恐るべきスウェーデン男子フィギュア。

バンクーバーの男子フリーの時に書いたんですが、スウェーデン代表として出場していたアドリアン・シュルタイス。又の名をADSL。(Adrian Schultheissの略。秀逸過ぎる)そのあまりの暴走した世界観に世界中のフィギュアファンは背筋を凍らせたと思います。私も「これはフィギュアか?」と目を疑いたくなりました。ADSLは『個性的』なんて言葉ではとても表現しきれない。破滅的と言うべきか?とりあえずこれを見ればどんだけ異世界か分かります。


アドリアン・シュルタイス 2010バンクーバー五輪FS
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まず最初フツーにクリアな4回転を決めてます。五輪のあの場で。本当はこれだけで結構な事件なのに、ADSLの場合、そんなクワドがどうでも良くなって行くという不思議。(笑)凄いのはクワドじゃないんだ。クワドどころの騒ぎじゃないんだ。フィギュアの範疇を超えてるんだ。なんだ、そのおかしな編曲は。耳が対応出来ないヨ。このフリープログラムは何を表現してるかというと『精神病棟から脱走する患者』だそう。・・・・・・・・・・・ね?(なんも言えねぇ)
しかし、こんな恐ろしい人なのに、コーチが物凄くカワイイんですよ。ADSLがクワド決めた時にキャッキャ喜んでる人の良さそうなオジさんがコーチなんです。でも、このコーチがADSLの異次元プログラムの振付をしてるという。何そのギャップ。(笑)キスクラの時のカナダ国旗とスウェーデン国旗の毛糸の手袋を両手に嵌めて喜ぶコーチがあまりに可愛くて、その隣のADSLがあまりに恐ろしくてもう何がなんだか。コーチ、ADSLの分の手袋を用意してたのに、すぐに返されてるの。かーわーいーいー。そんな不憫なコーチも萌え。しつこいですが、これがオリンピックでの演技です。全世界に流れました。



【MAD】スウェーデン男子まとめ動画
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実はADSLだけがおかしいんじゃない。お国柄だったんだ・・・・・・・・・・というADSLの先輩であるクリストファー・ベルントソンとアドリアン・シュルタイスのまとめ動画。叫びはADSLが初めてじゃなかった!先輩・ベルントソンから受け継がれていたという。とりあえず何故叫ぶ?これを見ると「スウェーデンって・・・・・・・」っと誰しも生温かい目になると思います。何かのコメントに「白夜で夜がないからこうなるんだ」と書いてあって、あまりの説得力に納得せざるをえないです。日本はちゃんと夜があって良かった。このベルントソン、無駄にイケメンでして。個人的に歴代フィギュア選手で最も美しい容姿ではないかと思うぐらいに無駄に超イケメンなんです。しかしプログラムがこれ。そんなギャップは誰も求めてないぞ、ベルントソン!色々と方向性を間違ってると思われますが、そんな彼がこの上なく愛しいです。こういう個性こそ尊重されなければならないのです。スウェーデンで孤軍奮闘頑張っていたべるるんですが、せっかく後輩が育ったと思ったら、自分より更に変人のADSLという・・・・・・・・・そこは喜んでいいのか?喜んでどけ、もう。段々と濃くなっていくスウェーデンの血・・・・・・・・ADSLの次が恐ろしいです。もう人ですらないかもしれません。人間じゃ無さそうなのがリンクに立って滑ってたら、それは間違いなくスウェーデンの選手です。