『アイアムアヒーロー』3巻&『聖☆おにいさん』5巻

続刊が待ち遠しかった『アイアムアヒーロー』を買いに行ったら『聖☆おにいさん』の最新刊も売ってたので一緒に買いました。漫画の発売日はいちいちチェックしないので、出てたの知らなかったよ・・・・5月25日発売だったんだね。まぁ、この漫画は「読むぞ!」って気合い入れるようなもんじゃなく、本屋に行ったら最新刊が置いてあったので買った、ぐらいの抜け具合で読むのがいいんだけどね。

アイアムアヒーローは相変わらず進みが鬼のように遅くて、2巻後半から3巻後半まで1日しか経ってない事に驚き、そして英雄(ヒーロー)のあまりのうだつの上がらなさに苛々しまくり。あの妄想癖は治らんのかい。そんで卑怯者過ぎるぞと。最初に読む時はそのあまりに長い妄想タイムや卑怯者っぷりに苛々するけど、落ち着いてもう1回読むと、やっぱりこの描写は必要なんだって思えてくるんだよね。あの卑怯さ、誰もが持ってる部分だもん。仮に自分があの立場なら、きっと同じ事してしまいそう。主役みたいに立ち回れない、自分は脇役だと逃げてしまう気持ちは分かるもの。さて、ここまで小心者でオマケに卑怯者な彼がこれからどう成長して行くのか。もしかしたら成長しないのか。そんな男があの世界的危機をどうやってサバイバルして行くのか。新キャラの女の子の行く末はどうなるのか?何せリアルで普通の漫画のセオリーで当てはまらない作品なので、この先どう転ぶか全く予測不可能なのがとても面白いです。しかし、人間描写がリアルだな〜。あの女の子の微妙に苛められてる感じって凄くリアル。イジメってドラマや映画みたいにザ・イジメみたいなものは少なくて、苛められてる当人でさえも、「イジメられてる」と訴え難いような微妙な感じで傷付けたり疎外したりするんですよね。苛めてる側も「イジメてる」って重い感じも嫌なので、凄く軽いノリでストレス発散する。そういう人間の細かい嫌な部分があまりに的確に描かれています。だから余計に英雄にイラつくんですけどね。(笑)でも、これから先、英雄が漢(おとこ)になった時のカタルシスはハンパないだろうな〜。めっちゃ感情移入してるし。まぁ、そんな展開はずーっとずっと先か、もしかしたら無いかもしんないけど。続きが楽しみです。

聖☆おにいさんは気付いたらもう5巻か〜。相変わらず面白い。この漫画はずーーーっと同じラインで上がりも下がりもせずに面白いのが凄いと思います。素晴らしい安定感。ブッダとイエスなのに小市民というギャップ、その弟子達の破天荒っぷりが微笑ましい。出て来るキャラクターの大半が天界に関わっているので、どのキャラクターも基本的に善良で上品。なのに面白い。これこそが安定感の理由でしょうか。しかし、今巻では小学生男子のように「ウンコ」なるキーワードが多かったのは気のせい?(笑)それでも品の良い笑いに変えれるのが中村光のセンスか。ツレがやたらハマって(アニメが良いらしい)薦めて来る『荒川アンダーザブリッジ』も読んでみたいけど、10巻も買うのはしんどいのでヤツが全巻買うのを待とう。(笑)

アイアムアヒーロー 3 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 3 (ビッグコミックス)

聖☆おにいさん(5) (モーニング KC)

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