日本は無政府状態?

えと、震災以来、克ってないぐらいにNHKをずっと見てるんですが、ここ一週間ぐらい民主党政権って何かしましたっけ?毎日毎日、放射線濃度の高さを示すニュースに日本は大混乱なんですが、その混乱を緩和するような何かしました?風評被害を抑制するような発表ありましたか?ただただ、基準値以下の放射線濃度なのに葉物の野菜ってだけで出荷停止って。農家の方々は泣き寝入りするだけ?何の救済措置も告げずに?こりゃ、ビックリだわ。

まず、放射線の問題。関東では各水道局で基準値よりもかなり高い放射性ヨウ素が検出されたそうです。原発問題から10日が過ぎ、やはり水に放射線の影響が出て来ました。そりゃ、あんだけ高濃度の放射線放射性物質原発からだだ漏れ状態で、水素爆発も起こしてるんだから、水に影響があって当然です。核燃料プールを冷やす為に大量の放水をしてますが、冷やしたらそれは水蒸気になるんだし、流れ出た水は海に流れる。基準値を上回る放射線の値が出るのは悲しいですが、必然と言えるのかもしれません。これが今の日本の危機的状態な訳です。ただ、現在進行形で、原発が最悪の結果にならないよう、現場の方々は各自出来るだけの事をしてくれています。それがいつ収束に向かうのか分からないのが不安の種でもあるんですが、今現在も現場の方々は出来うる限りの事を命懸けでやってくれています。となると、放射線濃度の基準値越えというのは、こりゃもう、日本全体で乗り切らなきゃいけない試練なんです。国民一人一人が痛みを強いられる時が今なのかもしれません。
だからね、基準値超えたのどうのはいいんですよ。元々、放射能の基準値ってのはめちゃめちゃ厳しい基準の元で決められてる数値なんです。ちょっとした自然界の放射線量でも引っ掛かるんじゃね?ぐらいのかなり厳しい値であるのは確かです。だからさ、今、聞きたいのはどんだけその基準値超えたとかじゃないんです。例えば、水を飲んだとして、今の値だと何リットル、何百リットル飲むと、どんだけの数値になって、その数値だと、こんな病気になる可能性がありますよという、具体的な話なんです。今の日本、特に関東で基準値を上回る放射線量が出るというのは、言い方は悪いですが、当り前なんです。じゃ、当り前として、どんだけの放射線量を摂取してしまうと、体にどんな影響が出てしまうとか、具体的にどういった対処を個々で行えば、放射線被ばくを軽減出来るとか、そういった示唆がまるでないんですよ。こんな大パニックになってもおかしくない状況なのに管直人は何やってんの?今、総理大臣が全国民に向けて、これからはこの基準値より高い数値の放射線とどう向き合って行かなきゃならないのかを示さなきゃいけないのに。NHKも民放も関係なく全放送使って緊急中継しなきゃいけないぐらいの事態なんですよ。それが出来るのは管直人だけだろ。他に、じゃ、誰がやるんだ?枝野?はぁ?あーもう、この際枝野官房長官でもいいや。でも、全国民に向けて訴える事が出来るのは内閣総理大臣だけなんです。悲しい事に。

やっとマイクロシーベルトっつー言葉に慣れたというのに今度はベクレルとかいう訳の分からん単位が登場。ジオンの新型モビルスーツではないようです。まずベクレルって何やねんって話ですよ。シーベルトですら、あやふやに『こんな感じか?』ってそれぞれで知識として取り入れてたのに、ここに来て新型ベクレルが登場。1ミリも分からん。NHK、ずーっと見てても、このベクレルって何ぞやです。国民のほぼ全員が「ベクレル?はぁ?」状態なのに、『基準値を大幅に越える210ベクレルを水道局で計測』って言葉のみって、そりゃ、パニックになるわ。むしろ、関東の皆様はまだ冷静に対処してる方かも。多分、政府が頼り無さ過ぎるんで、自衛的に知識を入れてるんだと思います。ワイドショーなんかでは、放射線学の権威のお偉い大学教授達が説明してくれてますからね。でも、それ本来は政治がする事だから。取り敢えず謎のベクレルについて調べてみた。ここ(『ベクレルとシーベルト』)を読んでみたんですが、ま〜アラフォーの頭の芳しくない女の頭脳には入って来ない入って来ない。まずカタカナが多すぎる。(そこ)で、分からんなりにまとめてみました。間違ってたら教えてエライ人。

シーベルトっつーのは放射線が人に与える影響を示した数値。放射線ってのは種類がやたら多くてラドン温泉のやーつーとか、死んでまうやろーの中性子とかもひっくるめて全部を放射線って言うとっても大雑把なもんのようです。悪玉も善玉もコレステロールって言うのと同じよなもんっぽいです。で、そんなもんを総コレステロール数値みたいに足し算したら何のこっちゃの数字になってややこしいから、一番知りたい『人間に影響を及ぼす数値』をまとめてみたよってのが多分、シーベルト。この特性から主に外部被ばくに使われる数値だと思います。原発の消防士や自衛隊、作業員が戦ってる数値がこれ。
で、ベクレル放射能の強さ。放射性物質から放射線が発生する能力を放射能と言うようなのでざっくり言えば放射線の元ですね。これは現在進行形に放射線を元気に出しまくってるぞーってな放射性物質(=放射能の強さ)が、体内に入っちゃうと内部被ばくを起こしてしまう。だから、ホウレン草とか水とか、経口するものに対して使われる数値なんだと思います。物凄く大雑把に言うと、外部被ばくの恐れがシーベルトで、内部被ばくがベクレルって感じでしょうか?違うかもしんないけど。


ここで疑問が生じます。そもそも水に入った放射線の元・放射性物質ってのは常に放射線を出してるんですよね?と言うことはその水は放射線で汚染されてるの?例え放射線に汚染されてたとして、それはしばらく放っておきゃ消えるもんなの?『 ヨウ素放射能半減期が8日間』とか無駄な言葉の知識はあれど、そこが安全に結び付いてくんないんですよ。
仮に今、『ただちに健康に影響のない放射線量』を体に入れたとして、その放射線ってこの先に影響はないの?後遺症は残らないの?その辺が全然伝わって来ないんです。もう、基準値より多めの放射線を体内に入れた前提で話をしてくんなきゃさぁ。白血病になる恐れの何百ミリシーベルトだって、そこらの外気で計測されてるマイクロシーベルトだって同じ『基準値を越える放射線量』なんだもの。「こんだけの数値だと病気んなってヤバいけど、今はこんなもんだから全然ヤバくないです。大丈夫V」・・・・もうこれでいいんだよ。そんで、今は異常事態だから、ちょっと放射線多く体に入れちゃうかもしんないけど、鎮静化して正常値に戻ればちょっと前に入れた基準値より多い放射線量なんて全然問題ないんですよーって言ってよ。一時的な問題だって。その為に現場は頑張ってるんですよって。それを言うのは国のTOPの総理大臣でしょうに。水道の問題だって各自治体が右往左往してるってさ。さっき石原都知事が東京の水は安全ですってわざわざ飲んでパフォーマンスしてましたよ。この人、発言がいちいち大嫌いなんだけど、その行動力は凄いと思います。そこは称えたい。でも、国の一大事にそれやるのは政府だろ、政府。「飲まない方がいいが、飲んでもただちに体に問題はない」ってどっちやねん!ってなるわ。ただちにただちに、うるせーよ。何だ、ただちにって。