秋ドラマ 2

ドラマと直接は関係のない話ですが、最近、2時間のバラエティーで『本気で歌が上手い芸人〜』とかうんたらやってるのをよくCMで見ます。もう何回もやってるって事はそれなりに視聴率が高いんでしょうが・・・・・・・・・・それでいいのか日本のテレビ。芸人にただ歌を歌わせるだけって、金も時間もそんなに掛からないし、制作側にとってはコストパフォーマンス的に優良な番組なんでしょうがね。よく考えてみ?芸人が芸もせずに歌ってるだけなんだよ?モノマネでもないんだよ。それの何が楽しいのかね。一方では、テレビならではのNHK土曜ドラマ『ジャッジ2』みたいな素晴らしい作品もあるんだけどね〜。これ1と一緒にDVD化されないかな?そしたら沢山の人が見れるのに。NHK土曜ドラマはやっぱし今回も視聴率は悪いけども、沢山の人に見て欲しい良質な作品が多いんですよね。ちゃんとテレビ発信としての良質な作品が多い。『ジャッジ2』は回を追うごとに益々面白くなってます。特に4話の『二人』は素晴らしかったな〜。もう次で終わっちゃうなんて残念。そういや次の土曜ドラマは一体何だろう?NHKのサイト見ても全然分かんない。まだ発表になってないのかな?

ROOM OF KING。私、このドラマまで大宮エリーって方を全く認知してませんでした。そんな有名な人なの?って調べてみたらば、今まで手掛けた仕事は知ってるのが多かったわ。縁が無かったけど。NHKの「エル・ポポラッチがゆく!!」はこの人だったんだ〜〜面白そう〜と気になりつつ1回も見てない。あと、『おじいちゃん先生』の演出をやってたんだね。これも見てみたいと思いつつも見た事がない。元々はアーティストのPVとかCMの仕事が多かったのかねぇ?このいかにもサブカル臭がプンプンする大宮さん。1話見た時は、ま〜〜こんなもんかって思ったんだけど、2話、3話と進むにつれて、そこそこハマって見てるんですよね。ただ、そこそこ止まりなんだな〜。出演者もいいし、細かい部分は面白いんだけど、肝心なトコが残念だったりして。例えば、布袋寅秦がゲストで出て来たエピソード。あそこでオカマっぽいヘアメイクアーティストとして前田健もゲストで登場したんだけど、あれの渡部篤郎マエケンのやり取りったら最高だったんだけどな〜。布袋さんのライブでのコスチュームとヘアメイクを渡部とマエケンが担当するって話で、イメージが『ガンダムっぽい』とか『チューリップ』とかよく分からない難題で2人がほとほと困り果てる・・・・・ってエピソードなんだけど、結局、その題材を引っ張った割りにはその後、布袋さんは再登場しないし、2人が「上手くいった〜」って喜んでるだけで終わっちゃうのね。何か一事が万事、そんな状態で・・・・・・・・・いまいち痒い所に手が届かないっつーか、視聴者が見たいものとの温度差を感じるというか。大体、水嶋ヒロ鈴木杏井川遙渡部篤郎、この4人だけで十分なんだよね。そんなに登場人物増やす必要ないし。他のキャラクターも面白いんだけどね。個人的にはあの中で全く個性的でない平山広行がツボ。あまりの不器用ぶりが可愛らしいです。でも、キャラクターをやたらと増やし過ぎて、メインがとっ散らかってちゃんと描けてないのは問題アリか。そろそろ終盤に差し掛かって、また住人が増えましたが・・・・・・・ここで大倉孝二っつーのが、いかにもって感じですなぁ。所々は凄く面白い時もあるんだけどね〜〜アイドル握手会とか面白いけど良い話だったし。あと、井川遙が凄く綺麗で面白くて可愛いんですよね。あの役が良いってのもあるんだけどさ。彼女は女優としても女性としても本当にいい方向に進んでるなぁ。彼女と渡部篤郎の関係もちょっと楽しみではある。あと、主演のモリジ・水嶋ヒロもいいね。やっと力みが取れて来た感じ。情けない表情もハマってる。ただ、世間はこんな水嶋ヒロを求めてないんだろうな〜〜ってイケメンイメージがまだまだ払拭されなくて気の毒にも思う。まぁ、まだまだ若いんだし。ここまで見てたらキャラクターにも愛着湧いて来たしね。ただねぇ、大宮エリーっつって、次回作があったら面白いから絶対見たいって事もないし、かといって個性的過ぎて避けたいって事もないし、こういう中途半端な捉えられ方がこの手のサブカル臭い人にとって一番致命的な気がせんでもない。

風のガーデン。故・緒形拳の遺作になるこの作品。1話は「面白くありますよーに」と祈るような気持ちで見てました。1話を見た時の感想はちょっと気持ち悪い空気が流れてるけど、悪かない。緒形拳の存在感は抜群だし、主演の中井貴一がいいと思いました。あんまり出てこないけど、北海道の景色は綺麗だし、医療のシーンにしても、凄く金掛けて真面目に撮ってある。ただ、なんとなーくヤな予感はしたんだよね。これは段々とついて行けなくなるんじゃって。私が嫌いな方の倉本聰なんじゃないかなーって。んで、2話、3話辺りからその予感が確信に変わって・・・・・今は全く見てません。あ〜『拝啓、父上様』が奇跡だったか〜〜倉本聰。あれ大好きだったから期待してたんだけどな。何が苦手って倉本聰の女性の描き方だろうなぁ。あと、今回は、不倫がテーマか?って思うぐらい不倫がわんさか出て来ます。中井貴一緒形拳揃えてそんなテーマ別に見たくないわー。昼ドラみたいですよ。もっとヒューマンドラマかと思ってた。もしかしたら、この後に緒形拳中井貴一の感動的な親子の物語が待ってるのかもしれませんが・・・・・・待ってられるか〜い。出てる俳優はホントに良いんだけどね〜。平原綾香が出てるのは謎だけど、彼女だってなかなかよくやってる。これ他の脚本家で見たかっなーって思うけど、倉本聰だからこんだけのメンツ集められたんだろうし、こんだけ丁寧に時間と金掛けて作られてるんだよね。いっそ映画にすりゃ良かったんじゃないかな?そしたら嫌な部分も出来るだけ短く済ませられるしさ。うーん、このドラマが色んな意味で一番残念かも。

『ブラッディ・マンディ』。始まる前はどうなる事やらと心配してましたが、これがなかなか良く出来てる。ストーリーも面白いし、演出もスピーディーでキレがいいし、役者も皆、それぞれの役を好演してる。どこまでもマンガ的ではあるけど、そのマンガを真面目に作ってるんだよね。好感度大。これは初回の2時間スペシャルがかなり面白かったんですよ。ぐっと引き込まれたわ。ただね〜やっぱ連ドラって難しいんだね。このドラマ見てると良く分かるわ。面白いのは面白いけど、段々と綻びが出て来たというか・・・・・同じ事繰り返してる堂々巡りに感じて来て。そりゃ、日本を滅ぼしかねない大規模なテロ事件がすぐに解決したらな〜んも始まんないけどさ〜。でも、あのおエライ組織は間抜け過ぎるよね。(笑)あの組織がアホだから、テロリストが好きな事出来てるようにしか思えんわ。このドラマ、主人公が高校生の天才ハッカーって、これまたマンガ的なんだけど、天才的なのはパソコン関連だけで、後はちょっと頭がキレる普通の高校生なんですよね。だから普通に困難にはビビるし、何も出来ずに失敗する事もある。そんな主人公を三浦春馬が好演してるんですが、その普通の高校生が事件に巻き込まれて、それを無力ながら、何とか自分の手で解決してく様が面白いんですけどね。でも、その普通の高校生を事件に巻き込む為にか、一応、国家規模の犯罪へのプロフェッショナルであるあの組織があまりにアホな失敗とか、アホな作戦ばっかするので、ちょっと白けてきました。吉瀬美智子(ずっと古瀬だと思ってた)演ずる女テロリストの事件の真相を明らかにする代わりに〜ってたった2人の組織の人間が添乗するだけで、女テロリストの要求通りに三浦春馬を連れ出して・・・・・・んで、その一緒に乗った組織に人間の1人は裏切り者で、オマケに女テロリストにも逃げられ・・・・・・・・ってアホ過ぎだろうと。大体、そんな要求飲む必要あるか?(苦笑)罠に決まってるだろう。ま〜ちょっとここは呆れました。それでも面白くはあるんだけどね。あ、面白さが薄れて来た理由には、ドラマを一番引っ張ってきた片瀬那奈のリタイアが大きいのかも。彼女ってなかなかの演技者なんですよね。これでもし、松重豊が居なくなったら、見る気が半減どころか3分の1ぐらいになるなぁ。組織の面子はいいんだけどね〜吉沢悠もいいし。テロリストの首謀者は怪しさ爆発!成宮寛貴です。彼、月9にも出てて、これまたそこでも凄い役のようなんですが・・・・・・・・・・・・・・もう、さすがに連続ドラマでは1クールに出演作を1本に絞って欲しいね。最近は大きい役の俳優でも、掛け持ちしちゃうから混乱するんだよねー。上地雄輔とか有り得ないわ。出過ぎ出過ぎ。まぁ、彼の出演作は両方見てないので、私にとってはドラマ出演ゼロなんで別に構いませんが。なんとな〜〜く今の上地君の扱い方がテレビドラマ業界の悪い部分の全てを集約してるように感じますな。とても分かり易い。あら、途中から全く関係ない上地君話に。


こうやって好き勝手感想書いてますが、つくづく、45分を9〜12話も続ける連続ドラマって大変だと思います。NHKみたいに放送される前に全部出来上がってるって形でなく、リアルタイムの放送に添って脚本が作られていくんだから、余計に大変。視聴者の声に対応したり、局の都合で打ち切られたりもするから、脚本家って本当に大変だと思う。うーん・・・・・・ドラマは一番、脚本が肝心なんだから、もうちょっと何とかならんのかなぁ、この状況。