秋ドラマ 前編

今、現在で半分ぐらいはスタートしたでしょうか?まだ始まってもないドラマがある中で『SPEC』はもう2話目が終わったんだよなぁ。しかし、ドラマ枠やたらと多くありませんか?この不景気なのに、制作費と時間が目一杯掛かりそうなドラマがこんなに増えてるってテレビ業界は不況じゃないの?(笑)深夜も入れたらエライ数になりそうですよ。オマケにフジは日曜9時に新しいドラマ枠まで作っちゃって。TBSとモロ被りなのに止めて欲しかった・・・・・・・・・・日曜は『獣医ドリトル』を録画して『パーフェクト・リポート』はリアルタイムで見るつもりにしてたけど、遠方から帰るのが遅くなって、結局、『獣医ドリトル』しか見れませんでした。せめて、10時にずらすとか出来ないもんかな。あ、でも日曜10時はWOWOWの連続ドラマWがあるから、それとも被ってヤだな。この日曜から連続ドラマWは『マークスの山』が開始されたんだけど、うっかり録画し忘れたので、次の再放送でじっくり見たいと思います。やっぱWOWOWのドラマは面白い。被ってるといえば、火曜の10時の『ギルティ〜悪魔と契約した女』と『セカンドバージン』もか。どっちも興味のない題材なんで見ませんでしたが。NHK土曜ドラマが無くなったのが寂しいなぁ。また復活すると信じています。

見たドラマから。『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』ですが、おや〜?ケイゾク2の文字が取れてるぞ〜?って何か、TBSが「あれは誤報だった」とかぬかしてたのがスゲー腹立ちましたが、ま、初めから外伝って括りだと思ってたので、あの世界観にもう一度巡り会えたのは単純に嬉しかったです。も〜最初から飛ばす飛ばす。堤幸彦炸裂って感じでした。まずTHE RICECOOKERSの主題歌がカッコ良過ぎる。あれでハートを鷲掴みまくリングですもの。チキショー、まんまと術中にハマってるな。でも、この世界観は大好きだ。そして『ケイゾク2』でない安心感。(笑)戸田恵梨香加瀬亮も世界観を崩さない演技でいいんじゃないでしょうか。ただ、男女コンビとしての萌えが無いのは残念。それはこれからかな〜?と思いつつも、ちょっとこのドラマで2人のコンビとしての面白さは期待しない方がいいかも?と2話まで見て思ってます。うん、こういう萌えってトコトン信頼関係があるか、トコトンツンデレかでないとね。男女コンビはなかなか萌えないね。で、ストーリーは・・・・・・う〜ん、あんまり真面目に見ない方がいいよね。まず推理モノとして見ちゃダメだ。それは『ケイゾク』の時からそうだったけど、今回は特殊能力云々が関わってるので、もう別次元の話として見ないとね。1話の上川隆也なんてあんな特殊能力があったら、わざわざリスクを犯してあんな大勢の前で殺さなくてもいいんじゃない?って思っちゃうしねぇ。2話の山内圭哉は殺人と特殊能力の因果関係は無かったとは思うけど、あの殺人のトリックも酷いしね。(苦笑)真面目に推理モノと思って見ちゃイカンな。そーゆー理屈抜きで、あの妙な世界観を楽しんで、釣られる人だけが楽しめるという作品ですね。開き直って作ってるのが潔いかも。WOWOW深夜ドラマの『超人ウタダ』とか『SOIL』とかあんな感じか。入り込める世界観さえ、きっちり作ってくれれば、あとはどんな矛盾があろうと、大風呂敷広げっぱなしで終わろうともついてきますよ〜って本当、一部の人限定のドラマだな。それを真っ当なドラマ枠でやるTBS。ここは評価してもいいんじゃないかな〜?DVDは売れるんじゃない?今、バラエティー番組ですらどこもかしこもDVD出す時代だし、この不景気にそういう制作費の回収方法があってもいいんでないでしょうか。ホント、一部地域限定の作品だわ。

医龍3』は初回2時間越えのSPで開始って力の入れようが半端ないね〜。これは期待を裏切らないというか、そのまんま『医龍』でした。期待の上を行くものでもなく、下を行くものでもない感じ。ただ、私だけかもしれませんが、若干、あのケレン味過ぎる世界にお腹一杯感はありました。何故、廊下をV字に歩く。渡り鳥か。何故、裸で太極拳。それでも阿部サダヲの荒瀬とか濃いキャラクターを見るのは楽しいしなぁ。佐々木蔵之介の名物解説もより力が入ってます。キワ麺!ただ、最近のクラノスケは水分が足りないような感じがするのですが気のせいでしょうか?解説過ぎて唾液で奪われてるとか。あ、でも、サダヲってもうすぐ大人計画の舞台じゃなかったっけ?この先グっと出番減るんんじゃないかな?つーか、それ知ってたんで、1話でもしかして荒瀬死ぬ?と思ってちょっと焦りましたが、そこは金髪が1ミクロンも似合わない遠藤憲一のお陰で命拾いしたようで。あれは間違ったエンケンの使い方じゃない事を祈りたいけど・・・・・・・振り返った金髪エンケンのアップに爆笑してしまいましたよ。何でここでエンケーン!何で金髪ーーー!って。外国人患者の受け入れ問題とか医療費問題とか医療訴訟とか、現代の医療も問題点を押えつつも、やっぱり医龍医龍だな〜って岸辺一徳見て、なんかもうそんな問題とかどうでも良くなりました。この先はカテーテルVS外科手術の構図でしょうかね〜。獣医ドリトル。これはな〜この世で一番好きな漫画が『ブラックジャック』な私にはちょっとこの原作漫画自体に異議を申したい部分はあるんですが・・・・・・・・人間が動物になっただけでキャラ設定がブラックジャックと丸まんま一緒ですからねぇ。でも、まぁ、気楽に見る分にはいいかな?ただ、2、3話抜けて気付いたら最終回でも何ら問題ないような。動物が可愛い〜とか、猫ロボに幾ら掛かったのかしら〜とか気になる部分はあれど、良くも悪くもなく、飛び抜けた印象はなし。ま、ちょっと大人でクールな小栗旬はカッコイイとは思うけどさ。でも、専門用語がめちゃくちゃ多くって台詞言ってる感が強いのが気になるかなぁ。もうちょっと簡単な台詞に出来ないもんかな。裏の『パーフェクトリポート』は残念ながらパスです。だから被んなって。

Q10は始まるのを楽しみにしてました。勿論、木皿泉脚本だからです。コエンザイムではなく「キュート」って読むんですね。知らんかった。これは良かったな〜。手放しに褒められない部分もあるんだけどね。校庭から叫んで「SOS」をヘリコプターに伝えるっていうのは唐突に感じたし。そこまで主役とQ10と柄本息子以外の生徒達の描写が殆ど無かったしなぁ。あれがもうちょっと他の生徒の結びつきやキャラが描かれてたら感動的だったかもしんない。あと、所々の良いシーンの為にストーリーに無理が生じてる部分もちょっと気にはなるけど、まぁ、何でもかんでもリアルだったらいいって訳でもないし。相変わらず一つ一つの言葉やシーンが深いな〜。その積み重ねのボディーブローで、うっかり何でもないシーンで泣きそうになるんだな。ロボットのQ10が日常生活で当り前に感じている事に対して、当り前じゃない提議を投げかけることで、今まで疑問にも感じなかった事を改めて考えたりして、回りの人々ががどんどん影響されて変わってくんだろうね。主演の佐藤健君はちょっとあの役にしては爽やかさに欠けるし、高校生にしては疲れた顔が気になるんですけど、まぁ、これからQ10との関わりでどんどん魅力的になってくんじゃないでしょうか。Q10前田敦子は、ロボットにピッタリじゃない?あの容姿。容姿的に完璧!っていうんじゃなく、限りなくリアルで人間っぽいロボットを作ったんだけど、若干作り物臭い部分は抜けませんでした〜っていう感じ。物凄く説得力あるんだわ。ハマリ役じゃないかな〜。可愛いし。あと、池松壮亮君が素晴らし過ぎる。あの容姿で演技も上手いってどうするよ。そしてホリプロ。(ここ重要)これからポスト・妻夫木聡どころでは収まらない恐ろしい存在になるんじゃないかな。細田ふみひこは高校生役大丈夫かな〜って思ったけど、変な役でそれどころじゃなかった。(笑)柄本時生はいるだけでずるい。あんなの普通の俳優が勝てる訳ないですよ。あとは蓮仏美沙子とか福田真由子とか生徒役がとてもイイ感じなので、もっと他の生徒にスポットが当たるとより面白くなるんじゃないかな〜。爆笑問題田中裕二の使い方も上手いし、その母親の白石加代子は卑怯だし。薬師丸ひろ子もイイ感じだな〜。今回の浅丘ルミ子枠ですね。うんうん、続きが楽しみだわ。これは最後までチェックしたいと思います。

秋ドラマでは『SPEC』の次に気になってたのがモリのアサガオ。原作は未読です。これも面白かったな〜!続きが気になって気になって。何より毎週、ARATAを見れる贅沢が。(笑)長髪+髭で浅野忠信風だったり、ピンポンのスマイル風だったり、死刑囚らしい短髪だったり、色んなARATAが見れちゃうぞーってお得なドラマでもあります。ま、それはさておいて、これは物凄く真面目に作られた良質な人間ドラマになるんじゃないかな。まさかテレ東がこれをやるとはね〜。ただ、テレ東は系列が限られてて、見れない人も多々いると思うと残念ですが。その点考えると、NHKは強いなー。日本全国どこからでも見れる。だからこそ、NHKにはこういう作品を作る意義があるんだけどさ。最近のNHKのドラマってネタ化してたり、よく分からないタレント使ったりと、ちょっとガッカリだった分、テレ東が奮起してくれましたヨ。その心意気、大いに買いたい。最後まで見るからねー。内容的には、いつ訪れるかも分からない死刑を待つ死刑囚達のそれぞれの生き様と、その死刑囚と関わる刑務官の葛藤、そしてARATA演ずる渡瀬満が起こした復讐劇の謎と、渡瀬と伊藤淳史演ずる主人公・及川直樹との心の交流を描いていくんでしょうね。これはどの視点でも面白そうで、そして切ない。死刑が決まっている人々とそれと関わる人々の話だから、否が応でも死が付き纏うんですもの。どうやったって切ない。また、死刑囚の面々がいいメンツ揃えてんだわー。柄本明温水洋一中村獅童六平直政・・・・・・・・六平さん、速攻で死んじゃったけど。あれ、後々死の影をより感じる事になって六平さんの死はすげー効果的なんだな。まだ、大倉孝二や、平田満石橋凌も出るみたいですね・・・・・・濃いぞ。この辺、ただ悪い人でも、ただ良い人でもいけないので、絶妙なメンツが揃ってると思います。刑務官に塩見三省がいるのも憎い。も〜この俳優陣見てるだけでも満足なのにそこにARATAですよ。どうしてくれよう。主役の伊藤淳史君は、いつも通りの望まれたまんまの伊藤淳史なんだけど、よくよく考えると、彼らの若い世代で、あそこまで誠実を身に纏った人もそうはいないので、彼はあれでいいんじゃないかなぁと思います。変に色んな役をこなすんでなく、伊藤淳史がやるべき役を演じていくのが彼の俳優としての意義なんじゃ。そういう意味で、今回の役もピッタリです。あー結末が分かってるので、今から切ない。でも、楽しみだ。

ここまでで早くも『SPEC』、『Q10』、『モリのアサガオ』の3本は最終回まで見るの確定。まだ、『マークスの山』があるのに〜。どうしよう、これ以上増えたら。でも、こんだけ見応えあるドラマを多く見れるってのも贅沢で嬉しいな。忙しい秋になりそうです。