春ドラマ

ドラマとは関係ない話ですが、今年の春の改変は番組があちこちに移動してて、一向に掴めません。特にTBSは何やってくれちゃってんの。そんなにニュースばっかやってどうする。東京フレンドパークがあってこそ、月曜日になったって感じだったのになぁ。とは言いつつあんま見てなかったんですが。（こら）今年の春は謎のお引越しが多いですな。最近はBS、CSに入ったせいで、映画ばかりを観てるんで、前のように取り合えず片っ端から連ドラの初回を見る方式は時間的にとてもムリなんで、ある程度選ぶようにしました。それが普通ですけども。まぁ、題材的に見たいと思えるドラマも少なくなって来たんで・・・・・。
また、WOWOWの話になるんですが、連続ドラマW『空飛ぶタイヤ』がかなり良いです。引き込まれます。今度の日曜に最終回を迎えますが、ここまで見応え十分。全５話編成っつーのもダレずに見れるんでいいですね。WOWOWはNHKの土曜ドラマ並にキャストが絶妙で豪華なんだよな〜。民放じゃなかなか出来ない渋いけど豪華なキャスティング。あのキャストだけで見てしまうもんね。（笑）ストーリーも社会派サスペンスとして重過ぎず軽過ぎずでなかなかしっかり作り込まれてます。題材も話の筋もかなり重いんだけど、要所要所に軽い救いがあって、そこら辺の構成も上手い。これ、実際にあった三菱ふそうのタイヤ脱輪事件が元なんだよね〜。ゴールデンタイムに自動車会社がメインスポンサーに名を連ねる民放では絶対無理だわな。今や、交通事故のシーンですら、スポンサー的にNGらしいもんねぇ。別にそこまで過敏にならんでも。調べたらスタッフは『長い長い殺人』の方々なのね。なるほど、手堅い作りな訳だ。

『名探偵の掟』

これは東野圭吾原作っちゅーのと、松田翔太が主演なので見ました。前情報は原作者と出演者と名探偵物のパロディってぐらいで具体的にどんな内容かはあまり知らなかったんだけど、これ、放送時期がちと悪かったような気が・・・・・・・ネタ的に『33分探偵』と微妙に被ってるし、しかもキャラクター編成が全く一緒！オトボケ探偵とズッコケ警部とそこにツッコミを入れる比較的常識人の女子。つまりは、松田翔太を堂本剛に、木村祐一を高橋克実に、香椎由宇を水川あさみにと、『33分探偵』のキャラクターのまんま『名探偵の掟』に入れ替えさせても、全く違和感なし。むしろ、そっちで見てみたい！って思わせてしまうんだよな〜。『33分探偵』は前の時も面白かったけど、『帰ってこさせられた33分探偵』になって、それぞれの俳優同士の息も更にピッタリとして、前回よりも益々面白くなってたんで、それと比較しちゃうんがな〜・・・・・・こういう脱力コメディ系のチーム物は役者同士の空気がこなれてくると加速度的に面白くなっていくんだけども、最初は手探り状態だと思うんですよね。『33分探偵』も最初はそうだったと思うもの。だから、この『名探偵の掟』もこれからだと思うんですけどね。それでもな〜〜あまりに『33分探偵』が間近過ぎてなぁ。どうしてもあちらと比べてしまうのが、ちと勿体無いなぁと。あと、松田翔太がまだまだ固い。（笑）キャラクターは面白いんだけど、無理してる感じがして笑えないとこもしばしば。それとこれは根本的なんだけども、木村祐一が話を引っ張るポジションってのは役者としての技量にちと問題ある気がします。キム兄はこれから化けるかなぁ？うーん。松田翔太はこれからだと思うんだけど。一番、キャラ的にも正しい使われ方をされてた香椎由宇は良かったかな。ストーリー的には、名探偵物のセオリー（あるあるネタっつった方がいいか）に付いて、ツッコミを入れつつも、それを何とか成立させていこうとする構成は良いし、キャラクターが『お約束』を相談出来る秘密の部屋があるのも面白い。メイン３人がどんどんこなれてくれば面白くなって来ると思うんですが。これはしばらく様子見かな。固い松田翔太にはハラハラしますが、拗ねる顔が可愛いのでいいや。（笑）

『アイシテル〜海容〜』

これはテーマが重過ぎるので見ようか見まいか迷ったんですが、気になるテーマなので、やっぱ１話は見ようと。くわ〜〜〜重い。想像はしてたけど、重過ぎる。今、それでなくてもWOWOWで『空飛ぶタイヤ』という重いテーマのドラマを見てるので、これも続行するのは苦しいかもしれない・・・・・・・でも、『空飛ぶタイヤ』はあと１話で終わるしなぁ。見続けられる自信はちと無いんですが、１話を見て続きが気になるので２話も見ようかな〜・・・・・っと。ちと気が重い。これ、子供が子供を殺しちゃうって、もう救いの無い話なもんでね。その被害者と加害者の家族がメインで話が進んでいくようで、主人公は加害者の男の子の母親。もうこの立場に立たされた母親の苦しみなんて想像も出来ないです。地獄の苦しみですよね。それが主人公なんだもんなぁ〜そりゃ重いわなぁ。そこに被害者側の家族の苦しみも描かれるんですから。しかも、このドラマの事件は、子供が子供を殺すにしても、発作的に突き落としたとかじゃなくって、鈍器で撲殺してるんですよね。それが発作的であれ、相当の殺意が無いと出来ない所業。そこがもう、どんな理由があるにしても、絶対理解出来ないし、絶対許せないんですよね。それをどう扱っていくのか。ちなみに【海容】って耳慣れない言葉。意味は「海が広く物を容(い)れるように）寛大な心で、人の過失を許すこと。寛容」という。説明には『寛容』と書いていますが、より深い心の意味だと思います。視聴者側も海容を持てるような作品になってくれたらいいんだけど。同情ではなくね。しかし、これが１０話も１１話も続くのか・・・・・・・・キッツいなぁ。重いドラマは５話までとか決まりを作って欲しい。（笑）

『ザ・クイズショウ』

片桐仁版オリジナルの『THE QUIZ SHOW』は見た事ありません。設定だけを持ってきたとかでなく、話の大筋もオリジナルに添う形になるのかな。とにかく１話は哀川翔の『イニシアチブ、俺』のインパクトが強過ぎて。（笑）何だ、アリャ。タイトルも凄いけども、「CHIBU・CHIBU・恥部・恥部♪」とかもうヤメテ。鼻水出るから。あれが大ヒットするって、あのドラマの世界は平和なのかもしれない。哀川翔の相方がさ、池田成志だったので、更に大爆笑。大人計画の舞台『七人は僕の恋人』を観てたんで、思わず「ズッキー！！」って声援を送りたくなりました。（分かる人には分かる）歌もズッキーが歌ってそうだもん。それを見越しての池田成志起用だったのではないでしょうか。違いますかそうですか。それにしても、哀川翔と池田成志のセットがB'ｚのような人気大物ロックユニットになれるあの世界はやはり平和な（略）。あ、本編だ。生放送のクイズ番組で、解答者の秘密をどんどん暴いていくってスタイルは面白い。ちょっと１時間は長いかな？とは思いますけども。特に１話は延長があったので、余計に長く感じたかな？もっとサクサク進んで欲しい気もする。あと、この構成は３回ぐらい続くとすぐ飽きそうなので、他の仕掛けが必要になってくるだろうなぁ。んで、主演の櫻井翔と、横山裕はですね・・・・・・・・うーん、どっちがどう悪いって訳じゃないんだけど、どっちか片っ方に出来なかったもんかなと。いや、ジャニーズがどうたらっていうんじゃなくって、どっちも若いっつーのがねぇ。突拍子のない設定の上に、役職に合った年齢でもない２人のやり取りだと、どうもママゴト見てるみたいな気分になるんだな。どっちかが、大人の男だと、グッと印象が変わると思うんですけどね。ただ、解答者をどんどん追い詰めてく様が嫌な感じでもあるので、ママゴト風な若いイケメン２人の方がシャレで見れるのかもしれませんけども。しかし、前回の『銭ゲバ』といい、今回のこのドラマといい、あんまり土曜の９時に見たいテーマではないんだけどな。

『BOSS』

これは軽い気持ちで１話を見てみたんですが、エンドロールで脚本家をチェックしたらば、林宏司ではないか！リサーチ不足でした。刑事モノでプロファイリングだの、５、６年前では斬新だったけど、今は割りと使い込まれたネタで、ストーリーにもそこまで新鮮味は感じなかったけども、それぞれ適材適所の役者により、それなりにけれんみを利かせたキャラクター達があちこちに動く様はなかなか面白い。登場人物が多い割には天海祐希にピントを絞ってあるので、とっ散らからずに見易かったしね。これから、他のキャラクターがどんどん個性を出して動き廻ると益々面白くなりそうな感じ。竹野内豊と天海祐希のやり取りや美男美女の中のぬっくんも面白かったし。このドラマが初回は今期で一番数字が良かったようですが、これは視聴者が見たい題材に、個々の俳優が期待されるキャラクターと、一番ニーズに合ってたんだろうなぁ。話に捻りは無いけど、ツボは押さえてあるし、サプライズ的に武田鉄矢を犯人に仕立てたのも良い。これは気楽に最後まで見れそう。ただ、１、２話抜けてもいいや的な感じで、これは見なきゃ！って決め手には欠ける。かといって『ガリレオ』みたいに毎週豪華ゲストで釣るみたいなのも興醒めなんで止めて欲しいけど。

『婚カツ！』

どうにも惹かれない内容だし、月９だしで、あまり見る気が起きなかったんだけど、それなりに気になるキャストが揃ってたんで。これはコメディなんでしょうなぁ。キャストにもコメディに強そうな人が揃ってるのに、何だか生かしきれてない。あまりの偶然の多さはこの際コメディだから目を瞑るとしても、題材が、やっぱ地味だしなぁ。旬っぽく扱われてる『婚カツ』ですが、結婚したい男女のお話は、今までも沢山扱われて来た訳で。じゃ、今の時代を反映した『婚カツ』かって言うと、そうでもなく。中居正広が『婚カツ』せざるを得ない展開も無茶苦茶なんだよなぁ。あそこまで無茶するなら、いっそ、近未来とかにしてパラレルワールド的な『婚カツ』にした方が面白かったんじゃないかな？って思っちゃうなぁ。うーん。なんかこのキャストなら違う題材で見たかったかな。

今の所はこれだけしか見てません。あと、残りは明日の『夜行の階段』と『魔女裁判』かな。うわっ！ＴＢＳが一つも入ってない。うーわードラマのＴＢＳなのに、ＴＢＳのドラマが好きだったのに・・・・・・・・・今でもＴＢＳのドラマスタッフって演出やら美術やら他の局より優秀だと思うんですけどねー。んで、今期もスタッフとキャストはちゃんと揃ってるとは思うんだけども。それでも見たいと思う題材が一つもない。驚くぐらいに避けてくれてます。どうも、キャストと題材が世間のニーズに合ってないような。かといって、革新的な事をしてる風でもなく、単に世間の動きを読めてないように感じます。プロデューサーが良くないのかなー。松潤とかガッキー使ってあれは無いと思うし、オダジョや長澤まさみ使ってあれもないと思うし。日９なんて、何であの駄作『ハタチの恋人』を連想させるような長澤まさみ起用なのか。もっと他に使い方あるだろうに。端から避けられるような題材を選んでるような気がしてならないんだな。ドラマは初回見て貰ってナンボなのに。冬の『ラブシャッフル』だって、内容は面白かったけど、ありゃ、避けられるわなぁ。（苦笑）別に視聴者に媚びて欲しいとは思わないけど、企画の段階で「見たい！」って思えるようなドラマを作って欲しいなと思います。今でも、記憶に残るような面白いドラマを作れるのはTBSだと信じてますので。