最近観た映画。

あんま映画を見てないからまとまってから感想書こうと思ってたら時間ばかりが過ぎて。せっかく試写で観た作品もあるのに。とにかく『ポニョ』公開までに感想書こうと思いまして。

崖の上のポニョ』 ★☆

『ぐるりのこと。』 ★★★★☆

『アフタースクール』 ★★★★

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』 ★★


崖の上のポニョ・・・・・・・私はこの世で一番好きな映画が宮崎駿の『ルパン三世カリオストロの城』なんですよ。洋邦全てひっくるめて。他にも『天空の城ラピュタ』とか『風の谷のナウシカ』なんて本当に大好きで。そんな私が行った試写会でナント!宮崎駿御大が舞台挨拶にいらして間近で見れたんですよ!!まぁ、私は自慢じゃないですが、数多く芸能有名人を見てるんですが、その中で宮崎駿を生で見れたのが一番嬉しかったかもしんない。そのぐらい宮崎駿が好きなんです。ちなみに生宮崎駿を見た印象はまだまだ全然イケるぞと。若いっつーかパワフルでした。おじいさんって感じじゃないもん。あと10年は余裕で現役じゃないか?あれ。(笑)鈴木プロデューサーも大変だね。
んで映画。最近の宮崎駿作品はあまり好きではないんだけど、それでも宮崎駿ってだけで観たいと思ってたし、イマイチとは思いつつも、また観たいなぁとは思える作品ではありました。しかし、今回のポニョでは初めて、1回観たらもうそれでいいやってなっちゃった・・・・・・・・・・・・・・・・。ジブリ作品って当たり前のように何回もテレビで放送するでしょ。例えば、『千と千尋の神隠し』とか、『ハウルの動く城』とかさ〜〜そんな好きじゃないんだけど、その時に裏番組に見るものが無かったら、やっぱついつい見ちゃうもんね。でも、今回のポニョは、多分、テレビでやってて、他に見るもの無くても見ないと思います。ま、一言で言っちゃうとつまんなかった。大人の鑑賞に耐える作品じゃない。かと言って子供は楽しめるのかなー?ガキんちょはあの歌にはハマるかもしれんけどね。ぽーにょぽにょさかなのこ〜♪ってやつ。あれは悔しいけど頭にこびり付いて離れない。映画の内容がちょっと詐欺臭いんだよね〜ポスターとか発表されてるストーリーの感じだと魚の女の子のポニョがメインで、彼女が冒険するみたいな『ファインディングニモ』的な感じと思っちゃうじゃないですか。実際は全然違う。(笑)冒険はほんのちょっとだけ。あと魚がメインじゃないし〜って試写会でのネタバレはマナー違反でしょうが、ちょっと酷くってね。(苦笑)是非、この作品には大コケして頂いて宮崎駿に目を覚まして頂きたい。ちゃんと内容で勝負して欲しいよなぁ〜。脚本の時点できっちり面白い作品でさ。あ、宮崎駿っていえば、美しいアニメーションと素晴らしい背景描画なんですが、これも何だか心躍らず。ちょっと雑に感じたかなぁ。パステルで描いたような背景画は綺麗だったけど、今までも驚くような凄い絵一杯観たし、宮崎駿と言えば、水の描写が凄いんだけど、そこもあまり綺麗に見えませんでした。冒頭の海のシーンは夢みたいで綺麗だったけど。はっきり言えば見所はあれだけかもしんない。(笑)あ、見所と言えば、声優として山口智子が上手かった。言われなきゃ分かんないぐらい自然でした。子役の子達もみんな達者で。声優はそれぞれ良かったんじゃないかな〜。所ジョージのちょいスティック読みな感じもキャラに合ってて良し。しかし、面白そうなキャラクターほど活かせてなかったよなぁ。かといってメインになる主役の男の子とかそのお母さんのキャラとか、「またかよ」って感じだし。
ストーリーは超つまらんし、観客が観たい物が何一つ盛り込まれてない。これ誰の為に作ったんだろ?心底がっかり・・・・・・と言いつつも、宮崎駿が次に新作作ったら張り切って観に行きますけどね〜。だって宮崎駿だもん。観ちゃうって。そんでまだまだ凄い作品作れる人なんだって。方向性が間違ってるだけでさ。監督には頭を冷やして、ファンが何を待ってるか、それと自分のやりたい事を上手く摺り合わせて凄い作品を作って欲しい。宮崎駿の場合、偉くなり過ぎて注意をする者も止める者も全くいないのが、悲劇なのかもしんない。っつー訳で、多大なる個人的感情ですが、大コケして欲しい映画です。
余談ですが、この前の金曜日にゲド戦記』(笑)を放送してたんですが、あれって日テレによるポニョ大コケへの援護射撃だったんでしょうか?まさか宣伝の為にあれを地上波で放送するなんて暴挙は・・・・・・・。『ゲド戦記』(笑)はジブリの地上波初の視聴率としては有り得ない低さの16.4%という数字だったそうですが、最初は30%以上あったんだと思うよ。一時間後には半分に脱落したとみた。最後の突然竜が出てくるエンディングの辺りなんて、2ちゃんの実況板の住人しか観てなかったんじゃなかろうか?私?勿論、観てません。余裕で『魔王』見てました。『ゲド戦記』(笑)は金貰っても観たいと思わんわ。宮崎駿先生はこの作品で息子・宮崎吾郎をけちょんけちょんに貶したらしいですが、アンタの作った『崖の上のポニョ』もあんま変わらんぞと。地上波でやっても、まぁ、観ません。時間が勿体無いもん。


『アフタースクール』。これは大どんでん返しがあると噂で聞いていたので、前情報をなるべく入れずに観に行きました。大泉洋がどんな職業で〜とか佐々木蔵之介がどう絡んで〜とか堺雅人がどんな人〜とか、なーんも頭に入れないようにしてたんですよ。レビューとかも一切見ずに。ただ、世間での評判がすこぶる良いってのと、色んな伏線があって話が複雑に変わるからよーく注意して観にゃならんって情報だけを頼りに。だから本当にほぼ真っ白な状態で見れました。私的にこの映画は私のような見方が一番オススメ出来ますね。な〜〜〜んも知らない方が絶対楽しめる。もう、映画館で観てなきゃ「エエェェェェエエエエエエエ!!??」って叫びそうなぐらい驚きましたもん。うそーー!!って。そりゃ、ビックリでした。しかも、それが1回や2回じゃないんだもん。怒涛の展開。なのに矛盾がない。良く練られた話だと思います。この映画の良いとこって次に観る時に全く違う楽しみ方が出来るのと、種明かしが分かっても飽きる事なくもう一度観れそうって事かな。DVDになったらじっくりもう1回観たい。役者の演技もそれぞれ良かったよ。大泉・佐々木・堺と、それぞれ良い仕事してます。1人でもダメだと途端にバランス崩れるから、この3人だから良かったと言えるのかも。常盤貴子が綺麗だったな〜。いやー上手い映画ですね。ちょっと憎たらしいぐらい。(笑)


『ぐるりのこと。』これはオススメ。今年観た邦画で今の所一番良いです。とにかくリリー・フランキーがいいのよ〜〜。ま〜〜ったく演技してない。(笑)あまりに自然で本当に演技してないみたいなの。かといって、リリー・フランキー本人ではなく、ちゃんと役になってる。ある意味究極の演技をしてます、彼。あと、安藤玉恵もいいよね〜この人、どの作品でも自然過ぎる。凄いよな〜。ちょい役でもめちゃ印象に残るし。あ、あまりに自然体なこの2人と並ぶとどうしても芝居してる風に見えちゃうのがちと気の毒だったけど、木村多江も良かったです。難しい役だから入り込むの大変だったと思うけどね。色んな役者が出て来るんだけど、ちょい役で出て来る人から全て印象的。それぞれ適材適所でこんなちょっとをこの役者が?みたいな勿体無い感がないのがいい。この映画の何がいいって、辛いシーンも優しい視点から描かれてるんでどこか癒されるんですよね。ちょっとしたヒーリング映画かもしんない。(笑)鬱とか実際にあった犯罪と酷似した内容の裁判とか、扱ってるものはずどんと重いんだけど、『これはきっと大丈夫』ってどこか安心して観れるのがいいです。あれリリー・フランキーの目線なんだろうな〜。リリー・フランキーって人のいい意味でいい加減な、捉えどころのない空気があの映画に凄く合ってるというか、救いになってるというか。これはリリー・フランキーでなきゃ映画として成り立たなかったかも?そのぐらいにリリー・フランキーの存在感が凄いです。リリーの役がね〜。ホント、ずるい!って思うぐらい良い役なんですよ。ダメなんだけど、包容力だけは湯水の如くあるっていうね。女ならイチコロです。(笑)この映画観たら、結婚したい女の人増えるかも?人間と人間との繋がりの中の一つ、『夫婦』ていうのをぐいっと深く取り上げてます。恋人同士ではなく、『夫婦』としてね。夫婦の恋愛映画。あ〜〜また観たいなぁ。


ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌は試写会で観たんですが。あ、ここにも大泉洋が。大泉洋ネズミ男は出る度に鉄板で笑わせてましたね〜。あのネズミ男の完璧な仕上げぶりは凄いですね。他の田中麗奈ネコ娘や、室井滋の砂かけババア、間寛平の子泣きジジイも、芸能界ならこの人しかいない!って素晴らしいキャスティング。前回もこれは見所の一つでした。第1弾の時に金の掛かった学芸会って評してしまいましたが、今回はえらく真面目に作ってあって、ちょっとビックリ。しかし、こういうのって真面目に作れば作るほど、話の粗とか気になってしまうもんで。アホなままで妖怪萌えを追求した方が良かったかもしんない。(笑)前回の映画が好きだ!って人にほどあまりオススメ出来ないかもしんない。