最近観た映画。

あんま観てません。

『ザ・マジックアワー』 ★★★☆

最高の人生の見つけ方』 ★★★☆

ザ・マジックアワーは10日ほど前に試写で観ました。せっかくなので公開前に感想を書こうかと。これは5月末から6月始めまで毎日のように試写会やってたので、観た人も多いんではないかな〜。この試写の多さ、内容によっぽどの自信アリと読みましたがいかがでしょう?元々、三谷幸喜作品な上に超豪華キャストの鉄板も鉄板のこの作品。超安パイの売れっ子ソフトなので、宣伝量もハンパない訳。その上にまだ口コミでの集客も狙うか・・・・・・・・でも、映画観てその自信も分かったわ。そりゃね、試写会場での爆笑の渦を目の当たりにしたら、こりゃ、かっくじつに映画『相棒』と争う作品になるな〜〜って。『相棒』越えだって狙えるかもしんない。そんな作品。
結論から言うと、めちゃめちゃ面白かったです。ま〜〜笑わせて頂きました。最後の方なんて佐藤浩市が何やっても笑えてくるぐらいの状態に・・・・・・・本当、楽しかったです。ただね。すっごい面白くって、めちゃめちゃ笑わせて貰ったんだけど、もう1回観たいかって言われると、1回でお腹一杯十分満足って感じなんですよね。何年も先、内容をすっかり忘れてしまったら、また観てみたいけども、記憶に鮮明にあるうちは1回観たらもうそれでいいかな〜って。何回も観るもんじゃないなって。なんつ〜〜のかな〜〜〜面白いんだけど・・・・・・・極端な言い方するならば、良く出来た吉本新喜劇みたいな。鉄板にベタな笑いを超豪華キャストで演じてるっていう。基本は本当にベタベタのコメディ。潔いぐらいにコメディ映画です。ま、それは全然悪くない。でも、コメディに徹し過ぎたっていうのかね。シュチュエーションとか有り得ないし、本当にコメディを作りたいが為に話しや設定を全て揃えたって感じでね。そこが吉本新喜劇っぽいっつーのかね。だから、映画を観たってよりも舞台を観たような気分。喜劇を観て会場の皆で笑うってね。そこがこの映画のミソっていうか・・・・・・・・・・大勢で観る為の作品になってて、皆で笑う分、面白さが増幅されるっていうか。映画館で観る映画だな〜〜って。でも、これ1人でテレビで観てて、爆笑するかっていったら、あまりにベタ過ぎて微妙だな〜〜って。昼間にテレビでやってる吉本新喜劇をヌル〜い目で観ちゃうような。そんな冷めた目で見てしまいそう。お話は良く出来てるんだけどね。所々の伏線も上手く収束してるし、無茶苦茶な設定は置いておいて、細かい設定も無駄が無くて綺麗にまとまってる。ただ、やっぱりベタ過ぎるんだな〜〜って。あと、三谷さんは自分の世界がガチっと固まってて、そこから決してはみ出さない超安定志向な人だと思うんですが、俳優の起用にも凄くそれが表れてて、配役にしても意外性が無くってちょっと面白みが無いんだよね。俳優も三谷監督に望まれるように演じてるから、言い方悪く言えば、俳優も映画の小道具みたいな・・・・・・・そんな感じで、本当にザ・三谷幸喜アワーだなって。そこが良い部分であり、悪い部分であり・・・・・・・・・・・・私が1回観て大満足で、もう一度観たいと思わない理由なのかなぁって。そんな感じ。我ながら意地悪く偏ってる感想だと思いますがこれが正直な感想です。

最高の人生の見つけ方。これは普通にロードショーされてから観に行ったのですが良かったです。普通に良かったです。余命半年と宣告された老人2人の遅い青春物語。こんな映画だろうな〜〜〜って思ってたまんまの映画でした。本当にそのまんま。(笑)それでも飽きずに楽しめました。あ、予想外というか、思ってたよりも笑いの部分が占める割合が大きかったです。会話がウィットに富んでてね。クスリっていうか、ニヤリと笑えるような会話がしばしば。それをかのジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンの2大名俳優がやっちゃうんだからね。この2人がそういう会話をすると、変にオシャレにならなくって、重みがある癖に軽く聞けちゃう。そういう冗談の積み重ねみたいな会話が、ずしっと余命半年って設定に生きてくるんだなって。笑えるほどに泣けるってね。そういう意味でお手本みたいな映画でした。ただ、あまりに2大俳優の存在が大き過ぎるというか、そこに偏り過ぎちゃったなって。もうちょっと彼らの周辺の人々にもスポットを当てて、丁寧に描いて欲しかったかなぁ。ジャック・ニコルソンの秘書のキャラクターなんて最高に良かったからね。かなりお気に入り。もっと主役と絡ませても良かったかな〜と思いつつも、彼が良いアクセントになってて、名優2人の重厚な演技に軽い風が流れて良い緩急になっておりました。彼の役はあのぐらいの露出で良いとこ持ってくって美味しい役だったからあのぐらいの露出の方が良かったのかなぁ。まぁ、この映画を観たいって思った人を裏切らない映画。CMの宣伝文句、90%の満足度は伊達じゃないですよ。