらふと観てみたくなる作品かな〜って。これって好きなのかしらん?やっぱよく分からない。この映画、気持ち悪いんですよ。こう書くと語弊あるのかな・・・・・・・・居心地悪いっていうのか。なんかね、映画っつーか、映像作品だったら普通は省略する部分ってあるんですけど、そういうのが省略されてないの。普通にあるの。あと、普通はキャラクターに言わせないセリフもあるの。そういう普通は映像作品に描かれない部分が一杯あるのに、映画として1本ストーンと筋が通ってるっていうのか。ブレてないというのか。だからさ、創作物の筈なのに、ドキュメンタリーっぽいんですよ。でも、全然ドキュメンタリーにならずにちゃんとフィクションの映画として成り立ってんのが凄いんです。だから映画の持ってる空気がすごーーく奇妙なんですよね。キャラクターのセリフや行動に一切アドリブ性を感じないのに、物凄く素っぽいんです。素で喋ってるっぽい。で、映画の主題が最後まで観ても不明瞭なんですわ。なのに作品として成り立ってるんですよね。凄い変な映画なんですよ!なんだろなんだろこの映画。あとさ、出てる俳優の中途半端さもすんごいリアル。(笑)そこまで計算して作ってんのかな〜〜なんか凄いもん観たわ。でも勧められるかっつったら微妙なんだよね〜〜誰もが観て楽しめる作品でもないし、実際、私も楽しんで観てたのか不明。ただ、強烈だったな〜〜〜やけに印象に残る映画でした。
『ブース』は佐藤隆太君主演の短編ホラー。なんか映画の肩書きが『ニュージェネレーションなんちゃら』っつーらしいんですが、簡単に言えば『世にも奇妙な物語』のホラーっぽい時の話みたいな。ホラーともサスペンスともスリラーとも色々と取れるような内容になってます。近所のミニミニTSUTAYAには置いてなかったので、都会のTSUTAYAにわざわざ借りに行きましたよ。『木更津キャッツアイワールドシリーズ』以降、ちょっと俳優・佐藤隆太ブームなので。これは面白かったなぁ。かなり良く出来た脚本だと思います。所々にユーモアもありつつ、しっかりと不気味な空気も出していて。惜しむらくはオチがちょっと弱かった・・・・・ぐらいで。ま、でも終わり良ければ全て良しって言葉があるように、ホラーサスペンスものではオチは一番大事です。そこでマイナスになっちゃうけど、低予算ながらにしっかりと工夫して作られてて、なかなか見応えありました。隆太君の嫌な奴っつーのも新鮮だったしね。これがリアルに嫌な奴を演じてて良かったんですよ〜〜。細かい仕草が嫌ーな感じでね。しっかりと考えて演じてるなぁと。なかなか見れない佐藤隆太でした。他のキャストも芸達者な面々で、そういう部分でも見応えありましたね。あとはオチがもうちょっと一捻りあればな〜〜〜って。ちょっと勿体無い。でも、これはオススメですよ。特に『世にも奇妙な物語』とか大好きな人には是非。
スクラップヘブン』。加瀬亮×オダギリジョーって今の邦画界を引っ張ってる2大スターの共演。堪らない人には堪りません。(?)で、監督は『69』『フラガール』の李相日。ヒロイン?は栗山千明。こりゃ、否が応でも期待が高まりますがな〜〜〜〜!っで内容ですが。よく分かりません。(笑)描きたい事が分かるよ〜〜な分からんよ〜〜〜な。ま、これは分からんでもいいのかもしんない。ニュアンスだけで、大体こんな感じ?って程度でいいのかも。話もね〜唐突に展開していく部分が多くって、粗いな〜〜って思うんだけども、それも、まぁ、いいか。(笑)やっぱ、加瀬亮オダギリジョーって面子を観てるだけでワクワク出来るんですよね。格好いいんだもん。二人ともすんごいスタイルいいし、立ってるだけで絵になっちゃう。場面が持っちゃう。で、栗山千明も意味不明なんだけど、とてもとても美しいんでどうでも良くなっちゃう。3人はそれぞれに魅力的に撮られてたと思いますね。しかし、この3人のファンでも何でもない人が観て果たして面白く感じられるか・・・・・・・・・・うーん、微妙かな。ちょっとストーリーが弱いか。場面場面は魅力的に描かれてるんだけどね。最後まで加瀬亮のキャラクターが一貫していたのは良かったかな。凡人はとことん凡人。人間なんてそうは簡単に変わらないんだわ。結局、何か起こせたようで、何も起こっちゃいないんだよね。