最近観た映画。

いや、酷い酷いっては聞いてたんですが、つい、観てしまった『オトシモノ』・・・・・・これは酷かった。怖くないホラーって救いが無いなぁ。こんなの韓国で上映したのかと思うと恥ずかしいわ。逆に『コワイ女』は掘り出し物でした。これはかなりコワい。ホラー映画って監督のセンスが一番問われる物かもしれないね。

『オトシモノ』 ★

『コワイ女』 ★★★

『東京タワー ボクとオカンと、時々、オトン』 ★★★★

『オトシモノ』はひっどい映画ですよ。(笑)これ、DVDで観たからまだ、失笑で済んだけど、映画館で観たら怒ってたと思う。いや、確か公開当時、あまり評判が良くなかったので、観に行くの止めたんですよね。それに、ホラー映画は基本的に1人で部屋を真っ暗にして観たい方なので。1人で「ヒッ」とか体をビクつかせて観る方が好きなんですよ。ビビりなクセに。(笑)まぁ、こりゃひっでぇな〜〜って笑って済ませられたのも、かなり酷い映画ってのは伝え聞いてたんで。まぁ、想像通りっつーか、想像以上の糞映画でしたけどね。いや〜〜〜糞映画とは聞いてたけど、ここまで酷いとは正直驚きました。『デビルマン』といい『蒼き狼』といい、この映画といい、誰か止めるもんはおらんかったのかって。そんぐらい酷い。シャレにならないレベルだと思います。私は沢尻エリカの顔と小栗旬君の演技観れたらいいか〜〜ってそんな目的で借りたんで全然いいですけどね。それでも映画館で観たら腹立ったろうなぁ。どうも、私は沢尻エリカ嬢の顔が大好きなようで。でも、顔以外には彼女にあまり魅力を感じてないんですけどね。そんなに演技もいいと思えないし(意味も無く挑発的っつーか小馬鹿にしたセリフ回しがね)、公の場に出た時の空気の読めなさとかも苦手なんですけど、とにかくあの顔は凄く好き。『SALA』のCMの美しいお顔見ちゃったら・・・・・!もう、何であんなに綺麗なんでしょ。あれで中身も好きになれたらな〜勿体無いな〜とは思いますが。あれも彼女の個性なんで、しょうがないのかなぁ。まぁ、女優としてだったらプライベートは関係無いんで、スクリーンで観る分にはいいんじゃないかと。んで、まぁ、小栗君の頑張りっつーか踏ん張りもチェックしとかなきゃね。ま、そんな目的で観るなら、それなりに満足出来ると思うし、何だかどうしようも無い糞映画観てみたいな〜〜なんて、暇を持て余してる方にはオススメ出来る・・・・・・・・かなぁ?あ、旧作半額デーの時に観た方がいいよ。しかし、小栗君の場合は演技云々っつーよりも、こんな映画で一生懸命に演技してる小栗君がね。涙物です。(苦笑)もうね、沢尻エリカは完全にヤル気なしなんですわ。凄いよ〜〜この作品での彼女、全くやる気無いのが観てるこっち側に丸分かりだもん。全然、感情が篭もってないの。涙流すシーンとかも、目から水が出てるだけ。(苦笑)アカンわ・・・・・・・・プロだったら、どんな作品でも全力で挑まないと。仕事を請けたからには。その辺はやっぱ小栗君はプロ。きっちりと仕事をしてるもんね。でも、この小栗君の役がもうね・・・・・・とんでもないよね。ネタバレになるから言わないけど、あれはありえんだろうって。ウソ!!??って叫びました。あそこまで行くと笑えるレベルだけど、花沢類にメロメロ〜な夢見る小栗旬ファンがこれ観たら笑えないだろうな〜〜腹立つだろうな〜〜〜と。まぁ、色んな役をこなすのが役者なんですよ。作品を選り好みせず、色んな物にチャレンジしてたら、絶句するような酷い作品にもブチ当たっちゃうもんなんです。でも、そんなでも、例えその作品での役者の演技が良いと思えなくても(駄作で役者の演技だけは良いなんてほぼありません。大抵、作品と共倒れ)どんな経験でも役者の糧にはなるんで、やっぱ全力で挑まないとね。そういうプロ意識みたいなの、沢尻嬢には全然感じなかった。やっぱ若いからかな〜〜?まだ、演技はひっどいが、若槻千夏の方が酷い演技なりにも一生懸命に感じたもの。しかし、ホラー映画っつーのは、本当に脚本よりも何よりも監督の映像センスに掛かってるジャンルなんですね。これ、同じ脚本でも(脚本ひっどいけどね)、他のもっと撮れる人が撮ってたらもうちょっと何とかなるっつーか、せめてもうちょっと怖い映画にはなってたかもね。いや〜〜こりゃ、ひでーや。

『コワイ女』。これ、いいです。怖い。役者もなかなかいい所揃えてきてますよ〜中越典子豊原功補柄本佑香川照之須賀健太・・・・・・・と贅沢なキャスティング。オムニバス3編ですが、どの作品もゾっとする瞬間がありました。特に一番最初の『カタカタ』は超怖かった!!監督は『牙狼GARO』の雨宮慶太なんですね。『GARO』は観てなかったんですが、物凄く評判が良かったのは知ってて、それで雨宮慶太って人物の名前だけはしっかりと覚えてたんですよね。んで、これが初雨宮慶太作品になった訳ですが・・・・・・・・・・・・なかなか斬新な作品でしたね。いや、ホラー映画としては王道な作品になるんだろうけど、映像が斬新だったわ。ホラー映画ではあんまり観た事無いようなビジュアルイメージだった。ジメっとしてないイメージなのに普通に怖いのがまず驚いた。惜しいのはCGがちょっとチャチなんですよね。テレ朝仮面ライダーシリーズぐらいのCGっぷり。低予算だろうからしょうがないだろうけど、もうちょっとだけ頑張れなかったもんか。CG部分のチャチさでちょっと怖さが引くんだよね。そこ勿体無いな〜〜って思う部分もあったけど、それを差し引いても十分に怖いです。ビクって驚かされる部分もあるけど、ゾクゾクって寒気がする所もあったりね。んで、王道なホラーのストーリーではあるけど、良く練れた脚本なんだわ。終わった時、あ〜〜!ってね。ホラー映画なのにちょっと感心しちゃった。(笑)んで、改めてゾっとしたのよ。あ〜〜〜この雨宮慶太って人センスいいんだな〜〜〜って思いました。これから注目していきたいな。これ中越典子がなかなかいいですよ。彼女、どんどんいい役者になってるなぁ。その次の『鋼-はがね-』。これは意味不明の怖さだわ。香川照之が怖い!香川照之にゾっとしました。あとね、柄本佑って役者は父親に似てとても飄々とした味のある雰囲気を持った人だけど、父親に無い色気があるなぁって。柄本君、凄く男の色気があると思いました。あ、もしかしたら、柄本明も若い頃は色気あったのかな?(笑)これは役者が良かったな〜。意味不明な話を作品として成立させられてるのは役者の力。託せた監督の力でもある。ある意味とてもユーモアもあるし、怖くもある。なかなか面白い作品でした。最後の『うけつぐもの』。これが一番正統派のホラー作品かな?プロデュースは清水崇だし。監督は違うけどね。う〜〜ん、前の作品2つがなかなか斬新なんで、ちょっと見劣りしちゃったかな。割とオーソドックスだし、話の展開にもそんなに捻りは無いし、ちょっと分かり辛い部分もある。ただ、うわっ!って一番ゾクゾクっときたのはこの作品。やっぱ日本人が心理的に怖いって感じるツボを良く心得てるというか。この辺はさすが清水崇プロデュースって所でしょうかね。須賀健太君はやっぱり達者ですな。でも、この作品はあんまり知られてない子役の子が演じてた方がより怖かったかもね。主演の女優さんがあまり知らない人だったんで、余計にそう感じたわ。あの女優さんが怖かった。しかし、須賀君ほど演技が出来て無名な子役の男の子ってなかなか居ないだろうけどね。(笑)監督は豊島圭介。たまたま、この前観た『ユメ十夜』で監督されてましたね。意識して観ようと思ってはいなかったんですが、なんかこういう縁ってあるもんですな。豊島さんの演出は良かったと思います。

『東京タワー ボクとオカンと、時々、オトン』。何度も映像化されていますが、この映画は観た方がいいです。話が分かってても良い作品は褪せないもんですよ。これは、また改めて書きますわ。