浅田真央のフリー演技 ラフマニノフの『鐘』 2010世界選手権

最近、すっかりフィギュアブログのようになっていますが、オリンピックと世界選手権と世界のTOPを決める大きな大会が連チャンで続いてるこの時期だから、今語らなくていつ語るんだよ〜状態なんですよね。特に今のフィギュアは色んな事があり過ぎてどうしても応援に熱が入っちゃう。まぁ、あんな障害が無くとも、最強日本フィギュアの選手を見たら、応援するに決まってますけども。でも、障害が大きいほど愛も強まるっていう事もあるかな。(苦笑)
前にフィギュアの放送はNHKだけにして欲しいと書きましたが、もう、そんな贅沢(?)は言いません。フジでさえ、放送しなきゃいいです。何故、そう思うかって?フジのフィギュア放送が酷過ぎるから。実況も編集も最低と言っていいです。どんだけ最低かはこれを見て欲しい。

Mao Asada 浅田真央 2010 worlds FS(スカパー!J SPORTS版)

Mao Asada 浅田真央 2010 worlds FS  フジ版

これフジのはそのうち削除されるだろうなぁ。上の放送はスカパー!のスポーツチャンネルでLIVEで放送された映像です。これは靴フェチのイタリアのテレビ局が制作して、全世界にLIVEでフィギュア放送されたまま。そして下がフジの編集した映像ですが、まぁ、フジのアナ実況が酷いのはこの際百歩譲りますが、渾身の『鐘』パーフェクト演技に対するスタンディングオベーションの映像部分が丸カットされてるんですよ。自国の選手がこんなに会場から賞賛されてる映像をカットって有り得る?こんな事。エイプリルフールのネタじゃないんだよこれ。スタオベのシーンよく見てみ?真ん中でいつまでも立って拍手してるのが織田信成だと思うんですけど。皆が座り始めた頃に織田選手の近くで着席したのが多分、高橋大輔?向こう側には小塚崇彦もいるかな?(これは間違ってるかもしれませんが)イタリアの観客が惜しみなくスタオベで拍手してるシーンを見事にカット。そして自国が優勝したのに国歌『君が代』もカット。表彰台もほぼ映さず。オマケにキム・ヨナには毎回登場の度に「凄い歓声です」。2回も痛恨のミスしても「僅かなミス」とか援護射撃。こんな局がフィギュア放映権持ってるのが心底許せないわ。この怒りどうしてくれよう。

おっと、気を取り直して。浅田真央の『鐘』の演技について語りたかったんだった。世界選手権で完璧な演技を見せてくれました。目ン玉の腐ったアホジャッジがトリプルアクセルをダウングレードしてくれやがりましたが、(おっと失礼)世界中の多くのフィギュアファンはあれをパーフェクトな演技と分かってる事でしょう。ただ、私、この浅田真央の『鐘』を見るとね。鳥肌が立つんですよ。何か感動して鳥肌が立ってるいうよりも、どちらかというと、恐怖に近い感じ。背筋が凍るっていうか。ゾクゾクっと言うよりゾ〜っとするんですよ。何回見ても。「怖い」って思うのよね。勿論、ラフマニノフの音楽自体が『怒り』を表してるので、この曲だけで寒気ゾクゾクするのもあるんですが、真央ちゃんの演技はよりその怒りが表れてて怖いんですよ。フィギュアの演技に怯えてる自分に失笑ですけども。(笑)あ、ADSLの怖さは別物ですからね!何とも不穏な、怖さを感じるこのプログラム。一部で浅田真央には向いてないとか重過ぎるとか言われちゃうのも分からんでもない。なんかこれ見ると心が落ち着かないもんね。そして、この曲と、このプログラムのせいで、真央ちゃんが勝てないみたいな責任転嫁に使われてたりもするんですが、フィギュアの演技でここまで怒りと怖さを感じるなんて、凄い表現力だと思うんですよ。この先、フィギュアでそんな風に感じるは事は多分ないと思うわ。
これは今の浅田真央だからの表現かもしれない。こんなに心の底から感情を揺り動かされる演技なんて滅多に見れないです。浅田真央のこの『鐘』はフィギュア界にずっと語り継がれるような奇跡だと思いました。生で見たらどんな感じだろうね?泣くかも。