最近観た映画
暑くて朝4時に起きてしまった・・・・・どうしてくれよう。
『セントアンナの奇跡』 ★★★★
『つみきのいえ』 ★★★★☆
『ノウイング』 ★★☆
『フル・モンティ』 ★★★
『バーン・アフター・リーディング』 ★☆
『ラースと、その彼女』 ★★★★
『007 慰めの報酬』 ★★★
『シャーロック・ホームズ』 ★★★
『プレイス・イン・ザ・ハート』 ★★★★☆
『パラノーマル・アクティビティ』 ★
『GOEMON』 ★☆
『ラスト・ブラッド』 ★☆
『セントアンナの奇跡』はスパイク・リー監督作品。舞台は過去と現在で、過去は第二次世界大戦でのイタリアが舞台。黒人部隊（通称バッファロー・ソルジャー）の４名が戦線から外れて田舎の集落に取り残される話。戦争時における黒人差別とか、イタリアの片隅の田舎町の平和な人々が戦争に巻き込まれて行く悲惨さが描かれています。一転、現在の話はこの過去からずっと先の話なんですが、何故、善良なる男が殺人を犯してしまったのかが、過去を垣間見る事で明らかになっていくんですけどね。長い上映時間なんだけど、全然だれる事なく最後まで一気に観れるのはさすがスパイク・リーか。『セントアンナの奇跡』というタイトルも良く出来ています。『つみきのいえ』は皆が知ってるとは思いますが、昨年のアカデミー賞で短編アニメ映画章を獲った作品です。まぁ、それだけ評価されてる作品なんで、私がどうこう言わなくてもいいとは思いますが、たった１２分の時間に人生の全てが詰まっててね。１２分って短さなのに、それが押し付けがましくなく、穏やかに時間が流れてて心地いいんだなぁ。なんかジンとしちゃう。なんか泣きそうになる。そんな映画。『ノウイング』は最近ハズレだらけのニコラス・ケイジ主演。もう、この人、可哀相なぐらい作品に恵まれてませんもんね。昔は『バーディ』とか良い映画に一杯出てたのにな〜。もう、ニコラス・ケイジ主演ってだけで「観るのやめとこうかな・・・・」ぐらいにまで陥ってる残念な彼ですが、これは面白いという評判があったので観たんですが・・・・・・・う〜〜〜〜ん・・・・・・・・どうだろうねぇ。途中までは凄くいい感じなんだけどなぁ。その分、ラストに向かってのガックリ感がハンパないんだよねぇ。中盤〜終盤までが良く出来てるだけにガックリの倍率ドン！なんですよね。「またか、ニコラス・ケイジ・・・・」って感じ。でも、まぁ、今までのに比べたらマシな方じゃないかなぁ。途中までスリルはあるし。最後だってあの結末はあれしかないと納得なんだけど、描き方なんだよなぁ。あまりにもチープでさ。勿体無い映画だわ。『フル・モンティ』は今更観てみました。ロバート・カーライルが好きなんですけど、今見るとちょっと古さを感じるなぁ。良い作品って、その時々の時代背景は違えど面白く感じるもんだけどね。何度も描かれてるテーマであれ。『フル・モンティ』は期待し過ぎたのかちょっとイマイチ勢いが足りない感じがしたかな。『バーン・アフター・リーディング』はね〜〜〜やっちゃったね〜コーエン兄弟！コーエン兄弟のやりたい事やって、やりっ放しで観客置き去り〜って感じの映画。出て来る人物出て来る人物、全て自分勝手でどうしようも無い人物で苛々させられっ放し。途中で「もしかしてこれは我慢大会なのか？」と思えてくるほど人物の性格がどれもこれも最悪です。これでカラっと笑えたら良かったんだけどな〜〜そこら辺のブラック・ユーモアもな〜んか中途半端で。ブラッド・ピットの役柄と扱いが唯一笑えました。うーん、これは豪華キャストに惹かれて観たいなんて動機の人はやめといた方がいいかも。コーエン好きでも好き嫌いがはっきり分かれるかと。私は嫌い。（笑）
『ラースと、その彼女』は人付き合いが苦手で不器用だけども心優しいラースが、心の病からダッチワイフを本物の恋人だと思うようになり、彼の為に家族や町の人々が人形を本当の恋人のように扱い接して行くという心温まる話です。ラースを取り巻く廻りの人々の優しさや、この出来事で少しずつ変化していく彼らの心の変化が丁寧に描かれていて心地よい作品。苦味成分が少なめの『ギルバート・グレイプ』のような、人の温もりが恋しくなる佳作ですな。たまにこういう映画に会うと凄く安心する。（笑）『007 慰めの報酬』はなぁ〜面白いのは面白いんだけど、前作が良過ぎたからなぁ。でも、ダニエル・グレイグのジェームズ・ボンドはかっこいい。感想短っ。『シャーロック・ホームズ』はロバート・ダウニー・Jｒとジュード・ロウというキャストに惹かれまして。でも、これ観た日が早朝から世界フィギュアの生放送のあった時で、途中、眠くなってしまったんだわ。面白いのは面白いんだけどさー。でも、あれ、シャーロック・ホームズってよりただのロバート・ダウニー・Jｒじゃないか。（笑）『アイアンマン』のトニー・スターク社長と区別がつきませんです。その辺がね〜「これシャーロック・ホームズである意味あるんかいな？」と思えなくもなかったです。全く新しいシャーロック・ホームズつっても、ホームズならやっぱコレ！って押えどころがあると思うんだけどね。かなり大昔、小学生の頃にシャーロック・ホームズシリーズを読みましたが、ホームズが映画みたいなのでは無かったのだけは覚えています。あ、でもジュード・ロウのワトソンは面白かったなぁ。これも原作とは大いに違うキャラになってたけど、彼のキャラのお陰で話にめりはりがついて、ホームズ＆ワトソンのコンビは面白く見れました。ホームズに半ば呆れつつも、腐れ縁と好奇心で事件に巻き込まれるワトソンなんですが、なんかホームズにめちゃめちゃ冷たいんですよ。ドSなんです。そんな冷たい彼が時々見せる優しさ・・・・・にキュンと。正にテンプレ通りのツンデレですわ。まさかワトソンがツンデレとはね〜。あと、ホームズと過去に恋愛関係にあった謎の女・アイリーン・アドラー（レイチェル・マクアダムス）のキャラクターも面白かった。これがシャーロック・ホームズか？と言われたら疑問が残るけど、映画として観れば普通に面白い作品でした。『プレイス・イン・ザ・ハート』はもう２５年ぐらい前の話かな？なんつったってジョン・マルコビッチが若いったらありゃしない。ダニー・グローヴァーがぴちぴちの青年の頃の映画だもんなぁ。これはいいです。本当にいい。今更、私が勧める必要のない名作ですけどね。まだまだ黒人差別が残る古きアメリカの物語です。突然、夫を失った妻が生活をして行く為、家族を守る為に奮闘するストーリーなんですが、彼女を取り巻く回りの人々の人間模様も見所です。マルコビッチは戦争で失明した偏屈な青年を演じてるんだけど、凄くいいんですね。アカデミー助演賞にノミネートされたのも納得です。これが映画デビュー作とはね〜。やっぱり凄い人は最初から凄いのかな。主演のサリー・フィールドも素晴らしいし、他の役者も凄くいい。決してハッピーエンドではないけど、晴れやかな気持ちになって明日頑張ろうって思える映画です。最後のシーンが色々と考えられて凄く印象的。「あ〜映画観たな〜」って思える映画だわ。
逆にあ〜時間損した〜って心から後悔したのが、『パラノーマル・アクティビティ』。私、これはネタバレを避けようと思って、この映画の感想を読んでなかったんですよね。もう、それが大失敗でした。この映画を観た大半の人が私と同じミスを犯してると思うな。ネタバレ知ったらマズかろうとこの映画の評価を遠ざけてしまってね。映画観終わった後に、あまりに腹が立ったので、感想読んだら酷評の嵐ではあるまいか。あー失敗。大失敗。何で、こんなの新作DVDでレンタルしちゃったのか。100円でも勿体無いのに。つーか、時間の無駄。ちょっと興味持ってる人、私から忠告。「観ないほうがいい」。ネタバレも糞もない映画ですけど、まぁ、ネタバレは避けて感想書くとすれば、何も得る物がない映画です。うわ！新しい！とかも全く無い。こんなんが新しい言ったら、昔の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に失礼過ぎる。まーったく何も斬新じゃないし、何一つ面白くない。何故、こんな映画がアマリカで大ヒットしたのか、本気の本気で謎。ま〜〜とにかく、ずっと主人公？の男の行動に苛々させられっ放しで精神衛生上も良くないです。あと、観ちゃいけない映画っつったら、『GOEMON』かあ。いや、まあ、これはこの映画に出てる役者のどれかが大好きだったら、まだ見れるかもしれない。でも、ちょっと好き程度で見たら腹が立ってしょうがない作品。（笑）紀里谷和明は『キャシャーン』の時と何も変わっちゃいねぇ。いや、むしろ劣化してるというか・・・・・・完全に前作『キャシャーン』の焼き直しで、あれを時代劇にしましたよ〜ってだけの映画。アクションシーンなんてデジャブ感じまくりですよ。あれ？このシーン、キャシャーンで見た気が・・・・・・ってそればっか気になって全く集中する事が出来ません。んで、ストーリーなんてあったもんじゃない。まぁ、『キャシャーン』は完全にキャラ萌え映画で、その開き直りっぷりは嫌いじゃなかったんですが、それを全く手口を変えずに、むしろ劣化した作品を見せられたらねぇ・・・・・・単純に、映画監督として才能が無いとしか言いようが無いわな。あの豪華キャストを見ると（前作に出演していたキャストが多く再出演）、人柄は良いのかもしれませんが。（笑）相変わらず、俳優を格好良く、美しく撮れてはいるんで、その出演者の大ファンなら喜べるかも。何か映画観てるってよりも、終始、ゲームのムービーを見せ続けられてるような気分でした。紀里谷監督は、映画よりもゲームの方に進んだ方が良いんではないでしょうか。同じように『ラスト・ブラッド』。これもチョン・ジヒョン好き以外は観なくてヨシ！（短っ）
他にも色々と映画を観てるんですが、なかなか感想が追いつきません。ここには書いてませんが、特にオススメは『（500）日のサマー』、『レスラー』、『きみに読む物語-The Notebook』かな。『レスラー』は７月末にWOWOWで放送するので是非。ま、何が一番大きな声で言いたいかというと、『パラノーマル・アクティビティ』は見たら損するぞと。
