『タイガー&ドラゴン』 第2話。〜饅頭怖いの回〜


う〜ん・・・・・やっぱり1話の完成度が高過ぎたのかな?2話は十分面白かったんだけど、ほんのちょっとびっみょー・・・に乗り切れなかったです。今回はどん太と竜二が多く出てたんですけど、その分、カラ元気&空回りのシーンが多かったので、面白いながらも痛々しさを感じて(そこが良いんだけどね)初見では心から笑えなかったんですよね。あと、落語のアレンジが1話ほどすっきり感心出来なかったからかなぁ?今回の落語のアレンジはどん太と日向夫婦の2つに分かれてたので、分かり難かったんですよ。どん太が追い詰めれた方が本領発揮するタイプっていうのが終わってから後で分かったというか・・・・・だから、何で虎児が傷付いてるどん太を余計に追い詰めるようなハップニングを企てたのかが、分かり難くって。これは私の理解力の足りなさもあるけど、『テンパリ芸』と「嫌がれば嫌がるほどギャグが冴える」って言葉だけじゃ、ちと難しいよなぁ。あと、オチがどん太じゃなかったのもね。鶴瓶組長VS松本まりかの睨み合いは良かったけど。
それと、時間延長されてた1話と違って15分も短くなった2話は話の進み方が早くって、付いて行くのが大変でした。必要なポイントをきっちりと残してそれ以外をすっきり削ぎ落として話を進めていく金子演出は見事なんだけど、やっぱり不親切な部分はありますよねー。1回見ただけでは内容を全部拾うのが難しいです。あのポンポンっと忙しなく進む2話を初見で楽しめた人はかなり柔軟性のある人だと思いますよ。(笑)やっぱ1時間半ぐらいの内容を1時間ぐらいに詰め込んでる感はあるなぁ。あ〜文句多くてすいません。好き過ぎるとウザイんですよホント。1回では追いつけない分、何回も見る楽しさはあるんだけどね。それで何回も見た方が面白いんだけどね。
でも、『饅頭怖い』の落語再現時代劇は今までで一番面白かったかも。西田さんの落語の喋り口調も面白かったし、林屋亭一門や半海&尾美&西田&長瀬&サダヲの賑やかさも楽しかったし。現代から時代劇に入っていく手法はいつもながらにお見事ですよね。本当に感心するわ。スペシャルの時は馴染めなかった落語時代劇が凄く楽しみになってきてますよ。次回は鶴瓶師匠も登場するみたいで益々楽しみです。『茶の湯』を予習しとかなくっちゃ。

今回はどん太(阿部サダヲ)がメインの回。暴走しまくりでした。小ネタが多かったなぁ。あと、スペシャルからの小さな伏線が反映されてるのが面白かった。虎児がやたらチビTに「カッコつけてんじゃねぇ」とこだわってたのも、若頭・日向さんのギャル文字メールも繋がりましたね。

ツボったセリフ。

  • 「タイガー&ドラっ」(タイトルくらい言わせてあげて)
  • 「出川抜いたよ」
  • 「回数までは聞いてねぇよ!」
  • 「女にとっちゃ面白さなんて何の意味もねぇんだよ」
  • 「習慣が違い過ぎて何て言っていいかよく分かんねぇ」
  • 「うちの姉ちゃん微妙じゃないッスかぁ」(微妙どころか)
  • 「抱かせろ!股下80cm以上の女を抱かせろ!」
  • 「昼間っからセックスフレンドとドライブ中すいません」
  • 「何でもいいけど呼び方統一してくんねぇかな」
  • 「抱かれたくない男に抱かれてる女を今更抱く男なんていねぇんだよ」
  • 「顔にインパクトないから覚えられなくて」(anan好きな男3位に向かってこのセリフ)
  • 「タラバ蟹みてぇ〜」
  • 「勝てる気しねぇ」
  • 「小太りのウッディ・アレン」「何かといや、人の見た目の事を言いやがって」(昇太の見た目弄り過ぎ)
  • 「どーんどん言うな」
  • 「どーんどーんどーーん!ドンタコス!」

ツボ。

  • いつまでもどん兵衛に覚えてもらえないうどん。
  • 拗ねる沙耶ちゃん。
  • 組長の娘で銀次郎の姉・しずかちゃん(出オチ)
  • 『ハップニング』
  • 時代劇でのどん吉の眼鏡姿。
  • どん太のわさび饅頭を食べたリアクション芸。
  • 『泣いて国際通りⅡ』by浅草寺鶴子(Ⅱの方が売れたってマツケンサンバ?)
  • ファミレスで食事するヤクザ達(勿論ギンギンはカレー)
  • 虎児の組長の物真似(似てる!)
  • どん太のギャグ一式。
  • 恒例・虎児&どん兵衛の借金取立て師弟逆転劇。
  • 荒川良々(出オチ)を次週に引っ張るか。

小ネタが多くて、ガチャガチャした話だからこそ、西田敏行の存在は重要だなぁと思います。どん兵衛が竜二に怒鳴るシーンは貫禄あり過ぎて、自分が怒られてるような気分になりましたよ。(笑)あそこの親子のシーンで浮き足立ってたドラマが一気に締まるんだよね。竜二とどん兵衛の親子シーンがこのドラマの核になってるからこそ、その他が無茶苦茶でも安心して見てられるんですよ。西田さん大きいなぁ。
岡田君は複雑なキャラクターを演じてる分、評価が分かれちゃうと思うんだけど、クドカン岡田准一だからこそ、不安定に複雑に描いてるんじゃないかな?と思います。虎児はキャラクターとしてブレが無いんだけど、竜二はブレまくりですっごい不安定だから、演じる側は大変だと思うんですけど、竜二の不安定さがあのドラマでのリアルだと思うんですよね。マンガみたいな虎児と竜二はいいコンビだと思います。


ところで。
私はエンディングの登場人物が現代劇と時代劇の格好で大はしゃぎしてる姿を見るのが大好きなんですけど、何回も見ていて気付きました・・・・・鶴瓶だけ合成ですよね、あれ。何であの鶴瓶がひっそりと端っこに映ってるのかな〜ってずっと気になってたんですけどね。時代劇の格好の時は皆と一緒に居るのに、現代劇になると合成なの。(笑)それで最後、観客席から皆が手を振ってるシーンにいたっては時代劇姿では映ってもいません。やっぱ抜けられない仕事(いいとも?)があったのかなぁ・・・・後で合成画像の為に鶴瓶師匠1人で高座の端っこで踊ってたのかと思うと。。。(涙)売れっ子は辛いね。