『レッドクリフ part2』ジャパンプレミア試写会。

行って来ました。やっぱプレミアは違うね、プレミアは。なななんと、監督ジョン・ウーと、トニー・レオン金城武チャン・チェン、リン・チーリンの舞台挨拶付きでした。豪華!夢のような時間でしたわ。最初に中国古来の楽器・二胡と劇中でも出て来た琴による生演奏があって、出演者登場。アジアを代表する大スターのオーラたるや。ジャパンプレミアっつー事で、金城武は来るだろうと予想してましたが、トニー・レオンとかチャン・チェンまで見れるとはありがたやありがたや・・・。一度、生で金城武を見たかったので嬉しかったなーバリバリ男前!スタイルもめっちゃいいし、会場の空気を読んで笑いも取り、気の利いたコメントも言える。男前なのに!キャストの中で日本語を喋れるのが彼だけなので、会場にもキャストにも監督にも物凄く気配りしてる感じかした。男前なのに!完璧がここに・・・!と震えました。だが、しかし、トニー・レオンもさすがでしたよ。トニー・レオンって俳優として演じてる時以外は本物は大してかっこ良くないと噂で聞いていたんですが、(失礼。でも、俳優にとっちゃ褒め言葉だわなー)スーツ姿のトニー・レオンはばりカッコイイ!!私、このお方の裏キ●タマ見ちゃったんだ・・・・・・・(by ラスト、コーション)と違う意味でも興奮感しつつ、色々とガン見させて頂きやした。中年エロオヤジと同じ目線ですいません。トニーは立ち姿が綺麗なんよー。しかし、トニー・レオンって人はカッコイイながらに良い人オーラが漲っとるなぁと。あれが映画ではギラギラした悪役になったりサディスティックになったり・・・・役者って凄い。そんで私は『レッドクリフ part?』にてめっちゃ気になってた役者が居たんですよ。それが孫権役のチャン・チェン。生キター!!デラ男前。大興奮ですよ。まさかチャン・チェンを生で見れるとは・・・・何、何、金城武トニー・レオンチャン・チェンって盆と正月とゴールデンウイークが一緒に来た感じ!?(働け働け)生チャン・チェン、ビックリするよ!何と金城武より顔が小さく、細く、背が高い。あのスタイルのいい金城武よりもですよ?有り得ない。何だそのモデルみたいなスタイルは。映画の中じゃそんな細身に見えたかったのにーー。で、映画本編で私が惹かれた目力が生でもビンビンありました。こーろさーれるーー。うーわーカッコエェェエエ!!こりゃ半径2メートル内に近寄ったら触る者みな惚れますやんか。ハァハァ。(落ち着け)
あ、ゴメン。他にジョン・ウーもリン・チーリンが居たようです。その男前3人に夢中で全く眼中になかったです。なーんて、本当のような無駄な嘘を。リン・チーリンみたいなデラべっぴんさんを見逃す訳なかろう。リン・チーリンは前の男前3人とは異世界のお方。マジもんのモデルさんなので明らかに他の人と等身が違う。違う生き物でした。今まで色んな芸能人を生で見たけど、あそこまで細くて顔ちっさい人は・・・・・あ、私が生もこみちでも見ればまた世界観が変わるかもしれませんが・・・・リン・チーリンは有り得ん綺麗さ。そりゃ、この女の人の為に戦争が起こったなんて無茶な話もこの美しさなら説得力ありますわ。私、ジョン・ウーはご本人の姿を知らなかったので、あんなちっこいオッサンだったとは意外でした。あの体で、あんなダイナミックな映像を作り上げんのかと別の意味で感心。映像と本人のギャップが。(笑)あ、そうそう、意外と饒舌な人で誰よりコメントが長かったです。熱かったです。それを通訳するもんだから更に倍!長ぇ!初めて外国人俳優の舞台挨拶を生で見たんで生の中国語が新鮮でした。中国語って息継ぎどこでしてんの?ぐらい勢いよくリズミカルに喋るので、不思議な感じ。 日本語と違って力強いなと。私達と同じ日本語を喋る金城武を聞き比べて感じました。金城武も中国語喋る時と日本語ではまるで違うもんね。当たり前だけど、金城武は日本語上手くて、あれで中国語と台湾語と英語喋れるってホントすんげぇなぁって何か色々と感心させられまくりました。んで、こーんな凄い面子を生で見れた上に、お土産にビールとジャワティが付いて来ました。金城武がCMしてるから、その協賛会社からのお土産でした。神様金城様。正に至れり尽くせり。完璧です。ビバ!ジャパンプレミア!ビバ!金城武

レッドクリフ part2』 ★★★

さて、映画本編。アジアスターを生で見て、オマケに土産にビールとジャワティまで頂き、こりゃ批判する訳にイカンだろ〜・・・・・ってそれとこれとは話が別です。きっちりと批判させて頂きます。これね、批判部分が大きいのって、間違いなく半年もの間『赤壁の戦い』を待たされたからだと思うんだなぁ。前編では、誰もが「ここで終わりかい!」と劇場でツッコんだと思います。前編は『レッドクリフ』でありながら『レッドクリフ』にあらず。赤壁の戦いが全く描かれてませんでした。で、後編。勿論、赤壁の戦いは描かれております。ここで赤壁の戦いが描かれてなかったらJAROどころの騒ぎじゃありません。まぁ、ここまで引っ張られた赤壁の戦いっつー物に、否が応でも期待が膨らむってなもんです。当たり前です。そんだけ煽ってんだから。でも、その期待値に肝心のその戦いが伴ってないんだな・・・・・・・・いや、戦闘シーンはさ、凄いよ。ド迫力。ジョン・ウー監督が「ハリウッドじゃなくてもアジアでもこんな大作が撮れるんだ」と胸張って言ってただけの事はある。でも、その派手な戦闘に向かうまでのストーリーが残念ながらちと稚拙なんだよなー。んで長いんだよなー。三国志を知らない人間にとっても、「おいおい、いくら何でもそれは有り得んだろう」って無茶な筋がしばしば。特にこの映画の紅二点であるリン・チーリン演ずる小喬と、ヴィッキー・チャオ演ずる尚香が、この男だらけの三国志に無理矢理ねじ込んでるようにし思えないんですよ。前編ではその美しさだけで魅力的だった小喬でしたが、後編は彼女が居る事によってせっかく築いた映画の三国志の世界がぶち壊しになってると言ってもいい。彼女のせいで、最大の敵である曹操がただの間抜けにしか見えないんですよね。あれ、三国志曹操ファンは腹立つんじゃなかろうか?つまり、敵である曹操が全然魅力的に描かれてないので、せっかくの赤壁の戦いも絵面が派手なだけで気持ちが高揚しない。敵方のキャラクターは曹操以外にまともに描かれてないしねー。だからさ、武将と武将のぶつかり合いみたいなイベントもないんだなー。曹操軍は全て雑魚キャラになっとります。別にさ〜女の為に戦争始めたっていいけどさぁ・・・・あれじゃ曹操がただの色ボケじゃないか。もっと描きようなかったんかいな。んで、孫権の妹の尚香はもっと有り得ないからね。(苦笑)前編でも呉の君子の妹君なのにに色々と無茶な行動をさせるなーとは思ってたけど、後編はその比じゃない。今時、漫画でもそんな無茶な事はさせんぞーってなこっ恥ずかしさ。あれはさすがに失笑でした。リン・チーリンにしてもヴィッキー・チャオにしても、魅力的な女優なんで、描きようによっちゃ、あんな無茶ブリせんでも、男達の添え物的なキャラクターにはならなかったように思うんだけどなぁ。んな、無茶苦茶な捻り込み方しなくてもさ。まぁ、女性陣の描き方がこの映画のダメなとこを浮き彫りにしてるから、そこをクローズアップして書かせて頂きましたが、他も所々に脚本の稚拙さが目立つ。前編では壮大なキャラ萌え映画として成立してた部分が、後編ではすっかりその影を潜めております。それぞれのキャラクターがそんなに魅力的に見えないんだなー。あ、趙雲は相変わらず戦闘シーンでは超カッコイイけど。監督、趙雲大好きなんだろねー。でも、あんまり、関羽張飛が活躍しなかったのは寂しいところ。そりゃ、赤壁の戦いだから、周瑜が主役なのは分かるけども。でも、前編であれだけきっちりとキャラ萌えさせてくれたんだから、戦場でももっと活躍させて欲しかったな。趙雲だけでなくさ。あ、中村獅童には笑わさせて頂きました。試写会場じゃなくて、一人で観てたら大爆発でしたよ。いやー獅童すげーわ。どこでも獅童だわ。んな感じでシリアスなのかもしんないけど、ちょいちょい笑えてしまうシーンがあるんですよね。団子の山は笑っていいシーンなんだろうか・・・・・あそこはどう考えてもおかしいだろ、笑うだろ、おい。でも、笑っていいのか判断し難いので試写会場の皆さんは微妙な反応でした。私は遠慮なく笑ってましたが。ああいうユーモアあるシーンは悪くないんだな。

これ、前編観てすぐに後編見てたら、また印象がガラッと変わるのかも?通し5時間の映画として観ればね。長ぇ。やっぱ4時間弱ぐらいで1本にまとめられるよなぁ。part2は半年も待ってた分、赤壁の戦いまでが長く感じたもんなー。正直、はよ戦えやと思った。(笑)あと、孔明周瑜の友情物語も要らんだろ。三国志を知らない私でも知ってる孔明の十万の矢のエピソードや周喩の相手の謀略を逆手に取る話なんかは必要だったし面白かったけどねー。

うーん、どうしても期待が大きかっただけに、不満部分が大きくなってしまうんですが、あんまり深く考えなければ、大作感は十分ありますし、さすがジョン・ウーで戦闘シーンは長丁場を飽きさせず見せる手腕もお見事です。それだけにもう少し脚本がなんとかならんかったのかと。せっかく最高潮に盛り上げたのに・・・・・・・・悪くはないけど、勿体無いが先に立つ。なんかモヤモヤが残る赤壁の戦いでした。

蛇足

曹操が誰かに似てるな〜〜〜ってそこもモヤモヤしてたんですが、誰か判明しました。


若松武史でした。