90年代とWANDSとカラオケ。

何故かついこの前ツレ合いとWANDSの話になったんですよ。きっかけは忘れましたが。割とWANDSは好きな曲多かったよねーなんて他愛ない話で、あの曲良かったねとか、あの歌の歌い出しはどうだったっけ?とか。んで、その時は10年ほど前の思い出話〜みたいな感じで終わったんですが、先週の日曜日、(この前の土日は体調不良で寝込んでました)車で出掛けた時にツレ合いがWANDSのベストを持って来やがったんですわ。この人アルバムまで買ってはった〜〜!!と衝撃。(笑)んで、久々に聴いてみたらば、ま〜その頃の思い出が走馬灯(誤)のように。しかし、その思い出のどれもがカラオケっつーね。(笑)カラオケでおイタした時のあんまり思い出したくない過去までもがあれやこれやと。あ〜〜あの時急性アルコール中毒で救急車で運ばれたね〜母親に社会保険証投げつけられたね〜・・・・・とか嫌ーな恥ずかしー思い出が次々と。うーむ、忘れよう。しかし、昨日の昼御飯のお献立は綺麗サッパリ忘れられるのにこういう過去はものっそ鮮明で忘れられないもの。クソゥ墓場まで持ってきそうだ。
WANDSとかZARDとかB'zとかBeing(ビーイング)全盛の時代はカラオケが全盛の時代でもあったんだわ。今や生活の中にカラオケがあるのは当たり前で今もカラオケは人気ではあるんだけど、カラオケがグンっと世間で定着したのって90年代の中盤辺り、バブル崩壊後、バンドブーム以後からしばらくしてではなかったかと。いや、全然調べずに書いてるから、私の見解はおもくそズレてるかもしれませんが。確かカラオケ全盛の時にメキメキとBeingが頭角を表したんじゃなかったかなー。でさ、WANDSなんだけどね。これが出てきた当初はB'zのそっくりさんなんて叩かれはしてましたが、それなりに独自路線を開拓し、B'zとも上手く共存してたような記憶が。ある意味、倉木麻衣もそれだよね。それがBeingの商売のやり方だったんでしょうが、WANDS自身にちゃんとファンが付いてましたからね。特にカラオケ好きの。これT-BOLANとかもそうだろうね。T-BOLANか〜懐かすぃ〜!(笑)
B'zとWANDSの違い・・・・ファンにとっては大きな違いは色々あれど、私にとっての大きな違っつのはもう『カラオケでの歌い易さ』に尽きるかなぁ。B'zはとにかく難しい。歌が上手い人でもB'zを歌いこなすっつーか、カッコ良く歌うのは至難の業では無かろうか。B'zの曲って稲葉さんが歌ってるから成立してるって言っても過言ではないのかも。稲葉の為の稲葉による歌。稲葉の歌い方を真似しても稲葉の声で無いと変だし、稲葉の声とそっくりでも、あのめちゃ特徴のある歌い方で無いと何か物足りない。結局、稲葉浩志でないと物足りないんだな。それは先にむっちゃインパクトのある稲葉浩志の歌声で曲を聴いちゃってるせいかもしんないけどさ。でも、あの全ての歌詞がにゃ〜にぃ〜にゅ〜にぇ〜にょ〜で歌えそうなあの歌い方だからこその曲だと思うんだよね。ある意味あの稲葉節自体が楽器みたいになもんで、曲の一部になってるみたいな。だから、例え稲葉浩志より歌唱力がある人が歌っても、上手く聴こえないんだと思うわ。これ、ユーミンも同じだよね。ユーミンより上手い歌手なんて腐るほど居るのに、ユーミンの歌はユーミンでないとなーんかしっくりこない。ユーミンもあれが曲の一部なんだね。

んで、話は戻ってWANDS。今聴いてもカッコいいのはカッコいいけどね。上杉昇の声はめちゃめちゃ男前なんだな。しかし、歌詞がね・・・・・・・・真面目に聴くとプッとなるような。あの頃、ヤケに長いタイトル流行ったなぁ。『世界中の誰よりきっと』、『もっと強く抱きしめたなら』(タイトルが既に恥ずかしい)までなら、まだ許容範囲内だけど、『愛を語るより口づけをかわそう』だの『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』とかさ。あ、これはB'zか。何それびっくり日本新記録狙い?というぐらいに長いんだわ。(びっくり日本新記録て)この頃のTSUTAYAのポップ書き店員は何回もタイトル書き直してブチ切れてたに違いないよ。まぁ、そんなクソ長いタイトルだけで、もう歌詞なんて十分伝わってんじゃね?ってぐらいにあんまり意味の無い言葉の羅列の繰り返し。クドカンが『吾輩は主婦である。』で言ってました・・・・・90年代ポップスの歌詞に内容は無いとかうんたらかんたら。アレ実際、そうだよな〜。あの頃の歌の歌詞っつーのは聴くものではなく、カラオケの画面で目で追うものでした。だから覚え易く、読み易い語感でまとめられてて、あんまり意味が無かったんですよね。そういう傾向って2000年代に入る前の90年代後半ぐらいから薄らいではいったと思うけども。

私はWANDS好きだったんだけど、ツレが持ってきたベストに好きだった曲が殆ど入ってなかったんですよ。調べてみたらば『SINGLES COLLECTION +6』(コレ→ASIN:B00005F5G2)というアルバム。初期から中盤にかけての曲が集められてるみたいなんですが、そん中で私が好きだったのはスラムダンクのテーマ曲だった『世界が終るまでは…』ぐらい。あれ?WANDS好きだった筈なのになーって調べたら、私が好きだっのはWANDSが解散(実質は上杉昇柴崎浩が脱退。ボーカルとギターが脱退しちゃったら実質解散でしょ)するちょっと手前に作られた曲ばっかだったんですね。『Secret Night 〜It’s My Treat〜』とか、『Same Side』とか。特に『Same Side』がカッケかったな〜。『Secret Night』もすっげ最初の低音の部分がゾクっとした。あれも良かったネ。『Same Side』は解散する時に出されたシングルだったっつーのは凄く覚えてますよ。せっかくカッケー曲作るようになってきたのに解散って勿体無いなって。確かこの曲、日テレの今は『エンタ』が放送されてる枠の前・・・・タイトルなんだったっけかな?あーアレ〜〜アレだ。えーっと・・・・・なんかゲストがオリコンだかのベストテンに入ってる曲を歌ってたやつ。やたらジャニが出てくんの。んで、あれ見る度にいつもミュージカルアカデミーって何ぞや?と思ってたあの番組。確か『歌うヒットパレード』的なタイトルです。(※調べたら『THE 夜もヒッパレ』でした。こんなのまで思い出せなくなってるとは・・・)あれでTOKIOWANDSの『Same Side』を熱唱してたのを何故か異様に覚えておりまして・・・・・・・・あれもカッコ良かったんだよ。んでも、その番組も2000年に入ってまもなく終わったんじゃなかったかしら。あれは完全にカラオケブームに乗って出来た番組だったので、カラオケブームの落ち着きに伴って終わってしまったんでしょうな。

今は歌詞は目で見るものでなく、ちゃんと聴く物になってると思います。しかし、この90年代中盤って穴だよな〜〜。〜80年代ポップスや90年代後半〜2000年代の曲って後々に評価されそうな曲が多そうだけど、90年代半ばのはホント少なそうだ。(笑)まぁ、そんな中でも名曲は一杯あるんでしょうが。90年後半辺りから、山崎まさよし斉藤和義中村一義の3ヨシトリオや、奥田民生スガシカオ等の男性ソロアーティストが元気になってきて、ミスチルスピッツがやりたい音楽やるようになって、宇多田ヒカルが出て来て・・・・・・とアーティスト自らが流れを変えていったんでしょうねぇ。今は自由な時代だなぁと。逆に色々とあり過ぎて、大きなムーブメントが起こし辛いんでしょうが。テレビや映画だって音楽だって細分化されてるから、そこから大ヒットを作り出すのは相当難しいんではないのかなぁ。