『252-生存者あり-』 ★★

お先に試写で観ました。つってももうすぐ公開されるんですよねー。皆さんより少しだけ早く。あ、この試写会は伊藤英明の舞台挨拶があったんですわ。生伊藤英明は残念ながらかなり遠くからだったので、スタイルの良いエライ格好良い好青年とは分かるけど、(遠距離でも確認出来る滲み出る好青年オーラ)お顔は肉眼ではあの眉毛しか確認出来ませんでした。他の部分の輪郭は滲んでてもハッキリ写る眉毛。それだけで生伊藤英明キター!って感じ。あ、横に水田伸生監督も居たわ、そういや。(笑)カッコ良かったなー。すげー女にモテそう。そうそう、今までの舞台挨拶で、伊藤英明ファンが一番熱いっつーか、アイタタ・・・・な感じでした。伊藤英明が退場する時に座席から飛び出してゾンビのように群がる伊藤英明ファン。しかも十数名。私、舞台挨拶でファンが役者に飛びかかる光景って初めて見ました。あれは伊藤英明が優しいんでしょうね。アチコチから手を振るファンに丁寧丁寧にいちいち手を振り返してましたからね。でも、あんなに集ったら可哀相だわ。会場の後ろの方はドン引きでした。あとさ、出待ちしたい気持ちも分からんでもないけど、俳優のファンなら映画はちゃんと観て欲しいね。普通の俳優ならちゃんと映画観てくれるファンのが嬉しいと思うよー。
で、あれか。映画か。これどう言えばいいんだろう・・・・・・あ、そうだ。『リミットなんちゃら海猿』だ。あれを好きって人なら楽しめるんじゃないかなぁ?イマイチ自信ないのは私がリミットなんちゃらを嫌いだからなんですが。私にとっていつまでもチビノリダー伊藤淳史が出てた方の最初の『海猿』は好きなんですけどね。フジが『海猿』なら、日テレは『252』ってとこか。これが大ヒットしたら続編もやりそうだよなー。んで大ヒットするだろうなー伊藤英明×救助モノって鉄板だもんな。伊藤英明は日本のジャック・バウアーか。いや、どっちかって言うと日本のスティーブン・セガールだな。(笑)もう、伊藤英明ってだけで、どんだけ危機一髪になっても絶対、大丈夫だろってさ。思っちゃうもん。セガールが鉄道や戦艦に乗ってたら何があっても大丈夫だろってあれと一緒。心配する事何もないんだもん。今回も伊藤英明は一般人のようで実は元レスキュー隊員だしね。こりゃ、負ける気がしねぇなと。現実でも伊藤英明について行けば助かりそうな気がするもん。閉じ込められた時はネズミか伊藤英明だわ。そんな彼。勿論、今回も期待を裏切りません。凄まじい野生の本能と生命力と経験値と体力で困難を乗り越えて行きます。何の心配もありません。あんまりに心配がなくって窮地なのにちっともドキドキしません。まぁ、これはこの手の映画のある意味お約束なんですがね。この映画、ツッコミ所が満載で、もし、家で鑑賞してたら、いちいちツッコミ入れて大変だったろうなー。偶然が多過ぎるのもこの手のお約束ではあるけども、ちょっとこの映画は色々と都合が良過ぎるんだよね。んなアホなと。しかもね、もうねー凄い所を端折ってくれてるんですよ。ええええ!なんで、それで助かってるーー!?それどうやって助けたーーー!?といちいち突っ込んでたらホントきりがない。その端折った部分のがよっぽど決死の大アクションだったんでないかい?初っ端の伊藤英明の生き残り方なんて有り得ない。伊藤英明、どんだけ超人なんだと。(笑)やはり和製セガールか。そんでラスト。伊藤英明のあまりの無敵ぶりに、私は笑いを堪えるのに必死。セガールどころかハンコック並の無敵ぶり。もはや人知を越えてるわ。もしあれを家で観てたら私は指差して大爆笑ですよ。あ、映画館では鼻を啜る音も聞こえましのでちゃんと感動した人も居たようです。でも、私同様、口ポカーンの人も多かった筈。伊藤英明凄いわー。あんなアホみたいな超人ぶりでも伊藤英明なら説得力ない事もない。伊藤英明なら何の心配も要らん。だから、「助かるの?助からないの?」みたいな引っ張りが余計に感じるのよね。やったら長いシーンがあって、早よせーってイライラしたもん。水田伸生、その辺の演出がしつこい。もっと短く出来るわー。上映時間長いわー。何かパニックアクションってこんな風に撮れば感動的っぽいでしょ?みたいな如何にもステレオタイプな演出で嫌気がした。舞台挨拶の監督本人の喋る雰囲気を見るに、この映画、監督は気に入ってないとみた。あ、この映画のスペシャルドラマが今週の金曜日に金曜ロードショー枠で放送されるらしいんですが、それも水田監督が撮ってるらしいですよ?私、てっきり、市原隼人伊藤英明の若い頃を演じるのかと思ってたら違うみたいですよ?うん、スペシャルはきっと見ない。(笑)もう映画だけで十分です。お腹一杯っす。
役者に関してはこれといって言わなきゃ!みたいなのは・・・・・・あ、伊藤英明の娘役の子が凄く上手かった。むちゃくちゃ達者な芝居しはります。あと主題歌を歌ってるMINJIとかいう韓国の女の方。全然知らない人なんだけど、歌が上手いからやっぱ本業は歌手なのかな?でも、演技が凄く上手でしたよ。彼女のお陰で緊迫感増したと思う。キム兄山田孝之も手堅いし。内野聖陽は相変わらず濃い演技でこういう映画にはピッタリだったし。あの人居るだけでハードボイルドだよね。ただ、香椎由宇があまりに無表情過ぎて、緊張感のある場面に出くわしてるのに、まるで緊張感が無かったのはマイナスかな。彼女、結構、出番が多いので気になる部分が多かった。あまりに棒立ちなのでビックリした。
まぁ、金が掛かった映画です。大作って感じは十分。エキストラもかなり頑張ってるしね。CGもそれなりにちゃんとしてるわ。だいぶ前だけどハリウッドの『ディープ・インパクト』の頃ぐらいのCGにはなってたんじゃないかなぁ。日本では及第点でしょう。映画としてはあんまし評価出来ないけど、これもヒットするんでないかい〜?私の印象としては、『リミットなんちゃら海猿』よりも、笑ってツッコめたので、この『252』の方がちょっと好きです。映画としての評価は全く同じですが。