WOWOW『THE PACIFIC』

夏ドラマは『うぬぼれ刑事』は全部見ています。『熱海の捜査官』もしばらく視聴続行。それ以外は全然見てないんですが、7月から放送されているWOWOW『THE PACIFIC』は毎週欠かさず観ています。これは前に製作された『バンド・オブ・ブラザーズ』とほぼ同じ製作陣で作られた太平洋戦争時の米兵の過酷な戦いを描いたドラマです。プロデュースはプライベート・ライアンのコンビ、スティーブン・スピルバーグトム・ハンクストム・ハンクスはナレーションとしても参加してます。
戦いはガダルカナルから沖縄戦まで描くようです。(Wiki調べ)今は3話まで終わって、ガダルカナルの死闘まで。敵は日本です。ドラマでは過酷な戦いを強いられた若い兵士達の心情が中心に描かれています。日本とアメリカでは戦争の過酷さが全然違うイメージだったんですが、戦力で圧倒的に優位であったアメリカの方も死力を尽くして戦っていたのは間違いなく、その中の兵士達がいかに辛い思いをしていたか。やっぱり戦争はクソだな、とそういう気持ちにさせられます。玉砕覚悟で走ってくる日本兵がどれだけ恐ろしかったかなんて、アメリカの視点では考えた事なかったなぁ。日本兵が手榴弾持って自爆してアメリカ兵を道連れにするとか・・・・・・こんな事、ほんの65年前に実際起こってた事なんですからね。アメリカの一方的な視点から描かれた日本はただただクレイジーだ。その描き方に反感を持つ人もいるかもしれないけど、実際に狂ってたんだもんね、日本は。いい悪いは別にして、これも太平洋戦争の現実で、こういう視点で見るのも戦争を知る上では良いと思います。日本人的な感傷で見たら辛いけどねぇ。

しかし、戦争の残酷な描写は『プライベート・ライアン』に迫るぐらいに悲惨でエグイんじゃないかなぁ。ああいう描写をドラマで出来るのはアメリカならではでしょうか?凄いです。映画でもなかなかあそこまで描写しないんじゃないかなぁ。もし、WOWOWに加入していて見れる環境の人には見て欲しいドラマですね。オープニングが秀逸だよなぁ。そして、どっかで見覚えのある顔だなぁと思った男の人が『ジュラシック・パーク』の子役・ジョゼフ・マゼロでビックリ。大きくなったなぁ!多少、ココリコ田中似ですが、とてもイイ感じに成長してて嬉しいなぁ。彼がメインで出て来るのはまだまだ先のようですけどね。
この夏、日本で放送される戦争ドラマは『歸國』『15歳の志願兵』です。どちらも見たいと思います。こういうドラマはこれからもずっと作り続けて欲しいですね。戦争経験者が少なくなっていく時代だから余計に。