春のドラマと夏のドラマ。

ようやっと『CHANGE』が終わりましたね。あ〜〜〜色んな意味で残念なドラマだったアレは。最初は良かったんだよ。政治を描いた本格ドラマ!なんてこたぁなかったですけども、描きたい事はハッキリしてたし、あのドラマでよく出て来る言葉を借りるなら小学五年生にでも内容が分かる作品になってて非常に見易くて良かった。所々のディテールはチャチだし、んなアホな!みたいな極端な展開が多いんだけども、それでも日本の国民が心の底に抱えてる政治不信に対しての明確な答えが描いてあって、今の政治に対して何に不満を抱えてるのか、はっきり形付けてられたような。これはなかなか評価出来るんでないかな〜〜?って。国民が木村拓哉演じる主人公・朝倉総理に肩入れすればするほど、今の政治家に対しての不信感も募ってさ。横暴な法案を可決させる与党も反対するだけで対策案を掲げない野党もどっちもどっちっつー今の政治に対する国民不満をくっきりと形付けられんのは、案外、こういうドラマっちゅー形が一番手っ取り早いんじゃないかって。これ今度の選挙とか風向き変わったりしないかな〜?・・・・・・・・・・・・・・なんて思ってたのは前半の3、4話まで。途中から、話が無茶苦茶になって、オマケに政治もどうでも良くなってきてキムタク総理が政治とは関係ない所で苦労したり苦悩したり。どーでもえぇっちゅーねん。そこに深津絵里との恋愛問題まで浮上・・・・・・・・・・・・あ〜期待した私が悪かった。途中で脱落しました。あ、最終回の20分以上の演説見ましたヨ。あれ、いつ終わるのかな?いつ終わるのかな?え、まだ続くの?ええ、ウソ?何分喋んの?いつの間にかスマスマ始まってた?なんて総理の演説の内容なんぞ全く聞かずにテレビの前でソワソワしてた人多いんじゃないでしょうか。私がそうでした。途中、なんでキムタクが泣いてたのかサッパリ。このドラマといえば、何度も最終回だと詐欺紛いの宣伝をして、最後は9時〜10時またぎの長演説ですか・・・・・・・・・・・・・うーん、ここまでして視聴率取りに行かなきゃならんキムタクが可哀想になってきた。もっと色んな役出来る人だと思うよ〜。
結局、春のドラマで全部ちゃんと見たのって、トップセールスぐらいだったかなぁ・・・・・・これも最後の方は少し消化不良気味でしたが。通常の土曜ドラマ枠より2話多い8話もあったのに残念。夏川結衣は文句無く良かったけどね〜。蟹江敬三の存在が大きかった。全くカッコいいオッサンだよな〜。ストーリー的には久子だけに焦点絞って徹底的なサクセスストーリーにした方が良かったのかもなぁ。他の同級生のエピソードが深く掘り下げれてないから邪魔に感じたのが勿体無かった。同級生役はそれぞれ個性的で良いとこ揃えてたのになー。中途半端になっちゃったね。でも、構成は残念だったけど、前半の脚本はなかなか良かったんじゃ。主演の夏川さんのお陰で久子がかなり光って見えたのも差し引いても。
あとはもうすぐ終わっちゃう『ROOKIES』が一応は春ドラマになるのかな?ま、春だ夏だとカテゴリー分けなんて、普通の人はどうでもいいんですけどね。春ドラマと言えば、実は、最終回手前の錦戸亮氏が自殺をするまではほぼ全部しっかりと見ていた『ラストフレンズ』なんですが、最終回だけ見ませんでした。あのフジ特有の視聴者をバカにしたような煽りがムカついて、わざと見なかったという。(苦笑)自分でもこの偏屈ぶりにはちょっと呆れますが。最終回の後に実質は総集編の最終回スペシャルがあったらしいですが、これもスルー。この手法は『ライアーゲーム』や『SP』でもう慣れました。新録なんて殆どない総集編(オマケに突発的だから総集編としても編集が荒く好きなドラマだったらとても見てられないレベル)で楽に視聴者が釣れていいでちゅねーフジテレビは。釣られる方も釣られる方だとは思うんですけどね。ラスフレの最終回を見なかったこと、全く後悔してません。最終回のあまりの悪評に自分がちょっと勝ち組になったぐらいの気分なんですが、最終回の間際まで釣られまくってたんだから何も変わんなねぇぞー。(笑)まぁ、精神衛生上見なくて正解だったかも?あれは。最終回見たら腑煮えくりかえってたと思うんだよね〜。たかがドラマで。(笑)されどドラマなんです。若手俳優は皆良かった。出演した俳優が軒並み好評価みたいなんでそれで良しとしよう。錦戸亮君はジェイソン並に神出鬼没で、すっかりネタキャラになってしまって大変だったと思いますが、(自分で俺はエスパーか!と突っ込んでた筈)お疲れ様でした。秋の磯P×クドカン×東野圭吾の『流星の絆』に期待だね。



今は殆どが夏のドラマに以降しましたね。織田裕二の月9が始まったんで、あとは堂本剛の変なドラマを待つだけか。これでほぼ出揃ったのかな?『監査法人』が終わってしまったせいでちょいと気が抜けた状態。あまりドラマに集中出来てないんですけどね〜。相変わらず1話は殆どチェックだけはしました。フカキョンの『学校じゃ教えられない!』はすっかり忘れてましたがあまり後悔はしてません。フカキョンは好きなんですが、今回はスルーで。あと『正義の味方』も最初から見ませんでした。夏のドラマをそこそこ見た結果、残ったのが『ゴンゾウ』と『魔王』と『コードブルー』ぐらいかなぁ。しかし、『コードブルー』は脱落寸前、『魔王』も、この前、『となりのトトロ』を一時間だけ見るつもりだったのについ最後まで見ちゃったし・・・・・このまま脱落かなぁ。このドラマ、なかなか評判は良いんだけど、私は何かそそられないんですよね。主演の大野智生田斗真も良い演技してるんだけど、何だろう?あのドラマに漂うミスマッチ感。どうもそれで見る気が削げてきて。2人ともあの役やるには若過ぎるんだろうなぁ、きっと。これは弁護士とか刑事とかいう役職とは違う問題で。韓国ドラマの原作があるらしいんですが、演者が若くなったからといって特別設定を変更してない事に歪みを感じるのかも。設定を変えられないなら、もう少し大人の俳優がやるべきだったかな〜特に大野君の役は。
これからちゃんと見続けそうなのは、水曜9時の刑事ドラマとしては珍しく1話完結でない『ゴンゾウ〜伝説の刑事』ぐらいになりそうだわ。あ、堂本剛の変なドラマは少し楽しみにしてます。33分探偵でしたっけ。これはすっごい面白いか、思いっきり滑るかの二者択一でしょうね。『THE 3名様』の福田雄一が監督・脚本のようなんですが、どうも設定が3名様の『ミキ田一少年の事件簿』のようで、監督、あれで味締めやがったなって。(笑)ただ、そのミキ田一少年自体が堂本剛が主演した『金田一少年の事件簿』のモロパロディなんですが。何この地球に優しくないリサイクル循環。しかし、『33分探偵』って実質の放送時間らしいけど、あの時間がどれだけCMが多いか丸分かりざんすね。
『コードブルー〜ドクターヘリ緊急出動』は脚本が林宏司だったのでそこを期待したんですが、ちと今一つ。脚本自体はそこまで悪くないとは思うんだけど、それぞれのキャストに対しての設定ミスが痛い。まず、山下智久を若手天才医師にしちゃったのがなぁ・・・・・そりゃ若い人はカッコいい山Pが見れたらそれでいいのかもしんないけど、若くて天才で自信家って視聴者に全く共感出来ないキャラになってしまってて、ドラマ全体に嫌な空気が流れてるんだよね。ああいうのは脇キャラに据えて途中で思いっきり鼻っ柱折るのがいいんであって主役にしちゃ駄目だよなぁ。私は、若手は上手さとかあんま必要性を感じなくて、勢い、輝き、透明感があればそれで良いと思ってる方なんですがね。(つっても視聴者に感情を伝える表現力ぐらいは持ってて欲しいけど)せっかく若いんだから若いからこそ作り出せる力を見たいんですよ。製作者側もそれを見込んで若手を主要に据えたんだと勝手に思ってたんですが、山Pにしても、新垣結衣にしても、設定から足枷になってる。戸田恵梨香浅利陽介には凄く共感出来るんだけどね〜。彼ら2人のお陰で今は何とか脱落してない感じかな。やっぱ主要2人のキャラクターの初期設定ミスだよなぁ。若いからこそ生きる使い方ってあると思うんだ。それでなきゃ、医療モノにあんな若手を使うなんて荒唐無稽も良いとこ。このままじゃヘリ飛ばすだけが見所になっちゃうぞ。勿体無い。まぁ、主役である山Pの演技に今一つ魅力がないのも問題ありだとは思いますがね。でも演じようが無いよな〜あんな設定じゃ。山P、見た目は完璧、人気も凄いけどね〜。演技は色んな役やってた昔の方が魅力的だったなぁ。製作サイドが使い方間違ってるのかも。あんだけ冷めた目が似合う人もそういないんだけど、そのまんま使ったらダメだよね。実質は新垣結衣の役が主役なんだけど、彼女の葛藤が上手く描かれてないから見てるのキツい。ストーリーはそこそこ面白いんだけどな。
逆に監査法人は脚本や演出はこの土曜ドラマの良質の作品に比べると少し質が落ちてたけど、会計士って世間に全く馴染みのない職業を、21世紀後の急激な日本経済の変遷と実際にあった事件とを上手く絡めて見応えある作品にしてました。企画はとても良かった。それに対して脚本家と演出家の力量が少し力不足だっただけで。最初は会計士って仕事の物珍しさでかなり引き込まれたんだけど、キャラクターの描写不足が後に響いたね。キャラクターの人となりやそれぞれの関係性が希薄なのに、事はどんどん展開して行くから、進めば進むほど気の抜けた炭酸みたいになっちゃったなぁ。それでも見応えがあったのは役者のお陰かも。最初、NHK土曜ドラマのしかも社会派経済ドラマに塚本高史主演なんてNHKも無謀やのーと思いましたが、終わってみたら彼だったから良かったと思えました。NHKだけあって脇がやたらと渋くて豪華なベテラン勢ばかりだったんだけど、堂々と渡り合ってたからね。存在感では負けてなかった。唇の赤さも。(笑)塚本君は時々、表情がボーっとしてるだけに見えたり、緩んでたり、セリフが浮いてたりと拙い部分も確かにあったけど、あの青い正義感を振りかざして正しい事をしてる筈なのに周りをどんどん不幸に巻き込んでいく死に神のような若杉(酷)って役にピッタリだったよ。あ、これでも褒めてます。塚本君で納得ってよりも、あれは塚本君の為に作られた役かもしんないってぐらいハマり役でした。塚本君って体から若さが漲ってるんだよね。それを持て余してる感じがいいんだろうな。今回の土曜ドラマ塚本高史の非常に正しい使い方でした。燻し銀俳優博覧会的な次から次へとぞろぞろ出てくるベテラン俳優達の存在感の凄さは言うまでもなく、(大滝秀治の健在ぶりを確認出来たという意味でも良いドラマ)前半は勝村政信が中間管理職的苦悩を、後半は豊原功補が経営者としての苦悩を上手く表現してました。若手もベテランも中堅も良かったな。松下奈緒も役に合ってた。橋爪功は役も演技もズルいぐらいにめちゃめちゃ良かったなー。民放さん、もっと橋爪功をちゃんと使って下さい。すげーから。いやー脚本イマイチなのにあそこまで見応えあった作品も凄い。企画、構成した裏方の人に乾杯 。

シバトラは脚本が武藤将吾、演出が佐藤祐市という漫画原作をやるにはなかなかのスタッフだったので結構期待してたんですが、これは期待外れでした。主演の小池徹平君はあの役にピッタリ過ぎるくらいピッタリだったんだけどね。何だろう、お笑い芸人が俳優をやる事は嫌じゃないし、下手すりゃ本業より上手い人も一杯いるんだけど、何人も出すと途端にドラマが安っぽくなっちゃうんだなぁ。しかもお笑い芸人に極端なキャラをやらせるってそれドラマでやっちゃうと滑るんだよね〜。そこだけ違う空気に。それでも、まぁ、漫画原作のお気楽ドラマだからと自分で納得して見てたら、思ったよりもずっとシリアス。これは原作がそうなのかもしれんけど、小池徹平×刑事ドラマ×お笑い芸人って何かチグハグで居た堪れない気分に。それでもストーリーが面白ければ見れるけど、設定が荒唐無稽な割には話はありきたりで引き込まれない。う〜ん、一話で脱落。モンスターペアレントは主演にも話にも興味が惹かれないので、1話見たけどやっぱり脱落。火曜日は見るドラマが無くなりました。
『Tomorrow』はここの所、ワースト作品を更新中の日曜9時枠。この枠はどうすればそんなにドラマをつまらなく作れるのか?という何かの見えない記録に挑戦してるかのような酷い作品ばかり続いてて、TBSにはほとほと呆れてたんですが、これは1話を見た限りは普通のドラマで感動しました。今までが今までだったので、この1話が3割増しぐらいに良く見えた!竹野内豊は相変わらずカッコいいしね。この人のカッコ良さって「カッコいい」と言うのに何の抵抗もない所。一種、記号化されてるというか、福山雅治金城武と同じ種族です。でも、あんまりに記号化され過ぎてて私にはちょっと面白みが無いんだよね。たまには不細工な時があってもいいんじゃないかって。菅野美穂も相変わらず綺麗なんだけどな〜〜。何か最近の彼女はいつも力んでる感じで、見てて心が休まらない。役柄に関係なくね。緒川たまきも綺麗なんだけど、変なメイクでせっかくの綺麗さが半減。エド・はるみがあまりにドラマに馴染んでて別に彼女じゃなくても良いような気が。ストーリー以外にちょこちょこ減点対象があるんだけど、1話は今までの日9の酷さとのギャップのお陰で素晴らしく見れたんですよ。これぞ日9よ!って。ま、それも1話まで。(早)あとはゆる〜〜やかにどんどんつまんなくなってきて、ゆる〜やかにどうでも良くなり、気付いてたら見忘れてました。もう、いいか。

太陽と海の教室。山本高広のせいで本人の思わぬ所で旬になってる織田裕二織田裕二が教師役!しかも生徒役が他の局にもちょっとは回してやれよ・・・・・というぐらい華やかで実力もある人ばかり。脇も個性的な面子を揃えてみました〜・・・・・・ってそんなもん脚本がダメだったら全てパーだっつの!坂元裕二て。この前、『猟奇的な彼女』という前代未聞の駄作を書いたとこですやんか。キャストが豪華だけど、脚本が酷いっつーのは、これ前回の『CHANGE』とまるっきり同じパターン。わざとか?わざとなんか?でも、福田靖よりも坂元裕二のが酷いんで、『CHANGE』よりも駄作になると思われます・・・・・・いい加減さぁ、キャスト揃えたらそれで良しっての止めたらどうかな。それが月9で、それでも視聴率が取れるからいいのかな。織田裕二が熱血教師役ってありそうで無かったし、生徒役も好きな子多かったから期待してたんだけどね〜脚本が坂元裕二でも奇跡が起こるかも!?なんて。ま、実際はあまりに予想通りで軽く目眩がしたんですが。そして主題歌・織田裕二も予想するまでもなく。何故、歌う。何故、山本高広のネタを増やす。いや〜つまらんドラマでした。豪華生徒役も無駄でした。ネタとして楽しむにも厳しいつまらなさ。山本高広を思い浮かべたって笑えない。このまま視聴率が低迷していったら、フジテレビのこったから、山本高広投入すんだろうな〜。フジテレビは豪華キャストの出演料の10分の1でもいいから予算出して、まず脚本家の育成をしてみては?そっちのが安上がりだって。こんだけ毎年のように話題の漫画原作や小説原作が出てくるって事は、まだまだ面白いストーリーを創作出来る可能性があるって事。小説家の人にオリジナルの脚本を書いて貰うとかさ。この脚本不足は何とかせにゃならんのでは。

やばいな〜〜夏は見るドラマが1本だけになりそうだ。ま、1本ありゃ、十分だよな〜。『ゴンゾウ』に期待してます。あ、でも菊川怜のドラマもちと気になるので良い作品であれば。『恋空』は多分、初回から見ません。